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メディアグランプリ

冷たくて、ドライに生まれたかった。


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:間宮 千尋(ライティング・ゼミ日曜コース)
 
 
「ねぇ、私ってどう見えます?」
 
ふと、目の前の友人に聞いてみた。
 
「え~、”まじめ”、”コツコツ”、”落ち着いてる”、あと……」
 
(あと……?)
 
「優しい!」
 
……正直、ショックだった。
 
「優しい」は私にとっては侮辱なのだ。
ここでいう「優しい」の定義は「おとなしい」「従順」「弱い」を指す。
 
あくまでも個人的な意見だが、小さなころからの記憶をたどるとネガティブなイメージしかない。
 
たとえば、、本当は手放したくないのに人にあげちゃったり、おとなしくて発言が好きでなかったり、順番に並んでいるのに勝手に先を越されたり。
 
そうしたときに「間宮ちゃんは優しいね」と言われてしまう。
 

んなわけねーーだろーが!

 
えぇ、実は、『内弁慶』。めっちゃ言われるたびにイライラしている。
 
本当は、叫びたい。怒鳴り散らしたい。
 
でも……できない。だけど、何もできずにどんどん不利になっていく。
 
そんなもどかしい経験ばかりしてきた。
 
今でこそ、自分でもビジネスをしているので、それなりに意思表示はできるようになったつもりだ。だけど、やっぱり相手の顔色をうかがって空気を読んでしまう癖は、どうも抜けていない。
 
それは人づきあいにおいてもそう。付き合いが長い人達は共通して対照的。
 
底抜けに明るいおバカキャラや、ドライな性格。
 
そして一番苦手なタイプは自分と同じで「優しい」人。これ以上近づいてくれるな、と言わんばかりに避けたくなる。
 
そのくらい頑固に拒絶してきたし、できるだけ「冷たい」「ドライ」な人を演じようとしてきた。
 
なのにある時、とある人からの意外なひとことで、一瞬ぐらついた。
 
「間宮さんにあったビジネスのターゲットって、どちらかというと”優しい”人なんだと思います。”優しい”というと、ちょっとあれだけど、要するに<素直にコツコツ努力できる人>が一番お客様にしやすいんじゃないかな?」
 
最初聞いたときはむっ、とした。しかし……
 
「いやいや、性格によって向き不向きもあるんだよ。それに素直にコツコツやりたい人だって、起業家には一定数いる。誠実に真面目に頑張っていても報われていない人達もいる。そういう人の味方になればいいじゃん」
 
どうやら、私の発信やコンテンツ内容、実力値からそう感じたらしい。
現実的に、そういう人達を相手にした方が、集客しやすいよ、というアドバイス。
 
正直、自分は起業家としてどんなポジションをとったらいいのか、まだ決めかねていた。
 
それに、自分はもっと強くなりたいと思っていたし、優しい弱い人は相手にしたくなかった。「優しさ」は常に不利になると思っていたから、意識的に反骨心をもつようにしていた。
 
だのに「優しい」人がいいという。何だか、弱いままでいろ、と言われた気もした。
 
だけど冷静に考えると「優しい」=「弱い」という図式は、自分だけの思い込み。
 
アドバイスしてくれた人は「優しい」=「素直に取り組む」だし、他にも「相手の気持ちが分かる」「とことんフォローする」といった定義づけも、やろうと思えば可能だ。
 
自分の中では「おとなしい」「従順」「弱い」としか定義できなかった「優しさ」。
 
それはあくまでも私オリジナルの意味づけ。私の意味づけがネガティブでも、ある人からしたら、良いふうに受け止めてくれている人も、どこかにいるのかもしれない。
 
100%「優しい」を受け入れたわけではない。
 
だけど、これまでのもどかしい自分の体験だけに縛られた固定観念ではなく、周囲が感じていただいているまま受け止めることも大事なのでは、とアドバイスをきっかけに思い始めている。
 
「優しい」は嫌いだ。正直、うれしくない。
 
だけど、そんな自分の特徴も、必要とする人にニーズがあるのなら、活かしてもいい。
 
どうせなら、表面的な「優しさ」ではなく、本当に相手のために活かされる「優しさ」へ。
 
イヤイヤながらも、少しずつ、意味づけを変えていくリハビリを今日も続けている。
 
 
 
 
***
 
この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加いただいたお客様に書いていただいております。 「ライティング・ゼミ」のメンバーになり直近のイベントに参加していただけると、記事を寄稿していただき、WEB天狼院編集部のOKが出ればWEB天狼院の記事として掲載することができます。
 

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2019-10-24 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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