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喜びは苦しみの先に待っているもの


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

【10月開講】人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ《平日コース》」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:松熊利明(ライティング・ゼミ平日コース)
 
 
この頃、世間は10月から始まる消費税率アップの話で騒がしい。
そんな折、私は違うことを考えていた。
 
6月から始めた天狼院書店のライティングゼミがあと少しで終わる。
そして、この4ヶ月間の事を自分の中で振り返っていた。
 
今まで取り組んだことのない「文章を書く」という勉強。
2週間に一度の講義を受け、1週間毎に2000字ほどの文章を書いて提出する。
そんな日々が私の人生の中でこの4ヶ月間だけ存在したのだ。
 
このゼミに参加する事になったキッカケは、会社の上司からの勧めだった。
だから、自分から積極的に文章がうまくなりたいと思って始めた訳ではない。
 
そんな動機のまま参加したゼミだったが、初めての講義の時、初めて会う他の
受講生との会話を通して、明確な目標がある人と、私と同じ様にちょっとした
キッカケから参加をした人など、様々な動機を持った人たちがいる事がわかった。
 
そもそも、文章がうまくなるなど、私の中では半分以上信じていなかった。
 
それなのにこのゼミに参加したのは、心のどこかに”奇跡的にでも文章がうまくなったら凄いじゃない”と言う気持ちが少なからずあったからだ。
やはり、期待はしていたのだ。
 
そんな中、2週間に一度の講義は8回全て出席し、週に一度の課題提出は全16回中14回は出した。
周りの人はどう評価するかはわからないが、自分なりには頑張ったつもりだ。
講義はとてもためになる内容だったし、期限付きの課題提出はいい意味で自分を追い込むことができた。
辛いことやきつい事もあったが、その結果、今の自分がある。
 
先日開幕したラグビーのワールドカップでは、日本代表の活躍で盛り上がりをみせている。
 
4年毎に行われるこの大会は、今回の日本大会で9回目を数える。
だが、アジアで開催される大会は今回が初めてになる。それはなぜか。
一つの理由としては、アジアがラグビーの弱小国だったからだ。
 
前回の大会前まで、アジア最強の日本でもワールドカップの成績は1勝21敗2分と散々だった。
ラグビーの強豪国のヨーロッパやニュージーランドやオーストラリアなどの国々には全く刃が立たなかったのだ。
 
ところが、前回のイングランド大会で日本は「世紀の番狂わせ」と言われた快挙を成し遂げた。
優勝候補の南アフリカに対して、終了間際に逆転のトライを奪い歴史的な勝利を収めたのだ。
 
日本は勢いにのり、結果的にはその大会では3勝(1敗)を挙げた。
この事は世界のラグビー関係者を大いに驚かす結果となった。
今思えば、この時、この瞬間、既に日本は弱小国から抜け出していたのだ。
 
ラグビーは”最も番狂わせの少ないスポーツ”と言われる。
つまり、チーム力が上と思われるチームが順調に試合に勝つスポーツなのだ。
その中での日本チームの快挙は、私たち日本人にも大きな勇気を与えてくれた。
 
更に先日、日本代表に関する驚きのニュースが飛び込んできた。
前回大会に続き、またしても優勝候補のチーム(今度はアイルランド)を破ったのだ。
翌日の新聞には「もう奇跡とは言わせない」と言う気持ちのいいフレーズが踊った。
 
人は生きていれば、誰しも色々な壁にぶつかる。
そして、その壁の乗り越えていく事で成長し、最終的に目標を達成するのだ。
 
ラグビーで得点を奪う方法のひとつに”トライ”というものがある。
ボールを相手陣地の一番奥まで運び、最終的に地面にボールを抑え込めば得点だ。
 
もちろん、相手もそうはさせじとボールを持った人にタックルを仕掛けて(体をぶつけて)止めにかかる。
ときには1人に対して複数人で止めに来る場合もある。お互い必死なのだ。
 
選手はひたすらそれに耐えながら、時にはタックルを避けながら、時には味方の選手にパスを出しながら、ひたすら目的の場所にボールを運んでいくのだ。
試合後半ともなると選手たちはみんな満身創痍だ。体のそこかしこから血を流すもの、負傷して足を引きずるもの。普通にいる。
 
こんな過酷なスポーツをなぜやるのか。
 
その理由は一つしかない。目標を達成するためだ。
試合に勝つためであり、”トライ”を奪うためだ。
ときには一人で、時には仲間と協力しながら。
 
私も今回のライティングゼミでは、何度も壁にぶち当たった。
そして、何度も傷ついた。でも、あきらめずにここ(目的の場所)まできた。
ときには一緒にゼミを受けた仲間にも励まされながら。
 
あきらめたら、そこで終わりなのだ。
必要な目標があるなら、タックルを受けても立ち上がり、血を流しても戦い、足を引きずってでもゴールを目指そう。
もし自分だけでゴールまでたどり着けないときは、周りの仲間に頼ってもいいじゃないか。
 
最後には”トライ”をとって、笑おうよ。
 
 
 
 
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2019-10-03 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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