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メディアグランプリ

なんでコイツにはできないんだって思っていた浅はかな時期があった。


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:高木信幸(ライティング・ゼミ特講)
 
 
仕事をしていて、後輩に指導をするときに、飲み込みが悪かったり
何度も同じ間違いをする相手に対して、言葉には出さなくてもそんな風に思っていた。
 
でも、思ったことはちゃんと態度に出るみたいで、見事に人間関係は破綻していった。
 
後輩を指導する立場にありながら、肝心の後輩からは陰口を叩かれ、陰で悪口を言われるから変な噂が広がって、他の後輩からも嫌な目で見られる。
 
職場での人間関係が全く上手くいかなかった時期がある。
 
そのときの自分は、「俺の言っていることは間違っていない 悪いのはアイツらだ」くらいに考えていた。
 
そりゃ、職場での経験年数が長いから、確かに言っていることは間違っていなかったかもしれない。
 
でも、言葉選びや態度、考え方が間違えていることに気がついていなかった。
 
上手くいかない理由を自分ではなく、相手のせいにしていた。
 
だから、いつまでたっても上手くいくはずなかった。
 
自分を変えるのではなく、相手を変えようとしていた。
 
今考えたら、パワハラ以外の何ものでもなかったかもしれない。
 
流石に、このままではまずいと思った。
 
どうしたら良いんだろうと悩んだ。
 
そのときに、どんな行動を取ったか。
 
一冊の本を手に取った。
 
そこに、答えが書いてあった。
 
その本のおかげで、少しずつではあるが人間関係を見直すことができた。
 
1冊の本にたくさんの教えが詰まっていた。
 
おそらく、800円くらいの値段だったと思うけど、それ以上の価値がある内容だった。
 
むしろ、お金に変えられないほどの価値を与えてもらった気がする。
 
例えば
「自分と同じ考え方の人間がいたら、そのどちらかには存在価値がない」
 
と書かれていた。
 
この言葉を読んで、「あぁ、確かに!」と思って、違っていて良いんだ。
 
むしろ、違うことに価値があるんだ! って思うことができた。
 
昔の自分にはそんな当たり前のことすらわかっていなかった。
 
自分が正しいんだから、自分と同じ考え方を持て! くらいに思っていた。
 
今思っても恥ずかしい。
 
そして、こんな言葉も心に残っている。
「神様さえも、その人を評価するのに、死ぬまでお待ちになられる」
 
これを読んだときに、まだ20数年しか生きてなくて、社会人になって数年の自分が、何を偉そうに、人を評価してんだろう、って思えた。
 
ちょっとくらい、仕事で出世して偉くなった気でいて天狗になってたんだ。
 
そんな風に感じることができた。
 
それ以降、この言葉を意識した行動を心がけた。
 
自分との違いを認め、相手を評価することをやめようと。
 
もちろん、すぐに考え方など変わらないけど、意識するだけでだいぶ違ってきた。
 
そして、ラッキーなことが起こった。
 
それが、転勤だった。
 
やっぱり、今までの行いがあるから、そんなすんなり人間関係が修復することはなかった。
 
だから、全く新しい土地で、一からやり直せるチャンスだった。
 
会社もそんなことを察して、転勤させてくれたのかもしれない。
 
ラッキーだった。
 
新しい職場の上司には、自分のことがご丁寧に報告されていたから、コイツは後輩に対して傲慢な態度をとるヤツだから気をつけなければいけない、みたいな前評判があったみたいだった。
 
でも、俺は変わったんだ!
 
新しい人間関係を築くんだ! とやる気に満ち溢れていた。
 
どんな相手にも、違いを受け入れ、評価しない。
 
相手の理解者になることを努めた。
 
そしたら、上手くいった。
 
上司からも、報告とは全く違う! といい意味で驚かれた。
 
後輩からもメチャメチャ慕われた。
 
前職が塾の教師だったので、生徒にも受け入れなれ、ありがたいことにたくさんの支持を得た。
 
いろんなことが上手くいった。
 
自分が変わることで相手が変わる、ということを実感した。
 
もちろん、自分は聖人君子ではないから、相手を受け入れることが出来なかったり、つい相手を評価してしまいそうになることも正直ある。
 
ってかそんなのしょっちゅうだ。
 
でも、自分には成功体験があるし、
「自分と同じ考え方の人間がいたら、そのどちらかには存在価値がない」
「神様さえも、その人を評価するのに、死ぬまでお待ちになられる」
 
この言葉を思い出す習慣を身につけたから、ストレスなく生活することができるようになった。
 
逆を言えば、相手の価値に気付かず、受け入れようとせず、自分の基準で相手を評価しようとすると人間関係を破滅に導くということを学んだ。
 
人間関係が上手くいかないときは、本当に辛かった。
 
職場に行くのが憂鬱で、自分の味方なんて誰もいないんじゃないか、なんていう被害妄想的な思考になってたし、全然楽しくもなかった。
 
たった1冊の本との出会いで、気が付くつことが出来たことに感謝。
 
もっと言うと、この経験はするべき経験だったのだとも思う。
 
一度痛い目を見たから、自分を変えようと思ったし、人間関係を見直すことが出来た。
 
もし、順風満帆だったら、そんなことに気がつくことも出来なかっただろう。
 
だから、その当時は辛かったけど、良い経験になったと思う。
 
もちろん、人間関係に終わりなってないし、自分はまだまだ未熟だからもっともっと自分を磨いていこうと思う。
 
多分、この考え方っていろんな仕事に当てはまるんじゃないかって思う。
 
相手の存在価値を受け入れ、相手を評価しない。
 
この考え方が誰かの役に立てば嬉しいです。
 
 
 
 
***
 
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2019-12-13 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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