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メディアグランプリ

ゲイ5人組が教えてくれた、幸せに生きるために大事なたったひとつのこと


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:有村 奈津美(ライティング・ゼミ日曜コース)
 
 
最近、日本人の間で「感動した」「涙なしには見られなかった」「めちゃくちゃ勇気と元気をもらえた」と話題になっているNetflixの「クィア・アイ」という番組を知っているだろうか。
 
簡単に説明すると、ファッション・ヘアビューティー・デザイン・文化教養・食とそれぞれの分野でプロフェッショナルでかつゲイの5人組(通称ファブ5)が、自分に自信が持てない、人生がうまくいっていない、という人の内面・外見・暮らしを1週間で大変身させるという番組だ。
 
ここだけ聞くと、「なんだ、よくあるビフォーアフターの番組か」と思ってしまうかもしれない。
 
ただ、この番組の面白いところは、見た人に多くの共感を生み、そして見終わった後に勇気をもらえるところだ。番組に出ている主人公だけでなく、見ている自分も自然と勇気づけられてしまうのだ。
 
クィア・アイ日本版の中では、介護問題やLGBT、親の愛情を感じられない子ども、夫婦間のセックスレス、など日本でまさに今問題となっているものが取り上げられていたのだが、その中で解決に必要になったのは共通して「愛」だった。
 
このクィア・アイで教えてくれる、幸せに生きるために大事なたったひとつのことの答えを先に言ってしまうと、「愛」なのだ。愛といっても、恋愛関係や家族愛の愛だけではない。特に強調されているのは、誰よりもまず「自分を愛してあげる」というセルフラブだ。
 
番組の中で印象的なのは、主人公を変身させていく過程で、
「あなたの好きな体のパーツは?」
「あなたの性格の中で好きな部分はどこだろう?」
「あなたは変わった後、どんな人生を歩みたいと思う?」
など、ファブ5が尋ねる質問は、常にその人の内側から良さや願望を引き出そうとする。
 
まだ自分に自信が持てない主人公が自分の悪いところばかり口にすると、
「あなたが自分の魅力に気づかないと、どうやって他の人にあなたの良さを魅せていくのよ」
と少し怒りつつも、ファブ5が気付いているその人の良さをたくさん口にして伝えていくのだ。必要に応じて、ファブ5の過去の辛かったエピソードや自分に自信が持てなかった時の話も共有しながら、とことん主人公に向き合っていく。
 
ゲイとしていじめられたり、家族に見放されたりという過去がありつつも、自分のことを大事に、ありのままの自分に胸を張って生きているファブ5の姿に勇気付けられ、すべてを受け入れてくれるファブ5の無償の愛に包まれて、主人公が少しずつ自分を愛することを覚え始め、みるみる自信に満ちていく姿がこの番組のストーリーとなっている。
 
そうやって、ストーリーを終えた1週間後には、本当にこの人同じ人なの? とびっくりするくらい見た目も雰囲気も言動も変わっている。もちろんプロの手にかかって、ヘアメイクやファッション、住む場所が変わったというのもあるが、それよりも内側から滲み出てくる自信と美しさがあるのだ。そうして、自分に自信が持てるようになると、不思議と周りの人との関係性も変わっていく。
 
「〇〇じゃないと自分は愛されない」
という思い込みから解放され、
「自分はこれからこう生きたい。この姿を受け入れてくれると嬉しい」
というスタンスになった途端、身近な人はどんな姿であれ、今まで自分のことを愛してくれていたという事実に気づいたりするのだ。自分を愛することで、周りに溢れている愛にも気づき、自分も同じように周りの人のことを愛せるようになる、そんな幸せのサイクルが見事に描かれている。
 
ここまで、番組の紹介をずっとしてきたが、どうして日本人の間でこの番組がこんなにも共感と感動を生んでいるのか、それは、「自分で自分のことを愛する」ことがまだできない人が多いからなのではないかと思う。
 
子どもの頃から〇〇ちゃんと比べて、勉強ができる、スポーツが得意、という比較対象の中で生きてきて、いい大学、いい会社、幸せな人生などどこか「こうならなきゃいけない」と思って生きている人が多いのではないだろうか。SNSを使うことが当たり前になり、SNSの中のキラキラした世界はより「他人から見た幸せ」を加速しているようにさえ感じる。
 
幸せになりたい。そう思った時に、自分にとっての幸せは何なのか。自分の中での好きはなんだろうか。そんなところに立ち返り、
「誰がなんと言おうとも、自分のこういうところが好き」
と思えるようになったら、自分にもそして他人にも少し優しくなれるかも、とこの番組を見て、ふと思ったのだった。
 
 
 
 
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この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加いただいたお客様に書いていただいております。 「ライティング・ゼミ」のメンバーになり直近のイベントに参加していただけると、記事を寄稿していただき、WEB天狼院編集部のOKが出ればWEB天狼院の記事として掲載することができます。
 

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2019-11-15 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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