メディアグランプリ

そのバリアを超えろ!


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

【10月開講】人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ《平日コース》」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:鵜木 重幸(ライティング・ゼミ特講)
 
 
「どうして1番でないとダメなんですか?」
「2番でもいいんじゃないですか?」
ちょっと前の話になるが、某女性国会議員が発した有名なセリフ。
賛否両論、一時期、世間を賑わした。
 
正直、この発言を聞いた時は、びっくりした。
 
エンジニアである私は、技術の世界では、1番以外はあり得ないと思っている。
僅かな差で2番になり、受注できなかった悔しい経験をしているからだ。
 
「現場で何が起きとるのか、ぜんぜん知らんのとちゃうか!」
 
1番は、指名買いで選ばれるが、1番以外は見向きもされない、それが現実である。
 
あなた自身が商品を買うときのことを思い出して欲しい。
あなたが、何か商品を選ぶとき、2番目の商品を選びますか?
 
本当に欲しい商品は、必ず何かの1番であるはずだ。
それは、スペックかもしれない。
デザイン性かもしれない。
稀少性かもしれない。
コストかもしれない。
 
何らかの理由で、1番を選べないとき、妥協が入り、2番手以下を選ぶ事になる。
そこには、その商品を手にした時に感じられる、真の喜びは生まれてこない。
 
そう考えると、世の中は、1番とその他で成り立っているのがわかる。
例えば、
 
「日本で1番高い山は?」
 
と問われれば、日本人であれば、誰もが富士山を思いつく。
 
しかし、2番目は? と問われれば、即答できる人は少ない。
申し訳ないが知名度は低い。
 
正解は、北岳、標高3,193mである。
日本で一番高い富士山は、標高3,776m、その差は、583m、富士山より15%減。
この15%を大きいとみるか、わずかと見るかは、皆それぞれ意見があると思う。
だが、知名度に関して言えば、この15%で、天地ほどの差が生じているのである。
 
スポーツの世界においても同様のことが言える。
例えば、先日の全英女子オープンゴルフ。
渋野日向子選手は見事な活躍を見せ、初優勝を成し遂げた。
スマイルシンデレラとして、一世を風靡したのは記憶に新しい。
もし、渋野選手が惜しくも2位だったら、こんなにフィーバーしたであろうか?
おそらく、マスコミの取り扱いも、これほど大きくはなかったであろう。
1位になったからこそ、これだけのフィーバーになったのである。
 
この様に考えると、1番とそれ以外との間には、見えないバリアが存在する様である。
 
厄介なことに、この見えないバリアは、本当に見えてない。
私も含め、このバリアに気づいてない人が多い。
気づいてないから越えようとしない。
 
なぜこのバリアに気づかないのか。
それは、2番以下、つまり、その他大勢の世界に長い間いると、その世界に慣れてしまい、違和感を感じなくなってしまうからであろう。
まるで、茹でガエルのごとく、徐々に温度を上げられると、高温であることに気づかず、火傷してしまうことに似ている。
そうして、自分が2番以下のその他大勢の側にいることに気づかなくなってしまうのである。
 
何も、2番以下を否定している訳ではない。
人生をどの様にして生きるかは、個人の選択の自由だ。
1番になれば、プレッシャーもきつくなる。
そんな1番にはなりたくないと言う、考え方、生き方もあるだろう。
 
しかし、自分が2番以下の世界にいることに気づき、見えないバリアを超えたい、
1番の世界へ行ってみたいと思うなら、やり方を一緒に考えてみたい。
 
あなたの現状は、あなたの今までの思考、行動の集大成である。
今までと違った世界へ行きたいと思うなら、思考パターン、行動パターンを変える必要がある。
 
人間は、想像できないものは、実現できない。
思っても見なかったものが、急に目の前で実現する、ということはない。
飛行機を発明したライト兄弟は、どんなに失敗しても飛べる瞬間をイメージしていたはずである。
 
発明王のエジソンも、
「失敗は成功しない事例を一つ消しただけ、成功へ一歩近づいた」
と言っていた。
 
では、1番を想像するにはどうすれば良いのか。
普通の人はここでつまずく。
1番の世界がわからない。 だから、2番以下にいるのに……
 
わからなければ、その世界に飛び込むしかない。
その場に足を運び、1番の人たちを実際に見る。
つまり、会う人を変え、行動パターンを変え、予定調和をぶっ壊すしかない。
 
慣れ親しんだ、2番以下の世界を飛び出すことは勇気のいることだ。
しかし、見えないバリアを超え、1番の世界へ行きたいと覚悟を決めたなら、
まずは最初の一歩を、勇気を持って踏み出す必要がある。
 
心が変われば行動が変わる。
行動が変われば習慣が変わる。
習慣が変われば人格が変わる。
人格が変われば運命が変わる。
(ウィリアム・ジェームズの名言より)
 
慣れ親しんだ2番以下の世界とのギャップで、変化に伴う苦悩が発生するかもしれない。
 
でも、どうしても、何としても、このバリアを乗り越えたい、1番の世界へ行きたい。
それは、1番でないとダメだとわかっているからである。
 
それぞれの分野の1番目を指し、共に頑張りましょう!
 
 
 
 
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2019-09-16 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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