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メディアグランプリ

やりたいことを見つけたいなら、ぶっ飛んだ人に会いに行こう


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:深谷百合子(ライティング・ゼミ日曜コース)
 
2019年9月17日。私は人生で4度目の退職届を出した。
もともと、今携わっている中国でのプロジェクトに参加した時から、3年と期限を決めていた。そのタイムリミットがいよいよやってきたというだけのことだ。
 
そして、今回は今までと違って、次の就職先が決まっている訳ではない。
フリーになるのだ。
だって、50を過ぎた女が、どこかの会社に再就職するなんて、ハードルが高すぎる。それに、今までほぼ仕事オンリーの日々を過ごしてきたから、ここら辺でちょっと生活パターンを見直したい気持ちもある。安定した収入は魅力的だけれど、自由になる時間も欲しい。
 
まぁ自分一人食べていく位なら何とかなるだろうという甘い考えを持ちつつ、この3年間次は何をするのか? をずっと考えながら過ごしてきた。
 
「やりたい事をやればいいじゃないか」と言われるものの、自分が何をやりたいのかわからない。好きなことは色々ある。歌うこと、山に登ること、旅行をすること……。でも、それを仕事にしているイメージは湧かない。仕事として傾ける情熱をそこに注げるかというと、ちょっと違う気がする。
 
そんなことで、この3年間はずっと「自分探し」をしてきた。自分の過去をさかのぼってみたり、強み診断とか、色々やってみた。色々やってみて、「私はそういうタイプなんだな」というのは、ぼんやり分かった気がしたが、だからといって何がやりたいのかという問いに対する答えは見つからないままだった。そのまま2年間が過ぎていった。
 
3年目を迎えて、ちょっと考え方を変えてみた。たまたまある記事を読んでいて、「ビンの中のノミ」の話を思い出したのだ。自分の体長の150倍もの高さを跳べるノミを、ビンの中に入れて蓋をすると、ノミはやがてビンの高さまでしか跳べなくなる。その後、蓋を外しても、ノミはビンの高さまでしか跳ばないという話だ。
 
私もこのノミのごとく、ずっと同じ環境に居ることで、自分の中に勝手に制限を作ってしまっているのではないか?
「中国で仕事をしている」ということは、自分にとっては大きな挑戦であったけれども、やっていることは日本にいた時と大差ない。海外に居るというだけで、大きな事をやったつもりになっているのかもしれない。そんな風にふと思ったのだ。
 
このノミの話には続きがある。ビンの中に、新しく別のノミを入れると、そのノミは普通にビンの外へ飛び出す。それを見た他のノミは、自分も跳べることに気が付いて、元通りに跳べるようになるというのだ。
 
ということは、新しい出会いが自分の作った勝手な思い込みを取り払うヒントになるのではないか? よし、それならできるだけ多くの人に会ってみよう。それも、ぶっ飛んだ人にどんどん会いに行こうじゃないか!
 
超人的なスケジュールで仕事をしている人、とんでもなく大きな夢を公言している人、50歳を過ぎても新たな挑戦を積み重ねている人等、かねてから一度会いたいと思っていた「ぶっ飛んだ人」に会いにいくようにした。例えば、その人がどこかで講演会をやると分かれば、時間をやりくりして講演会に出席した。直接会うことが難しければ、ネットを通じてオンラインで画面越しに会う方法を選択したりもした。とにかく、できるだけ直にその人達の発するエネルギーを感じるようにしたのだ。
 
実際、ぶっ飛んだ人に会って話を聞いてみると皆、当たり前のことだけれども自分なりの「ミッション」を持っていて、それが原動力になっているらしいことがわかってきた。そして、そのミッションの根底には、「何かで困っている人を成功や理想の状態に導く」という考えがあるように思えた。そして、それまで自分が愚直に積み重ねてきたことで、そのミッションを果たそうとしているようだ。
 
自分が好きなことだけやっていては、ここまでの情熱は湧かないに違いない。誰かのためになると思えて初めて情熱が湧くものだろう。
 
そうして自分自身を振り返ってみた。私は普段の仕事で、どういう時に一番情熱が湧くのだろう? 答えはすぐ見つかった。仕事や勉強のやり方や、内容そのものが理解できなくて困っている人に、わかりやすい言葉を使って、わかりやすい方法で理解できるように教えることだ。
 
そして、ある日のこと。中国語に苦戦している同僚の話を聞いている内に、何とかして目の前の同僚の力になりたいと思っている自分がいることに気が付いた。そして、こんな勉強をしてみたらいいんじゃない? それができるようになったら、次は……とアイディアが湧き出てきて、何だかワクワクしている自分が居た。
 
やりたいことを仕事にして、その仕事が楽しいってこういう事なのかもしれない。私の中で、「次はこの仕事をして生きていく」という明確な覚悟ができた瞬間だった。
 
もし、あなたが自分探しばかりで、やりたいことの答えが見つからないのであれば、自分が思う「ぶっ飛んだ人」に一度実際に会ってみてはどうだろうか。何が彼らを突き動かしているのか、そこにヒントが詰まっているかもしれないから。
 
 
 
 
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2019-12-06 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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