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デザインは接客上手な店員さん!? その理由とは

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*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:吉松絵里加(ライティング・ゼミ特講)
 
 
デザインと聞いてあなたは何を思い浮かべますか?
 
おしゃれな洋服。
感動しそうな映画のポスター。
美味しそうなお菓子のパッケージ。
有名アーティストが作るカッコイイ芸術。
 
デザインされているもの=おしゃれなものである、と考える方が多いのではないでしょうか。
しかしデザインは、あなたにはこれがきっと気に入りますよ~! と上手に提案してくれるショップ店員さんと同じだと言ったらどう思いますか?
今回は、あなたの知らない売り上手なデザインについて、事例を交えながらご紹介していきます!
 
「人はデザインを見て勝手に行動している! 」
 
デザインとは視覚から一瞬で自分に必要なものを読み取ってくれる“記号”です。
 
例えばお手洗いに行きたいとき、男女が並んだ青と赤のマークを見つけたら、無意識にその方向へ進んでいきます。
今までの経験から、脳が勝手に“あのマークはトイレだ! ”と認識することで、
感覚で行動してしまうのです。
これこそが“デザインの本質”です。
脳は視覚から9割近くの情報を読み取り、自分に必要な情報なのかを瞬時に判断しています。
スマホのアイコンも、文字を見てアプリを探すのではなく、アイコンの色や形で感覚的にクリックしているのも、デザインの為せる業です。
 
「接客上手な店員さん 」
次のシチュエーションはどうでしょうか?
 
……
あなたは久しぶりに会うおばあちゃんの為に、お菓子を買いにデパートへ来ました。
おばあちゃんは和菓子が好きだったのを思い出したあなた。
奮発して美味しい和菓子のセットを買おうと決めました。
しかし、現在食料品フロアにいますが、館内は広く案内表示も見当たりません。
おばあちゃんの家に行く時間は、刻一刻と迫っています。
……
 
そんな時あなたはどうしますか?
急いでいるのであれば尚更、一軒一軒じっくりと見て回ることができません。
 
フロア全体をざっと見渡して、和風の紋章や筆文字、落ち着いた色合いや店構えのお店を無意識に探します。その中の一軒に目が止まり、足を運びました。
そこはおばあちゃんが喜びそうな、金色の箔が押された箱と、綺麗な和紙に包まれた和菓子セットをすぐに見つけました。
すぐに買えたので、ゆとりをもっておばあちゃんの家に向かえそうです。
 
「おばあちゃんに喜んでもらえたらいいな」
今日は和菓子を一緒に食べながら、たくさんおしゃべりをしよう! と決めました。
……
 
この事例は、今まで培われた和菓子のイメージとリンクして、自分にとって必要な情報を感覚で探し、あなたが求めていた
“美味しい和菓子” “年配の方への手土産” “老舗ならではの美味しい味を堪能したい”
を気が付かないうちに、見た目であるデザインが解決してくれていたのです。
“パステルカラーで” “全面水玉の” “丸文字やローマ字で書かれた箱に入った”
パッケージや店構えだと、おばあちゃんに買っていこう、とはならないかもしれません。
 
「おばあちゃんの為に、和菓子を買いたい」あなたの気持ちに寄り添って、デザインという名ショップ店員さんが上手にお買い物をアシストしているのです。
 
人には接客されていないのに、デザインに接客されているという事実。
何とも不思議な感覚だと思いませんか?
 
「買ってもらうためのデザインとは」
このように、買ってもらうためのデザイン=商用デザインとは、一般認知と求めているターゲットをかけ合わせて、デザインやブランディングを行い、商品の魅力を“デザインする=伝える”ための取り組みや思考のことを指します。
 
買う人が何を求めているのか・どんな人に買って欲しいのかを、まずは目から情報発信し、視覚情報で知ってもらうことが一番大切です。
 
世の中は素敵なものであふれています。
あふれているからこそ、本当に欲しい人のところに届くには、まずは知ってもらわなくてはなりません。
魅力を伝えるためのデザインは、まだ出会えていない人へ向けてのアプローチの方法や手段なのです。
 
そのものがより良く魅せるように。
魅力を正しく伝えること。
それがデザインの本質です。
 
これからお買い物をする時は、少しだけでも手に取った商品のデザインにも注目してみると面白い発見があるかもしれません。
つい可愛いデザインに惹かれていて、デザインに名接客されていることに気付かされると思います。
 
けれど、ふと売り場を見渡してみてください。
ちょっと地味だけど。
派手さもおしゃれな装いじゃないかもしれないけれど。
落ち着いた装いでなんだか気になる。
 
そんな控えめな店員さんも可愛く感じてくるかもしれませんよ。
 
 
 
 
***
 
この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加いただいたお客様に書いていただいております。 「ライティング・ゼミ」のメンバーになり直近のイベントに参加していただけると、記事を寄稿していただき、WEB天狼院編集部のOKが出ればWEB天狼院の記事として掲載することができます。
 

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2019-11-21 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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