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女子大生がバイトでイベントコンパニオンをしないといけない理由


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:堀井キミカ(ライティング・ゼミ日曜コース)
 
 
19歳、早生まれなら18歳。
 
晴れて大学に上がったばかりの女子にとって、基本的な友人関係を築けたら次にネックとなるのは「お金」のことである。
 
受験も終え、自由な時間が出来たら、人間誰しも欲が出る。
 
一人暮らしの子はもちろんのこと、実家暮らしの子でも、欲しいお洋服やバッグ、映えるカフェ巡り、旅行など、お金は何かと入り用になってくるものなのだ。
 
しかし、自由な時間が潤沢にあるとはいえ、無駄にしていい時間など誰にもない。
 
そこで、正社員、派遣、パート(バイト)、無職の全てをバランス良く(?)経験してきた私が考える、「社会人になるまでに、女子大生がしておくべきハズさないバイト」というものを端的にお伝えしたいと思う。
 
実は、私は学生時代、お箏の道で名前をいただきたく師匠に120~130万円ほどお借りしており、お金を一刻でも早く返したくてバイトに明け暮れ、社会人になってからは体調を崩しまくることが多かったため、正社員を1ヶ月経験して労基も苦笑するブラックを辞職してからは、パートやバイト、短期の一発一発が高い時給のバイトを選んできた。
 
そんな私が選ぶおススメバイトは、どう考えても「イベントコンパニオン」なのだ。
コンテンツのタイトルにしているくらいである。
もう、これは、本当に女の子なら一度はしておくべきものである。
 
イベントコンパニオンというと、あまり高潔なイメージを持たれない方もいらっしゃるだろうが、決してそんなことはないことを、まずは知っていただきたい。
 
この業界のお仕事はかなり種類豊富にある。
例えば、働き方改革のための展示会で、誰もがその名前を聞いたことのあるメーカーさんのブースでアンケートを促す声出しをしたり、有名経理ソフトの新作プロモーション会場の受付、世界的なアイスクリームブランドの新作発表会のMCなど、いただく案件のほぼ100%が名の通った会社さんのところでお世話になるため、労働環境は安心できる。
 
確かにものによっては、レースクイーンなど、おヘソを出しての露出が多いお衣装の場合もあるし、パチンコ店やタバコのプロモーションのため深夜のバーに露出度高めの制服で立つ案件があるが、基本的にお仕事は自分で選ばなければ入ってこないので、強要されることはない。
自分でNGラインがあるのなら、それを選ばなければ良いだけの話である。
 
イベントコンパニオンのバイトは、よく「日給が高い!」「単発が多いからスケジュールが組みやすい!」「かわいいお衣装を着て非日常を味わえる!」と言われるが、さっき説明した選べる豊富な仕事の量など以外にもメリットは有り余る。
 
まずメリットとして、真剣にイベントコンパニオンで働いていると、マーケティングの考え方を嫌でもできるようになる、ということだ。
 
ちゃんと先にもう一回言っておくが、「真剣に」イベントコンパニオンとしてプライドを持って働ければ、の話である。
 
簡単に説明しよう。
 
例えば、人通りの少ない地下街の商業施設で、そこの感謝祭の一環で抽選会のコンパニオンとして派遣されたとする。
お仕事内容は、より多くのお客様に抽選会にご参加いただいて、楽しんでいただくこと。
 
そうしたら最初に立ちはだかる壁は、「人通りが少ない」地下街の商業施設で「より多くのお客様」に会場に来ていただくことだ。
イベントコンパニオンのお仕事とは、笑顔と愛想と声出しである。
人通りも少ない中で、「どうしたらお客様が振り向くか」を考え、「お客様のメリットになることは何なのか」ということをとことん考え抜く必要がある。
 
単に「抽選会行っておりまーす」では誰も止まってくれない。
 
何が当たるのか? どれだけの確立で当たるのか? 上位賞は何で、今現在どれが残っているのか? 抽選参加方法はどのようなものか? どれだけ簡単に参加しやすいか?
 
そして言い方。
「ご紹介しております」や「行っております」は、基本的に「我々、抽選会の運営側が」という主語になるため、通りすがりに聞くともなく耳にするお客様にとっては、そんな情報、自分自身にとって1ミリの利益にもならないと脳内変換されてしまう。
だから「(あなたが)お楽しみいただけます!」「(あなたが)当てていただけます!」など、お客様が主語に来るような誘い文句でないと、振り向いてなんかいただけないことは、現場に立っているとすぐに実感できる。
そのため、他にもお客様の流れを見たり、天候を考慮し、タイミングを見計らったり、自分の所作、声掛けの順番、など他にも考えることがあるように、そこから派生して「お客様の利益になることは何なのか」を徹底して考えられるようになるのだ。
 
これは、ほんの些細なことかもしれない。
しかし、こうした基本的な考え方の積み重ねがマーケティングに繋がる。
 
そして次に、イベントコンパニオンの仕事をするメリットは「聞き上手になる」というものだ。
確かにカフェやアパレルなんかでも接客業としてそのスキルは身につくだろう。
しかし、イベントコンパニオンは働く環境が特殊なため、スキルの上達スピードはケタ違いだと思う。
というのも、大体イベントは1~2日、長くて3~4日であり、5日を超えるものはめったにない上に、お仕事のジャンルが豊富にあって、イベント毎で客層が全く異なる。
人事や総務職でスーツ姿のビジネスパーソンしか来られない展示会から、下町商店街で気さくにめちゃくちゃ話してくれるおばちゃんまで、それはもう幅広い。
究極に短い期間内でその都度、関係を構築してゆく必要があるため、勝手を知らないところに身を置いているのだから、まずは「お話を聞いてその方を知る」ということから自ずとスタートする必要があるのだ。
 
何を欲しているのか? この方は何に興味がおありなのか? どうしたらより笑顔になるのか? どういう考え方をされているのか? 私にどうしてほしいのか?
 
そうなると、やはり「聞き役」に徹するのが得策になるし、基本、人は自分の話を聞いてくれる人といて気分が悪いものでもない。
だからそういった意味で、就活なんかでよく謳われる「コミュニケーション能力」とやらも身につく。
 
このように、イベントコンパニオンは豊富な仕事量とジャンルから、社会経験を積めるだけでなく、接客業に従事する者として成長、いや、人としてかなり「進化」できる。
 
ただ、頭を使わないでひたすら同じ2~3のセリフをオモチャみたいに言い続けるのとでは、また訳が違うことだけお忘れなく。
 
最後にもう一度念押ししておくが、お仕事をさせていただいているという責任感とプライドをもって「真剣に」取り組めば、イベントコンパニオンのお仕事は、必ずあなたを素敵な女性にしてくれる。
 
大学4年の間、スケジュールの隙間を埋める分だけでも良い。
1回は、経験されることをおススメする。
 
 
 
 
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2019-11-29 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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