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メディアグランプリ

人生を10倍楽しむ方法


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

【12月開講】人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ《日曜コース》」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:奥田陽子(ライティング・ゼミ平日コース)
 
 
「ちょっとだけいいですか?」
どうしても今日中に片付けておきたい仕事があって残業を始めた時に、急に20代の女子社員に声をかけられた。
 
いろいろ質問に答えているうちに、「どうしてそんなに楽しそうに働いているんですか?」と聞かれた。
 
彼女は、「高齢者を元気にするための介護」を日本の介護現場で実践しながら、それをベトナムで展開する事業でも重要な役割を果たしている。まだ介護保険制度がない国で、新しい介護の考え方を定着させるのはしんどいけどやりがいのある仕事に見える。ベトナム語が話せて、国家資格を持ち、青年海外協力隊へいくガッツもあり、若さでキラキラしているから、悩まずに突っ走って欲しい!と心から思う。
 
そんな彼女に「どうしてそんなに楽しそうに働いているんですか?」と聞かれて若干私は舞い上がったことはバレないようにしたい。
 
彼女と私には「破天荒なボスの下で働いている」という共通点がある。国の介護保険制度を変えるような取り組み、それを海外へも広げようとする発想、それを実現してしまう実行力を持つのが私たちのボス。
 
そんなスーパーマンと働けるのは大きな喜びなので、私は最近ここへ転職してきたのだ。しかしスーパーマンは仕事や決断が速くて、どうしてそういう結論になるのかを一般人が推測することは容易ではない。スーパーマンにしか見えない道筋があるかのようだ。
 
「与えられた仕事を間違いなくこなす」ことを一番に考えて生きてきた人には
このようなスーパーマンと働くことは恐怖でしかない。
なぜなら、先が読めないために次にどんな仕事を与えられるかがわからず常に不安になるからだ。やったことがないような新しい仕事を任されると、そういう人はとても不安に陥る。それはまちがいなくこなすことが最優先という考えから逃れられず、「失敗しそうな仕事を引き受けたくない」と思う自分と葛藤しなければならなくなるからだ。
 
そんなドキドキハラハラの仕事でも私は楽しそうに働いているように見えるらしい。実は私には密兵器があるからだ。「起業家の思考様式(エフェクチュエーション)」という学問である。
 
世の中は不公平なもので、何度も新しいビジネスを成功させることができる人が確実にいる。何度やっても失する人もいるけど。
何度も成功する彼、彼女らには何か共通点があるのか? 成功を繰り返すことができる起業かが無意識に使っている思考様式を理論化させたものが前述の「起業家の思考様式」である。誰でも理解できるように言語化され、5つの原則に集約されている。
 
1.手中の鳥
手持ちの資源や手段を最大限生かして、新しい何かを生み出す。
2.許容可能な損失
どこまでの損失なら許容できるかをあらかじめ考えておく。
3.クレイジーキルト
周囲をパートナーとしてみなし関係性を紡ぐ キルトを縫い合わせるように
4.レモネードの原則
レモンという酸っぱいもの(英語でレモンは不幸という意味がある)を
美味しいレモネードに変えてしまう。
5.飛行機の中のパイロット
その時その時の状況に応じて対応を変えることを心がける。
 
これらを使う機会は日常にしょっちゅうある。例えば1ヶ月ほど前に、ボスが海外出張に行くことになり大事なプレゼンテーションができなくなった。代理で急に私がしなくてはいけなくなった。
入社3ヶ月にも満たない私がこの重責を担えるのか? やっぱり辞退しようか?
 
そこで、「起業家の行動様式」発動!
同じ社員でも「無茶なことを頼まれて不幸」と考える人もいた。でも私は面白い!と思って引き受けた。
 
ボスには「落ちてもいいよ。うちと組まないなんて相手が損するだけだから」と失敗(損失)をあらかじめ確認させてもらった。(許容可能な損失)
 
ボスがプレゼンできないなら、いつも使っている資料を丸ごともらえるように交渉した。(手持ちの手段)
 
社歴が長い先輩社員にテレビ会議でプレゼンに一緒に入ってもらえるように交渉した。(クレイジーキルト)
 
会議が重なっているのでプレゼンに入るのは難しいかも、と言われていた先輩社員が、会議が急に中止になり質疑応答で助けてもらえた。(パイロットの原則)
 
プレゼンを無茶振りをされたことをネタにして自己紹介し、他の社員さんにも名前を覚えてもらった(レモネードの原則)
 
いろんな要因が重なって、幸いにも自社の案が採択された。
 
私は起業する気はない。でも起業家の思考様式を学んだおかげで、毎日が楽しい。
 
「ピンチをチャンスと思いなさい」と言われてもなんだかよくわからないけど、こうやって一つずつ説明してもらったら真似がしやすいのでありがたい。
 
ピンチがきたら、「今日はどれを使ってやろうか?」と考えるとワクワクする。
私には、ジェットコースターもギャンブルも必要ない。毎日がドキドキとヒヤヒヤとワクワクで満ちている。
 
 
 
 
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この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加いただいたお客様に書いていただいております。 「ライティング・ゼミ」のメンバーになり直近のイベントに参加していただけると、記事を寄稿していただき、WEB天狼院編集部のOKが出ればWEB天狼院の記事として掲載することができます。
 

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2019-12-06 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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