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20キロダイエット、コツはゆっくり


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:中村夏子(ライティング・ゼミ平日コース)
 
48才、168センチ、76キロ。
2年半前の私のスペック。もう、80キロが見えてきた。さすがにヤバイ、と思った。
 
いろいろ試してはみたが、ガンとして私の体重は減らなかった。2キロ減らすことも大変で、とても子どもを産む前の体重には戻れそうもなかった。悔しいけど、デブでもいいか、とあきらめ始めていた。ユニクロのXLはとうに入らない。
 
ある日、ランニングを習ったらいいんじゃないか? とひらめいた。
ネットで探すと、京都に1人、女性のコーチを見つけた。京都北山の鴨川沿いを走るのだそうだ。早速申し込んだ。体験レッスンまでに、自分がダイエットの為に走りたいことも伝えた。
 
当日の朝、「まず、歩いてもらえますか?」 とコーチ。
いつものように歩き、後ろからコーチが自転車に乗ってついてきて、見る。
「中村さん、そんなんじゃ、痩せませんよ」笑いながらコーチが言う。
走る以前に、立ち方、歩き方がおかしいらしい。
1時間、フォームから丁寧に、そして楽しく教えてもらい、体験レッスン終了。
「中村さん、痩せますよ。時間はかかりますけど 」
時間がかかるって、どのくらいですか? と聞きたいのをぐっとこらえた。
とにかく、このコーチの言葉にかけてみようと思った。
 
国体優勝経験あり、実業団でも走っていたという四方コーチに、そこから毎週木曜日の朝8時から9時の1時間、指導を受けて2年半。
20キロ痩せた。
毎朝全裸になって、つけた体重グラフはわずかな右肩下がりを続けた。
お尻と太ももは独身の頃より細くなった。
 
どうやってやせたのか?
ヘトヘトになるまで走るのではない。
走るときに、腹筋を入れて走るのだ。ドローインともいうのだそうだ。
おへその下の下腹部にこれ以上入らないくらい、マックスに力を入れて、そのまま、こんどはおへその上の腹筋もマックス力を入れて、あとは全身楽にして走る。そうすると、上半身が固定され、無駄な動きがなくなり、股関節を中心に足が回るようになり、いいフォームで走れる。体の中の大きな筋肉をずっと使うので、どんどんやせていくのだ。
 
慣れてくると面白いようにウエストが細くなるので、台所に立つ時、歩くとき、意識できる時にはいつも腹筋を入れるようになった。足も引きずらないで、足を上げて歩くように普段から意識した。
 
カロリーを取り入れる時にも注意した。
朝ごはんのパンをやめ、おかずとフルーツとヨーグルト。
晩御飯は白ご飯をやめた。お酒もやめた。
慣れるまでは情けなかったが、これをすると、ゆっくりながら体重グラフは右肩さがりになる。
 
「結果にコミット」というCMが流行った。
すぐに痩せるらしい。そこの元トレーナーの方から聞いたのだが、すぐに痩せるには、なんといっても糖質制限だそうだ。糖質制限すると、確かに体重がガタンと減るのだが、とにかくお腹がすく。そして、なんだか気力がなくなる。朝から元気が出ないのである。
 
急いではいけない。リバウンドしてしまう。
リバウンドしたら、そう、一番いけない自己嫌悪におちいってしまう。
 
そして、意外かもしれないが、タンパク質を多くとることがダイエットに大きく影響する。私も半信半疑で始めたが、タンパク質をたっぷり朝昼晩とると、お腹がすかない。そしてなんだか、体が暖かい。体重計についている体脂肪率も少しずつ減ってくる。締まった体にしたいのなら、その成分のタンパク質が必要なのだ。
 
難しさもある。主婦にとっては、高タンパク低脂肪のおかずで、お財布に優しい食材は限られる。動物性たんぱく質なら、鶏の胸肉。植物性なら、大豆。缶詰なら、カツオの水煮だ。サラダに、鶏の胸肉のゆでたものをスライスしてのせる。最初はいい。でも飽きてくる。淡白なお味だから。
大豆製品も、豆腐はほぼ水分で大豆の量は少ない。油揚げは油が多い。大豆の水煮をカレーに入れる。カツオの水煮はカイワレ大根と和えて、ポン酢で食べる。レパートリーが少ないので、だんだんつらくなってくる。
 
もちろん、プロテインパウダーを低脂肪牛乳に溶かして飲む。おやつはゆで卵だ。
 
このあたりのキツさをなんとか、体重グラフの下がり具合を励みに続けてみる。
もし今月痩せなくても、キープできればハナマル。来月少しでもやせたらいいのだ。
そのくらいの緩さでなければ続かない。
 
そして、大切なご褒美である。とにかく20キロやせたら、買いたいもの、やってみたいこと、気が済むまでノートに書き綴った。調べられるものは調べたおした。
 
今、20キロ痩せてみて、痩せてよくなかったことは、何一つない。体も軽くなり、既製服もバンバン入る。ウインドーショッピングも楽しい。だって、私、その服はいるんだもの。
 
50才で自分の理想体重を取り戻した。
きれいになった理由は、痩せたことと、それと「自信」である。
 
2年半の間、毎朝私の全裸の体重測定に協力し、パソコンに記録し、グラフを作ってくれたオットに心からお礼申し上げたい。
 
 
 
 
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2019-12-13 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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