どんな人とも会話が弾む魔法のフレーズ
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人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜
記事:きさらぎ(ライティング・ゼミ通信限定コース)
大人になると、親しい人や友達以外とも会話をしなければならないときが多々ある。
初対面で、なおかつその人のパーソナルな情報もないなかで、何を話そうか困ったことはないだろうか。
なにも共通点がなく、話しにくい人と一緒になったりすることもある。
そんな時にとてもいい魔法のフレーズがある。
私はいつも、その魔法のフレーズに助けられる。
年齢、性別、趣味を問わない。
相手との共通点? 何もなくて大丈夫。
ほぼ、誰とでも会話が弾み、一気に距離を縮めることができる。
そしてそれは一石三鳥なのだ。
一般的な話題としては、天候、スポーツ、ペットなどの話題が良いとされているだろうか。
はじめまして、の後に天候の話題はよいだろう。
「毎日暑いですね」とか。
でも、そうそう天候の話で引っ張れない。
スポーツやペットなどは、お互いに興味があれば、おおいに盛り上がることだろう。
でも、どちらかに興味がなければ、話しは続かない。
話しはずいぶん昔に遡る。そう、20年くらい前。
私は美容院で施術中に話しかけられるのが苦手だった。
厳密に言えば、年のだいぶ下の男の子と話すのが苦手。
共通する話題がまるでない。
「お洋服はどのへんに買いに行かれるのですか?」
「近くのショッピングセンターかな」で終了。
「お休みの日は何をされていますか?」
「読書くらいかな」終了。
会話は続かない……。
ある日のこと、いつものように盛り上がらない会話の最中、ふと、遊び心で、この子との会話を盛り上げてみようと思いついた。
いつもは受け身の会話だが、今日はこちらから仕掛けていく。
部活は何をやっていたかとか、故郷はどこか、などを質問した。
その男の子の故郷が山梨だと知ったので、毎年行くぶどう園の話とか、ほうとうが好きだと話した。
そうしたら、おすすめのほうとうのお店とか、行列ができるフルーツスイーツのお店などを教えてくれ、会話がおおいに盛り上がった。
盛り上げてやるぞ、なんて上からではなく、本当に楽しい会話になったのだ。
おまけにナイスな情報までいただいた。
その時、食べ物の話はいいな、と思った。
それからしばらくして、取引先からの帰りに、取引先の専務の車で駅まで送っていただくことになった。
いつもムツッとしていて、細かい所にケチをつける苦手な人だ。
駅まで15分程。
嫌だなあ、何話そう。
気を遣ってこちらから、いろいろ話しかける。
答えてくれるがキャッチボールにはならない。
シーンとする社内。
無言の時間に焦る私。
苦し紛れに聞いた。
「お住まいの近くに人気のある飲食店はありますか?」
そうすると、信号待ちの時に、携帯の中の写真を見せてくださった。
奥様とお嬢様と一緒に、地元のパフェが有名なお店に行って、2時間並んで桃パフェを食べたそうだ。
写真には、にっこり微笑むお嬢様と桃パフェが写っていた。
「桃パフェ! 美味しそう! お嬢さんかわいい!」
その後、お店の待ち時間の長いことや他のメニューなどの話で盛り上がった。
長いと思った15分があっという間に感じた。
家から1時間くらいかかるその店におおいに惹かれ、後日並んだ。
おすすめされた桃パフェは絶品だった。
次にお会いした時に報告をしたら、いつもムツッとしている専務の笑った顔をはじめて見た。
それ以降は会う度に、おすすめのお店やお嬢様の話をして下さるようになった。
この話しには後日談がある。
この取引先の催事に人を派遣する日を担当者が間違えたことがある。
連絡をもらった後、人を向かわせているがオープン時間には間に合わない。
我が社の担当に、私から謝ってほしいと泣きつかれた。
専務とコミュニケーションが取れているからという理由で。
そんなの嫌だ、私のミスじゃないし。
しかし担当は後輩。
しょうがない、謝るか。
電話をかけ、先方の担当者に代ってもらう。
もうカンカンに怒っている。
散々叱られた後に、上席である専務に電話が代った。
細かい所まであれこれ指摘される専務のことだ、どれだけ、何を言われるのだろう。
戦々恐々。
電話に出ると、
「ほんとに困ったよ。これからは気をつけるようにね」で終了。
え? まじで? 拍子抜けした。
担当者が散々怒った後というのもあるかもしれないが、日頃のコミュニケーションが役にたったのも間違いないだろう。
何を話そうか話題に困った時は、その人のお住まいの近くや職場、故郷のおすすめの美味しいお店を聞いてみてほしい。
みんな何軒かはおすすめの店をもっているし、行ったことはないけど人気のお店がある、といった情報を知っている。
そして、おすすめのお店を聞いたなら是非とも、時間を見つけてでかけるとよい。
おすすめとして教えてもらったお店に行って、これまで一軒のハズレもない。
聞くだけではなく、実際に行くことにより、お相手との距離もぐっと縮まる、という嬉しい特典もついてくる。
やはり自分のおすすめのお店を気に入ってもらえるということは嬉しい。
お店を褒めることは、総じて、その土地を褒めるような感じにもなる。
みんな自分の住んでいる所や故郷を褒められて悪い気はしない。
そしてそれは、間接的に、お相手を褒めていることに繋がるのだ。
特別なグルメ通でなくても、美味しい食べ物の話はみんな大好きだ。
どんな人とでも会話が弾み、距離も縮められて、かつ美味しいお店の情報を得ることができる。
まさに一石三鳥。
魔法の話題だ。
ちなみに外食はしない、もっぱら自炊メインという人には、おすすめレシピを聞くのがよい。
こちらも喜んで教えてくれる。
そうして教えていただいたレシピから我が家の定番になったものも多数ある。
食べることに興味がなく、毎日カップラーメンという人には、これまた、どのカップラーメンが美味しいのか聞いてみてほしい。
興味がないといいながらも、気に入っている、もしくはよく買うカップラーメンがあるはずだ。
美味しい食べ物の話はどんな場面でも使えるし、誰かを嫌な思いにさせることもない。
実に平和で幸せな話題である。
そして、そこからふくらませていくと、すんなり家族の話題にも入れることもあるので、セールスマンにもおすすめである。
仕入れたグルメ情報は、また別のお客様の所でも使えるしね。
話題に困った時、ぜひともこの魔法のフレーズを使ってみてほしい。
「お住まいの近くにおすすめの美味しいお店はありませんか?」
***
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