物を減らすことは、自由の始まり
*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。
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記事:齋藤脩平(ライティング・ゼミ特講)
自由に生きることは素晴らしい。
誰だって自分の時間を自分のためだけに使えて、自分がやりたいことだけに熱中できるなら、それが理想であるだろう。
自分も子どものころから「いつかは自由になりたい」と思ったことが何度もある。だから自由を得るために、まずはお金を稼ごうとした。
例えば大学生のとき、ヤマト運輸やイトーヨーカドーで毎日のようにルーチンワークを繰り返していた。
荷物を適切な番号に仕分けたり、商品を適切な棚に陳列したり、頭の使わない仕事に悩まされたことは今でも覚えている。
働き始めたときは「働いてお金を稼げるなんて素晴らしい!」と考えたこともある。ただ、同じ仕事を繰り返していると、自分が抱えるストレスも増えていくのだ。
学生が選べるアルバイトの多くはキツイ仕事であり、人間関係や環境がとにかく悪い。一時的に1万円を稼ぐだけならまだしも、継続して働いたら鬱になりそうなレベル。
お金を稼げたとしても、仕事で抱えたストレスをお金で解消したら意味がない。
そのとき自分は「アルバイトで稼げるお金=不自由」だと確信して、雇われない方法でお金を稼ぐ方向にシフトした。
インターネットが発達した今の時代、大学生でもアルバイト以外で稼ぐことは可能だ。
ブログによるアフィリエイト、アンケート、クラウドソーシングなど、パソコン1つでいつでも働ける。実際に自分もブログを更新し続けて、月に500円くらい稼いだ記憶もある。
しかし、アルバイト以外で経験も実績もない大学生が稼ぐのは簡単ではない。
2012年ごろまでは学生が適当に書いたブログ記事だけで、月に10万円以上の広告収入を得るハードルは低かった。
そのときはアフィリエイトの認知度が低く、企業もプロフェッショナルもブログで稼げる理由を理解できなかった。
もちろん、今は違う。企業はこぞってオウンドメディアを立ち上げるし、資金力のある個人は外注して自社サイトへのアクセスを増やそうとする。
つまり、自分が大学生だった2016年あたりからは、適当にブログ記事を書いて稼ぐのは困難になった。今はGoogleのアップデートもあり、さらに競争は激しくなる一方だ。
アルバイトにしろアフィリエイトにしろ、お金を稼ぐのは簡単ではない。稼ぐための技術やノウハウは勉強し続けなければならないし、それでも運が悪いと失敗する。
いつまでもお金をうまく稼げなくて不自由な自分は、こう思った。
「お金を稼ごうとすると、自由になれない」
資本主義の社会には競争があり、戦い続ける必要がある。競合と争い続けることは辛いものであり、競争し続けるのは不自由である。
だから自分は収入を無理に増やすのはやめて、代わりに支出を減らそうとしたのだ。
「ミニマリスト」という言葉を聞いたことはないだろうか?
物を持たない人たちを意味する言葉であり、最近ではブロガーやYoutuberに多数のミニマリストがいる。新しいライフスタイルは人目を集めやすく、テレビでミニマリストが現れることも多い。
ミニマリストにはシンプルな生活を送り、お金に余裕のある生活をしている人が多い。「お金に余裕があれば自由になれる」と思い、自分もミニマリストになろうと決心した。
あまり使わないPCの周辺機器、自作PC、無駄な服など、とにかく自由になりたくて不要だと思うものはすべて捨てた。
もちろん、明らかに必要なものは残した。自作PCの代わりにノートパソコンを購入したし、実家にいたころはゲーミングチェアを使い続けたこともある。
自分にとって不要なものをすべて捨てて、必要なものを手に入れた。
その結果として、今では割と自由な生活を送っている。
1ヶ月に7万円の生活費だから低収入でも問題ないし、もし家電が壊れても貯金があるから買い替えられる。
また、自分がやってみたいと思うことにお金を使える。大学を卒業した後は新幹線のグリーン車に東京から小倉まで乗ってみたり、Pixel 3aというスマホを経費で購入したりもした。
自分は新卒フリーランスであり、会社員でいえば手取り15万円とあまり変わらない。周りの人間と比べれば選択肢は少ないし、不自由な面だって多少はある。
しかし、自分がミニマリストになってからは「昔に比べて自由だなー」と思う機会は増えた。
Youtubeやブログなど無料のサービスが増えた今では、手取り15万円でも娯楽を楽しむことは可能。
無駄なお金を使っていては、自由になれない。
自分が欲しいと思っているものが必要だとも限らないし、必要でなければ意味がないこともよくある。実際に興味のあるブランド品を買ってしまい、タンスにしまっている人は多いだろう。
だから無駄な物を減らして、必要な物だけを持つことが、自由の始まりなのである。
「自由になりたいなー」と思う人に、物を減らすことを薦めたい。
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