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勉強しない問題児に対して、たった2つのことをやめたら学年トップになってしまった

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*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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香月祐美(ライティング・ゼミ書塾)
 
 
「先生。こないだの中間テスト、数学と理科99点だった。学年で一番だったわ」
 
「えっ……?」
開口一番、そう言ってきた彼に一瞬言葉が詰まる私。
彼の口からそんな言葉が出てくるとは思ってもいなかったのです。
 
「一番だったの? うそでしょ!?」
あ、しまった。
すごい! と思うよりも、信じられない! と思う気持ちが一瞬勝ってしまった私は、彼の言葉を否定するような言い方をしてまったと焦りました。
 
慌てて「ごめん」と言おうとしたけれど、彼は、私の言葉を気にしていない様子で、すでに今日の課題を始めようとしていました。
 
そんな彼は、学校では学年一・二を争う問題児でした。
学校に行くと、授業中にノートを全く取らないことから始まり、
先生に対して
「先生は、ブタですか?」
と暴言を吐いて怒らせ、
同級生とケンカをして相手にケガをさせ、放課後に生徒指導を受ける……と、私が聞いているだけでも書きはじめたらきりがありません。
勉強どころか学校生活全般で先生が手を焼く問題児でした。
 
それに普通の塾でも、問題児だと見なされるような子です。
大抵、どこの塾でも出される「宿題」を彼はやりません。
どれくらいやらないかというと、一度もやったことがありません。
 
彼がやらないのは私も分かっているので
「君に宿題をあげても紙が無駄になるから、出してあげないからね」
と渡さなくなりました。といっても私はそんな彼に対して怒るという感情はなく、やらないなら渡さない。ただそれだけです。
 
教育の現場から見ると問題児な彼。
そんな彼からの「学年トップ」発言だったのです。
 
勉強をしない問題児の彼に対して私は、一年前から「もうやめよう」と思い、やめたことがあります。
それは、勉強を教えることです。
塾で先生が教えない……もう、子ども本人も何しに塾に来るのか、親も何のためにお金を払って子を塾に来させるのか分からなくなるような暴挙です。
 
そもそも、学校でノートも取らず、学校の課題も一切やらない彼に対して、やることはたくさんあるにも関わらずです。
 
どうして教えるのをやめてしまったのか。
学校で教えてもらってそれで勉強するのなら、もうとっくにしているからです。
無理矢理にでもやらせてやるのなら、誰も手を焼いてなどいないのです。
 
押してダメなら引いてみろじゃないですが、私は教えるのをやめました。
先生に勉強を教えてもらえない、となると、彼含め相手はどうするか分かるでしょうか?
これは面白い反応なのですが、自分でやりだすのです。
本当です。
だって、先生に教えてもらえないから。
自分でやるしかないと思うのだと思います。
彼に
「分かりません」
と言われても、参考書を読めば考える余地が残っていると私が思った場合
「ここを読むんだよ」
と伝えるだけです。
取りかかりが遅いとか、色々思う所はありました。でも、本当に手も足も出ないところにきたなと思うまで、私は様子を見るだけにしました。
 
学校では、時間がくれば自分の席に座ります。そして自分の意思に関係無く授業が始まるのです。そんな風に時間を積み重ねてしまうと、勉強は「させられるもの」でしかなくなります。
 
受け身の姿勢ではなく、自ら学んで欲しい。
教えられるだけでなく、自分で考えて欲しい。
そういう思いで、本当に分からない所だけ教えるという学習スタイルに変えました。
私が問題を解くための最短距離を教えないので、問題を解く量は減りました。その分、例文を読んだりしながら自分で考える時間が増えていました。
 
ただ、当然ながら誰にでも教えないというスタイルで上手くいくわけではありません。
上手くいくために、必要な最低条件があります。
 
それは、自分が相手のことを「大好き」であることです。
嫌いな人に言うのと好きな人に言うのでは、同じ言葉も温度が違うからです。そして言葉の温度の違いは、相手に必ず伝わります。
 
言われる側だってそうです。
「勉強しなさい」と心底嫌いな人から言われて、快く「やる」と言うでしょうか。
その子が尊敬するサッカー選手から「勉強やったほうがいいよ」って言われる方が何倍も刺さります。
 
でも私は、尊敬するサッカー選手にはなれないので、その子のことを「大好き」と思える部分を必ず見つけるし、好きな気持ちはその子の親以外だれにも負けません。
学校で荒れていても好き。
たとえ、学校の先生に言ったみたいに「先生はブタですか」と私が言われたとしても、気持ちは変わらず好きだと言えます。
 
教えるのをやめるだけでなく、更にやめたことがあります。
否定することをやめました。
教えないことで、間違ってしまうこともあります。
塾で間違うだけならまだしも、彼が荒れていた時期、学校のテストで9点だったこともありました。
 
9点なんてとったら心配になります。
思わず、「そんな点数取ってどうするの」と言いたくなります。
でも、私が心配になってもどうしようもありません。
心配のあまり彼を非難しても事実は変わらないと思い、彼自身が今後どうしたいのかを話そうと思いました。
そうすると彼は、自分の苦手な所、もっとこういう学習をしたいと自分から話してくれるようになりました。私は、彼が自分の意思で学びたいという内容も含めて、学習の計画を作ることが出来るようになりました。
 
教えること、否定することをやめて一年が経ちました。
教えないこと、否定しないことで、少しずつ成績が上がり始めるとともに学校で問題を起こすことも少なくなってきました。
それだけでなく、学年トップになったのは嬉しい誤算でした。
 
 
 
 
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2019-10-17 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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