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そうじをすると人生がうまく回りだす? 私がそうじ信者と化した理由

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*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:ハンプティ(ライティングゼミ・日曜コース)
 
 
「そうじをすると人生が変わる」という話をよく聞く。
たしかに、そうじをすると気分がすっきりするし、ニューヨークの治安が悪いところでそうじをしたら、犯罪率が減少したなんて話もある。
 
でも、本当にそうだろうか。
 
「そうじをすると人生が変わるなんて、通販番組のダイエットサプリと同じくらい、なんか胡散臭くないな」と以前の私は思っていた。
というのも、何故そうじで人生が変わるのか、きちんと論理的に説明しているものに出会わなかったからだ。それまで私が聞いた、「そうじで人生が変わる理由」は、「気分がすっきりするから」とか、「風水では身の回りをきれいにすることが大事だから」とか、感覚の問題だったり、運頼りだったりするような説明で、イマイチ納得できてなかったのである。なんか嘘くさいなと感じていた。
 
それが今では「そうじで人生変わるよ!」と人にそうじを勧めてしまうくらいの「そうじ信者」と化してしまった。
東に転職したばかりで生活が乱れている妹がいれば、そうじに関する本を送り、西に何だか最近疲れている母がいれば「そうじをしてみれば」と電話し、とにかく「なんだか現状うまくいっていない」と感じている人がいれば、宗教の勧誘のごとく、そうじを勧めているのだ。
 
何故私がこのような「そうじ信者」と化してしまったのか。
そのきっかけは、「部屋は自分の心を映す鏡でした。」という本にある。
結論から言ってしまえば、この本に書かれていることが、かなり自分に当てはまり、「そうじをすると人生がよくなる」という話に、相当納得できたからである。
 
この本の著者は、心理学を学んでいる方であり、話の随所に、片付かない人の思考パターンやそのときの心理状態など、心理学っぽい話が散りばめられていた。
私も大学で心理学をちょっとだけかじっていたので、話がより入ってきやすかったのだろう。(といっても専門用語を使わず、わかりやすく解説してあったので、あまり関係ないかもしれないが)。
 
この本で説明していたのは、「自分の部屋の状態=自分の心の状態」であるということ。その部屋の状態をみれば、自分が他人にどう見られたいかや、自分の思考パターン、自己評価がわかるというものであった。
 
一つ一つ説明される度、「ああ、私の部屋この説明のとおりの状態だな」、「私って確かにこういう風に考えているな」と当てはまることばかりで、正直読み進めていくほど「私の部屋も私の心もやばいんじゃないか」と冷や汗をかき始めていた。
 
特に納得できたのは「自分に自信がない人ほど、足りない知識を埋めるための本で部屋があふれている」というものだった。もう本当にこの章の説明を読んでいるときは、当てはまりすぎて、胸がぐさぐさに突き刺さっていた。
 
確かに、当時営業をやっていた私の部屋には、営業や仕事にまつわる本、自己啓発の本などがあふれかえっていた。営業や仕事、自己啓発の本があるのは悪くないのだが、問題なのは、それらの本を買うとき、私が「楽しい気持ちで買っていなかった」ことだ。営業の仕事に自信がなくて、この状況を何とかしたいと思って買い漁っていたのだ。
 
そう思って本棚を見渡してみると、大好きであった小説を最近ほとんど買っていなかったことに気付いた。
 
本棚だけじゃない。当時の私の部屋は「いつか仕事で役に立つかもしれないから、残しておかなければ」と思い込んで、とっておいたモノばかりあったのだ。
 
それに気づいたとき、愕然とし、「よし、そうじしよう」と強く思ったのだ。
「自分が本当に好きなモノ、ワクワクするモノに囲まれて暮らしたい」と。
 
それから、私の本棚のビジネス書は、3分の1の量になり、小説が増えた。リサイクルに回したビジネス書は、自分が「ほしい」とか「面白そう」と感じた本じゃなく、売れ筋とか、必読と言われる本であった。
今の私の本棚には、ビジネス書でも小説でも、私が「面白そう!欲しい!好き!」と思った本が置いてある。
 
そして驚いたことに、部屋を片づけたタイミングで、なんと転職先がきまったのだ。
これには本当に驚いた。
 
偶然かもしれないが、仕事に縛られず、自分で好きなモノを選ぼうという思考に変わってきたから、転職がうまくいったのかもしれないなあと、なんとなくそんな気がしている。
だから、現状に満足していないという話を聞いたら、まず自分の部屋をそうじしてみるといいんじゃないかと、本気で思っているのだ。
 
 
 
 
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2019-12-27 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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