メディアグランプリ

腸内環境と脳内環境の月蜜の関係


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:川島智賀(ライティング・ゼミ平日コース)
 
 
「朝礼始めますよー」
 
毎日のことだが滑り込んできて、ギリギリセーフと言わんばかりに堂々とそこに立つバイト。同じアルバイトでも朝礼開始時間の30分も前に来て身支度を整え、準備万端の者もいる。
 
社員は私1人だ。人員を取りまとめ、任された店の運営、管理を行う。久しい人手不足の折、人1人採用する大変さは身に染みている。
「制服を着て朝礼参加のルールを守れないなら辞めてもらってもいいですよ」
本当はこう言いたい。
脳内の天使は勇ましく、良い人材にも悪影響を及ぼすと主張する。
がしかし、
「強く言って辞めちゃったらあなたの仕事が大変になるのよ~」
と、堕天使がささやいてくる。
いつもこの攻防で堕天使が勝利している。
 
すさんだ精神状態、募るイライラ、脳が甘いものを欲しがる。手当たり次第に食べ、清涼飲料水が喉を鳴らして落ちていく。
 
最近、妙に体が重くて疲れやすくなってきた。キチンと食事を取らなければと思うが、食欲が湧かない。軽い頭痛もある。
そういえば便秘している…… 1週間くらい出ていないかも!
 
便秘になるということは、腸内細菌の善玉菌と悪玉菌のバランスが乱れ悪玉菌が優勢になっている状態だ。腸内は腐敗し有毒なガスが充満している。こんな時、オナラがえげつなく臭い。力まないと出ないカチカチの便は黒くてやはり激臭い。
放っておくと化粧ノリが悪くなり肌が荒れる。肩こり、体のだるさなどの日常のちょっとした体調不良が起こる。この程度ならまだいいが、その有毒なガスが血液に乗って全身を回り、ガンなどの重篤な病気を引き起こす原因にもなり得るのだ。
 
やばい!!
 
「腸内フローラ」という言葉を聞いたことがあるだろうか。
テレビや雑誌などで最近よく取り上げられているが、これこそ善玉菌と悪玉菌のバランスを表している言葉で、善玉菌が優勢になっている腸の中を顕微鏡で覗くと、お花畑のように見えることから、こう名付けられた。Floraは花畑という意味だ。
 
つまり腸内フローラが良好なときは腸の中が美しく、よって体調が良く、化粧ノリもよく肌がキレイで、規則正しく排便があり臭くなく色も黄色い。
便は健康のバロメータと言われている。すぐに流してしまわないで、たまには見てほしい。
もちろんオナラも臭くないのだ。
 
それだけではない!
 
善玉菌が優勢になると精神状態も良くなる。前向きな気持ちになる。
幸せホルモン、セロトニン。やる気ホルモン、ドーパミン。
これらのホルモンは実は腸内細菌が作っている。それが神経を通じて脳に届き、私たちが幸せに感じまた、猛烈にやる気が出たりしているのだ。
 
そう腸と脳は繋がっている。
 
脳内で起こるストレスが神経を通じて腸内細菌を操る。また脳はその苦しみを避けるため糖質を摂るよう働きかける。それにより益々、悪玉菌が増えてしまう。
 
脳の誘惑に負けてはいけないのだ。甘いものを食べすぎると食欲がなくなる。3度の食事でキチンと摂らなければならない栄養素がとれなくなる。体が病む。
決め手は野菜を食べることで、野菜に含まれる食物繊維が腸内の善玉菌のエサとなり増えていく。
プロバイオティクスと言われるヨーグルトや乳酸菌飲料を飲むのも効果的だ。また納豆や漬物などの発酵食品も善玉菌を増やしてくれる。
 
普段の食生活の努力で腸内フローラを良好にしておけば、ストレスは感じにくくなり、快適な毎日を過ごせるようになる。その目安が便だ。
きれいなバナナウンチが出ているかだ。
 
腸内環境が整うと、行いの悪いアルバイトに言える。
「制服を着て朝礼参加のルールが守れないなら辞めてもらってもいいですよ」
そしてこのバイトを正しく指導し更生させる、やる気が沸いてくるのだ。
 
 
 
 
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2019-12-13 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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