いつだって、答えは「シンプル」
*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。
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記事:中野ヤスイチ(ライティング・ゼミ日曜日コース)
意外と物事は、想像以上にシンプルなのかもしれない……。
仕事をしていると、多くの悩みが頭に浮かんでくる事がある。
自分の心の中で、あれは、どうしたら良いんだろう!? これは、どうしたら良いんだろう!? って、頭の中がグチャグチャになって行く事はないだろうか。
日々の仕事に追われ、考えも整理する事ができず、パニックに陥ってしまい、満足に仕事をする事すらできない事があるのではないだろうか。
頭の中は、不安やタスクで一杯になってしまう……。
僕は社会人になってから、いつも悩まされていた。
どんなに仕事をしても、終わる事が無い、それが仕事なんだと思っていた。
半ば諦めていたのかもしれない。
そんな時だった、当時の上司がこれは良い本だぞ、と勧めてくれた本がある。
それは、「シンプルに考える」(森川 亮 著 ダイヤモンド社)である。
まさに、今となっては当たり前のように使われている「LINE」を考えた森川氏ならではの観点から書かれていた本だった。
僕は、昔から読んでいて、共感できる本には付箋をつける習慣がある。
読み終えた瞬間に、気がついたら付箋だらけの本が完成していた。
読んだ時間を覚えていない程、夢中になって読んでしまった。
その本の中に、このような事が書かれていた。
「どんな仕事をしたいのか」、「どんな夢をかなえたいのか」「自分をどう活かしたいのか」
この文を読んだ時、僕はどんな仕事がしたいのか……、考え込んでしまった。
日々、次から次へとやってくるタスクに対して、どのようにこなして行こうかばかりを考えていて、どうして、その仕事をする必要があるのか、その事については深く考えて来なかった……。
中でも、「自分をどう活かしたいのか」は、全く考えて来なかった。
ただただ、仕事ができない奴とだけは、思われないように一定の成果とスピード感だけを大切に、取り組んでいた。
そんな僕が本を読み終えた後、一つ一つの仕事に対して、「自分をどう活かしたいのか」、「どんな仕事をしたいのか」と問うようになっていた。
すると、自然と仕事に対する優先順位が変わってくる事に気がついていた。
何より、仕事に対して強弱つけるようになった事が大きな気付きになった。
すべてを全力でする事は、おそらく出来ない、と悟った瞬間だったのかもしれない……。
強弱を着ける基準は、自分の価値観に合うか合わないか、自分をその仕事でどのように活かしたいのか。
強弱をつけるのと、手を抜くのとでは大きな違いがある。
手を抜いて仕事しないという事ではない、どのように自分なりの色を仕事に出すかという事である。
言われた事をそのままやるだけでは、その人の色はできない。
そこで、僕は強弱という考え方で色の付け方をつけるようになった。
強という色は、その仕事をする事で、「誰かに喜んでもらえる」を軸にしている。
自分の為になるだけでは、強という色にはならない。
むしろ、自分が接しているお客さんや仕事をしている仲間に喜んでもらう為に、仕事したいという時に、強という色が着くようになった。
その瞬間から、いつも仕事に追われていた感覚から、自分で仕事を選ぶ感覚に変わっていった。
この本に、「やる気のある人は、自分に必要だと思えば、勝手に勉強を始めます」と書かれている。
気がついたら、その感覚がわかるようになっていた。
「誰かの為に」を念頭において仕事をすると、色々な事に気がついてくる。
あれも、これも、やらなければではなく、あれをしてあげたい、これをしてあげたいに変わって行くのである。
この感覚を味わって行くと、嫌々感でしていた仕事がどんどん変わり、自分から前向きに取り組めるようになっていた。
その時ぐらいからだろうか、自分自身の足りていない所に目が行き、色々な事をもっと勉強したい、誰かの役に立ちたいという想いが強くなってきたのは……。
何より、一緒に仕事をしている人の中に、相手を想って仕事をしている人がこんなに多くいる事に気がつく事ができたのは、大きな人生の宝物である。
その事に気がついた瞬間、一つのテレビCMが頭に浮かんだ……。
コーヒーを飲んでいた時だったからだろうか……。
「世界は誰かの仕事でできている」
言っている事は、至ってシンプルなのに、僕の心を掴んで今も離す事がない。
気がついたら、何をするにしても、誰かのお陰で、今の自分の生活が守られている事に気付かされる。
自分達が生きている世の中の本質は、至ってシンプルな事の連続なのかもしれない。
ただ、日々を忙しくしていると、自然と自分の価値観を忘れてしまい、仕事を始めた頃に抱いていた夢や希望は、遠い彼方に消えて……。
次の日も次の日も、来る仕事に追われる日々に、心身ともに疲れてしまうのかもしれない。
そんな時こそ、「自分を活かして、どんな仕事をしたいのか」を自分の心に聞くだけ、シンプルな答えが返ってくるかもしれない……。
その答えの先に、あなたらしい色が付いた仕事ができるに違いない。
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