なぜ多くの起業志望者がセミナージプシーになってしまうのか?
*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。
【10月開講】人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ《平日コース》」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜
記事: 鉾立由紀(書塾)
私は2011年に起業するまで普通の会社員でした。しかし、本当のことを言うと、2005年からずっと「起業したい」と思い、様々なセミナーやビジネス研修を受けてきました。それらの受講料の合計金額は、な、なんと累計1500万円!! しかし、私はそれだけの自己投資を行っても、2010年に私の現在のビジネスの師と出会うまで、起業どころか、一銭の売上もあげることはできなかったのです。
副業解禁の今、益々、過去の私のように、知らない内に、セミナージプシーとなってしまう人々が増えてくることが予想されます。しかし、実はたった3つのポイントにさえ気をつけていれば、無自覚にセミナージプシーと化してしまうことを避けることができます。
この記事では、これから起業を考えるすべての人々への注意喚起としてまとめています。私が犯した過ちを、あなたは繰り返さないよう、ぜひ以下の3つのポイントを頭に叩き込んでおいてください。
それでは、なぜ多くの起業志望者の方々がセミナージプシーになってしまうのでしょうか?
1つ目の理由、それは“起業に答えがあると思っているため”です。私がさまざまなビジネスセミナーを受けまくっていた時、私の心の中を締めていたのは「何の仕事で起業すれば成功するのだろう?」ということだけでした。簡単に言うと、私は何か“絶対的な起業成功の答え”があると信じて、それを探し回っていたのです。
しかし、ここで残念なお知らせです。起業において「これをすればうまくいく」という完全無欠の答えはありません。なぜなら起業というのは「常に、どうすればさらにお客様が喜ばれるだろう? さらにお客様にご満足いただくために工夫できることはなんだろう?」と想像し、試行錯誤しながらビジネスを構築、改善し続けるモノであるため。「単にこれをすればうまくいく」ということは決してありません。
存在しない、蜃気楼のような“あるはずのない答え”を探して、数々のビジネスセミナーを受講し続けるのですから、そのある種の洗脳から解けない限り、セミナージプシーに陥ってしまうのは当然のことと言えるでしょう。
2つ目の理由は、“起業は実践してこそうまくいくのに、実践を避けているため”です。
例えば、水泳を学びたい人がいます。しかしその水泳を学ぶ方法が教室で、テキストを模倣しながら学ぶスタイルだったなら……、その人は水泳ができるようになるのでしょうか? きっと水泳ができるようになることは、永久にありません。しかし、セミナージプシーになってしまう方々は、心の中でこうつぶやき続けます。「私にはまだ力が足りない、まだまだ学ぶ必要がある」と。
しかし、先程の水泳の例で示すとおり、本気で水泳をうまくなりたかったら、まず何をおいてもやるべきことは「水の中に入ること」なのです。起業もそれと同じこと。さらに知識が必要かどうか悩む前に、なにかを学んだら、まず実践し、その成果を検証していく。そしてその方法だけが、自分の起業家としての成長を加速させるのだということを頭に入れておいてください。
では3つ目の理由。それは「自分がしたいことがわからないのに、『起業したい』と思い、セミナーに参加するため」。
「自分がしたいことがわからないのに、『起業したい』と思う人がいるのですか?」と思うかもしれませんね。しかし、結構な数の方がこのような形で起業を志します(起業前の私自身もこのような起業志望者でした)。要するに、将来の夢を「公務員」と答えてしまう学生と同じレベルで「起業家になりたい」と考える人が多いということなのです(公務員にも、教員、市役所職員、警察官、消防士など色々あるのに、一括で考える人が多いということ)
では、もしこの記事を読み、自分がセミナージプシーだと自覚してしまったならどうすればいいのでしょうか?
答えは簡単です。起業するということは、まだ誰も切り開いたことのない道をいく開拓者のようなモノだと知り、目を覚ます。ただそれだけ。
まだ地球が平らだと思われていた時「海の向こうが安全だったら船に乗る」と思っている船乗りがいるでしょうか? 初めての有人宇宙飛行を行ったソ連のガガーリンが「宇宙船に乗れば、英雄になれるんですよね?!」と言って、気軽に宇宙船に乗ったでしょうか?
これらの開拓者はきっと「誰もやっていないことをやり抜きたい!」、そんな渇望を持つ人々だったと思いますし、また実際に私がセミナージプシーから脱することができたのは、私のビジネスの師から、そんな新しい道を切り開く起業家の道を示してもらったおかげなのです。
私達の多くは日本の教育を受けた結果、起業もマークシートのように「有無を言わせない絶対正解」があると思いがち。しかし、起業の真の面白さは、セミナーやビジネス書で学んだことを活用、新しい“答え”を創り出し、お客様にさらなる感動を届けることにあります。もちろん、それを行うことで、たくさんの失敗を経験することでしょう(開拓者ですからね)。しかし、自分のお客様を、誰より笑顔にするためのチャレンジの結果であるならば……、それは起業家としての名誉の勲章でもあるのです。あなたがお客様の笑顔のために繰り返すたくさんのチャレンジの結果が、あなたを圧倒的な成果を生み出す起業家に成長させてくれると、私がここにお約束いたします。
*** この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加いただいたお客様に書いていただいております。 「ライティング・ゼミ」のメンバーになり直近のイベントに参加していただけると、記事を寄稿していただき、WEB天狼院編集部のOKが出ればWEB天狼院の記事として掲載することができます。
http://tenro-in.com/zemi/97290
天狼院書店「東京天狼院」 〒171-0022 東京都豊島区南池袋3-24-16 2F 東京天狼院への行き方詳細はこちら
天狼院書店「福岡天狼院」 〒810-0021 福岡県福岡市中央区今泉1-9-12 ハイツ三笠2階
天狼院書店「京都天狼院」2017.1.27 OPEN 〒605-0805 京都府京都市東山区博多町112-5
【天狼院書店へのお問い合わせ】
【天狼院公式Facebookページ】 天狼院公式Facebookページでは様々な情報を配信しております。下のボックス内で「いいね!」をしていただくだけでイベント情報や記事更新の情報、Facebookページオリジナルコンテンツがご覧いただけるようになります。