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渋谷・通信【9/26(金)19:30~】獣医 × 畜産農家 ✖️ 食育の3つ立場で語る「いのちの授業」1dayトークイベント〜いのちと食べ物の狭間〜


あなたにとって、どこからが、食べ物ですか?

スーパーの肉売り場には、たくさんのパック詰めのお肉が並んでいます。
トレーに整えられて、ラップがかけられて、値段が貼られて、「はい、これはお肉です」とまるで初めから、そうだったかのような顔をして。

でも、わたしには、まだ「食べ物」には見えないことがあります。

なぜなら、そのパックの中にあるのは、ほんの少し前まで、牛舎でしっぽをふっていた牛かもしれないからです。

わたしは、牛を育てる仕事をしています。
名前をつけ、毎日、顔を見て、「おはよう」と声をかけ、鼻の頭をなでてやる。
牛たちは、それぞれに性格があって、好みがあって、友達のように感じることさえあります。

そんな子たちが、ある日、トラックに乗せられて、出荷されていく。
数日後、市場に出たパック肉の中に、もしかしたらあの子がいるかもしれない。

でも、それを見て、「食べ物だ」とすぐに切り替えることは、今でもわたしにはできません。

牛舎にいる間、わたしにとってその子は、食べ物ではなく、「命」でした。
パックに詰められたからといって、すぐに「食べ物」になったとは、どうしても思えない。

火を通して、塩やタレで味をつけ、料理となって、はじめて「食べ物」になるような気がするんです。
そのあいだには、見えないけれど大きな境界線がある。

どこからが、食べ物ですか?

生きているあいだは、命です。死んですぐは、まだ命の気配が残っています。
料理として誰かの皿にのる。それが、はじめて「食べ物」として受け入れられる瞬間なのかもしれません。

でも、わたしの中では、それでも「命の名残」として、どこかで見送ったあの子が残っているのです。

遠藤恭子

 

 

今回の獣医 × 畜産農家 ✖️ 食育の3つ立場で語る「いのちの授業」1dayトークイベントでは、
獣医として、畜産農家として、そして食育という活動を通して、「命」をあらゆる角度から見つめ続けている遠藤さんにご登壇いただきます。

獣医として命を救い続け、畜産農家の専任の獣医師として命を「つくる」立場にも立ってきた遠藤さん。
けれど、「経済動物」と言われる牛の前では、病気の牛に対してビジネス的に厳しい判断をしなければならないことも。

命とは、食べるとは、どういうことなのか。
「食育」として、地域の小中学校で授業をすることも増えていきました。

今、遠藤さんが獣医として、畜産農家として、そして食育の活動を通じて、「命」をどう感じているのか。
特別トークイベントの中で、語っていただきます。

登壇者 紹介


遠藤恭子(えんどう きょうこ)
肉牛生産者・獣医師

帯広畜産大学 畜産学部 獣医学科 卒
2011年 獣医師免許取得 獣医師として牛・イヌ・猫の簡易野外医療を行う。
2013年 結婚を機に、えんどう畜産で肉牛生産者 兼 獣医師となる。和牛の繁殖業務・交雑牛を含む肉用牛の保育育成を担当し、子牛たちの病気の治療を行う。一方で、食育に関する活動も継続的に実施。牛の成長とともに、そのお肉を消費者へ届ける『愛され和牛』のブランドを立ち上げる。

《TALK TOPIK》

獣医としての「命」〜命の責任となくなったときの悲しみ〜

・「生かす」か「殺すか」の絵筆を握らされる仕事が怖くなった時期がある
・自分が押しつぶされそうになるほどの「責任」
・100点満点しかとってはいけない試験
・『飼い主』という存在
・守ってあげることが、いつしか、自分の保身になっていた

生産者としての「命」〜命ができることの奇跡〜

・母体にいのちを宿すところから、大苦戦
・ポンポン生んですくすく育つイメージだった
・いのちをつくる。些細なことで、いのちってだめになる
・「元気に生まれて生きている」は普通のことじゃない
・ちゃんと手をかけると”いい牛”ができる
・「いのちは尊い」と思えた
・牛は、仕事のパートナーであり、生活のパートナー
・プロセスは評価対象にならない。結果が全て
・「死亡」すれば、生産者としてはお金も吹っ飛ぶ
・生産者としての「無償の愛」ではなく「有償の愛」
・愛玩動物からの、「愛しさ・癒し」という無形のもの
・経済動物からの、「旨い肉・金」というド直球の有形財産
・食べることで生きぬく生命力を分けてもらっている

食育をする上での「命」〜食べると生きる〜

・野菜や魚では代用ができない「いのち」の感覚
・「命をいただいている感覚」を養う方法
・食育1:魚の解剖をして、最後に食べる
・食育2:牛の眼球の解剖実習
・解剖することで、「生き物」から「部品」的な目線に変わる
・「部品」にした上で、もう一度、生き物のイメージを呼び起こす
・「生き物の豚」と「スーパーでパック売りされているロースの肉」
・「生き物の魚」と「切り身の魚」
・みて、触って、我々が食べる生き物を違う角度からとらえなおす
・食育を受けると「復活する」
・自分はいかに生きるかを問うこと
・自分の人生を、自分で生かすための方法が「いのちの授業」
・食育すると……現状への不満が減る・幸福度がアップする・他者への感謝による人間関係円滑化
・自分の人生への満足度が上がるだけでなく、さらに好転するきっかけにも成るかも

獣医 × 畜産農家× 食育の立場で「命」を考えたら

・命と、食べること
・どこからが食べ物ですか?
・スーパーのパック詰めのお肉がまだ「食べ物」に見えないことがある
・今までの人生で一番美味しかったものは、なんですか?
・料理人の言葉に救われて
・『愛され和牛』が生まれた理由
・「なぜ、”食べる”ということにここまでこだわってしまうのか」
・私は、食べるということを大切にできていなかった
・食べるという行為と、生きる覚悟

※当日はこのようなトピックを中心に、お話を伺います。当日の流れによりトーク内容が一部変更となる可能性がございます。

概要

■日時:
2025年9月26日(日)19:30~20:45

19:15〜 受付開始
19:30〜 トークタイム
20:30〜 質問タイム

■会場:

通信会場 インターネットが整った環境であればお好きな時間にお好きな場所で受講頂けます。リアルタイム生中継でご視聴いただくか、収録された動画をお好きな時間に視聴することができます。

■参加費:
一般:3,300円(税込)
会員:1,650円(税込)

天狼院読書クラブ会員の方は、割引価格でご参加いただけます。

■参加条件
Facebookアカウントをお持ちである、もしくはこれから登録予定であること。
*お申し込み受付は、決済完了順とさせていただきます。
*定員になり次第、予告なく、締め切らせていただきます。
*通信で生中継での講義を受講される際には、安定したインターネット環境でご視聴ください。
*決済後の返金はいたしかねますのでご了承ください。

 

◆お申し込み


こちらのお申し込みページ内のボタンより決済、または各店舗までお問い合わせください。
お支払いは、店頭ご一括、または下記ボタンでのウェブ決済、銀行振込みをご利用いただけます。
天狼院カフェSHIBUYA:03-6450-6261
湘南天狼院:0466-52-7387
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全国の天狼院書店各店にて現金またはクレジットカードでお支払い頂けます。店舗スタッフまでお申し付けください。

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※必ず、注意事項を読んだ上で決済にお進み下さい。
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