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「〇〇してるフリ」にご注意! 本当になりたい自分になるためのアプローチ


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:城風紗織(ライティング・ゼミ平日コース)
 
 
「ダイエットしたいから、これから毎日体重報告しよう!」と、友人二人に宣言し、体重を報告・記録し始めて三か月が経った。
 
結果は見事に「横這い」。一緒に報告し合っている友人の結果も同様だ。
 
ダイエット宣言をしてからは、週三回はホットヨガで運動することを習慣化したし、食事は高たんぱく低カロリーになるよう内容を見直し、以前より自炊の割合を増やした。アプリを活用して、毎日のカロリー収支も管理している。
 
アラフォーで出産経験もあるので若い頃より痩せにくくなっているとは思っていたが、こんなにも成果が出ないというのは衝撃だった。
 
「結構頑張っていたつもりなのに。これじゃあ、ダイエットしてる“フリ”だよねぇ(笑)」
三人で残念な感想を語り合う。
 
「真面目に取り組んでいるはずなのに結果が伴わない。」このような事態はダイエットの件に限らず、身の回りでよく起こることだ。こういう時、よくあるパターンとしては“新しいやり方”を取り入れようと模索し始めるのだが、たいていは成果に繋がらないことが多い。
 
今回も「大金払ってライザップに行こうかな。」とか「美容外科で食欲抑制剤処方してもらおうかな。」といったことも話していたが、どうも本質的でない感じがしたので、少し異なるアプローチで分析してみることにした。
 
コーチングの世界では、頭では変化を起こしたいのに実際にはそうなっていない(行動を起こせていない)のは、無意識にはそれをやりたいとは思っていないということなのだという。これは恒常性維持機能(ホメオスタシス)という人間にインストールされている機能で、良くも悪くも人間の無意識は変化を嫌い、現状を維持しようとする力が働くのだという。
 
つまりダイエットにおいては体重を減らす行動を意識していても、無意識下では体重をもとに戻すような力が働いているということだ。ダイエット後にリバウンドしてしまうというのは、ホメオスタシスの代表的な例になる。
 
自身の行動を正直に振り返れば、ダイエット中で食事を減らしていることを補うように間食が増えていたし、休日はチートデイと勝手に決めて多めに食べてしまっていたという感覚があった。そしてよくよく自分の声を聴いてみると、「ダイエットは面倒だし、大変なこと。やりたくないしうまくいくはずがない。」と思っていたのである。
まさにダイエットしてる“フリ”をしていたのだった。
 
では、どうしたら本当には変わりたくないと思っている自分を変えることができるのか? コーチングの手法では、「ゴールの設定」と「コンフォートゾーンを変える」方法が有効だと言われている。
 
「ゴールの設定」については、今回のダイエットでもそれなりにはあったが、「3キロくらい痩せたらいいな。」といった淡い願望だった。これをより具体的にして「筋肉を減らさずに体脂肪率が5%減っている」「スタイルが良くなって、今より一回り小さい00サイズの服を着こなしている」「ダイエットが終わっても続けられる食習慣を獲得してリバウンドしない」といった感じで未来の自分の理想的な姿をより鮮明に描く。この時のポイントは、今の時点でそれを達成している感じになれるくらい具体的な内容が良いという。
 
ゴールの設定ができたら、次は「コンフォートゾーンを変える」プロセスになる。
コンフォートゾーンとは、自分に慣れ親しんだ心地よく感じる空間や落ち着ける状態のことで、例えばヨガの運動習慣を身に着けるときに、はじめは面倒で行きたくないなと思って続けていたものが、三か月もすると、行かないほうが落ち着かないという状態に変わってくる。ヨガへ行く行動がコンフォートゾーンとなり、その習慣を維持しようとする力が働くようになるのだ。
 
人はこのコンフォートゾーンによって無意識のうちに行動を選択しているので、行動を変えていくには、「新たなコンフォートゾーンを作り出し、そちら側の人になる。」というのが変化を起こすために効果的な方法となる。その時に必要なのが、はじめに設定したゴール、つまり未来の自分の理想的な姿である。
 
自身が理想的な姿になっていると思い込んでいると、今すでにそうなのだと脳が錯覚する。そうすると、逆に現状の理想的でない部分は違和感となって「変えなくちゃ!」という意識が働くので、自然と理想のほうに引き上げられるそうだ。頭の中で考えるだけでも良いし、環境自体をガラッと理想に近いものに変えるのも有効だ。
 
つまり、ゴールと現在の自分の位置関係を「今はそうでない自分が見上げるもの」ではなく「今すでに自分はゴールにいる」とすることで成功の確度が高くなるということだ。そしてその理想に居続けることで、だんだんと現実とのギャップが埋まり、いつの間にか違和感なく理想の自分になれているという仕組みである。この手法はダイエットに限らず、夢をかなえる方法として応用範囲が広い。
 
「変化を求める自分は、時に変化を求めている“フリ”をしている。」ということに気づき、
なりたい自分に「すでになっている」と思い込むこと。
 
今までにはなかったアプローチで、もう一度ダイエットにチャレンジしてみよう。
 
 
 
 

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2019-10-03 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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