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英語は素直な方が伸びる。


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記事:佐々木 正継(ライティング・ゼミ夏季集中コース)
 
 
「この高校ですが、お子さんが受かると思いますが、英語で落ちこぼれる可能性がありますので、志望校を下げた方が良いと思いますよ」
 
中学校の進路指導の時に担任に言われた言葉だ。
 
話を聞いていた母は悲しそうだった。
 
当時、僕は英語が嫌いだった。
英語も僕のことが嫌いだった。
 
元々アルファベットを知っていたので、英語を甘く見ており、中学校入学当初は英語の授業を真面目に聞いていなかった。
徐々に進度が早くなっていることに気がつかず、気づいた時には手遅れとなり、中学校3年生の頃には英語が苦手科目になっていた。
「慌てずに、1年生や2年生頃の教科書を音読するとよいよ」と英語の先生に言われたが、当時の僕はプライドが邪魔して、素直に音読することをしなかった。
 
結局、志望校のランクを下げて、進学した。
 
中学担任には、「英語で落ちこぼれる」と言われたが、志望校を落としたから英語は平気だろうと、相変わらず、そんな甘い考えを持って入学した。
 
高校入学後、テニス漫画の影響でテニス部に入部した。
テニス部の新人は、仮入部期間が終わるとラケットに触ることができず、先輩のボール拾いや、学校の周りをひたすら走る。
そして、GWが終わり、しばらくするとやっとラケットを使った練習が始まった。
ミズノのラケットを買い、嬉しくて家でも素振りやラケッティングの練習をしていた。
 
しかし、楽しい日々はそう長くは続かなかった。
 
テニス部の顧問は、英語担当でかつ担任だった。
部活説明会でも「赤点を取ったら、部活出席停止」と言われていた。
それにもかかわらず、僕は英語ができないくせに、変な自信があり最低限の勉強しかしていなかった。
 
当然のことながら、高校のテストはそんな甘いものではなかった。僕は赤点を取ってしまい担任と面談することとなった。
 
担任には、「テニスが好きなのは良いけど、学生の本分は勉学だよ。しばらくはテニスを休んで、基礎英語1を毎日聞くなど英語を勉強しなさい」と諭された。
 
しかし、好きだったテニスを取り上げられた僕はその言葉を素直に受け止めることができず、ますます英語が嫌いになった。そして、次の期末テストもあまり良い成績ではなかったためテニス部に居辛くなり、退部することにした。
 
英語は嫌いなままだったが、だんだんコツがわかってきたのか、1年の1学期の期末テスト以降は赤点を取ることはなく、高校生活を楽しく過ごしていた。3年生の頃には一緒に勉強できる彼女ができ、学校の図書室で勉強し、一緒に池袋駅まで向かう日々は楽しかった。
 
しかし、僕は大学受験に失敗し、彼女は合格した。
「君は勉強に集中した方が良いと思う」そう言って彼女は僕から離れていき、しばらくすると大学に合格した別の男と付き合い始めたと、風の噂で聞いた。
 
元彼女の言葉と行動は僕に衝撃を与えた。
あまりの衝撃で池袋駅から哲学堂までふらふらと歩いて行ってしまったり、1週間ほど断食したりしてしまうほどだった。
 
「生まれ変わりたい」と心から思った時、S予備校で運命の出会いがあった。
英語のO先生との出会いだ。
 
O先生の最初の授業で、「浪人生の場合、言われたことを素直にやる子は合格するけど、自分のやり方にこだわる子はむずかしいよ」と言われた。
中学生や高校生の頃の僕は英語の先生に言われたことを、なんだかんだ理由をつけてやらなかった。
その結果、英語もできず、大学受験に落ちてしまった。今回こそは先生の言うことを素直に実行しようと私は誓った。
 
だから、O先生に言われた通りの英語の勉強方法を素直に試した。
先生に、「この問題集を最低7周しなさい」と言われれば、食事時間など削れる時間は削り、言われたやり方で7回以上解き、問題集がボロボロになるほどやった。
また、先生に、「テキストを暗記できるように50回音読しなさい」と言われれば、お風呂で温まる時や、隙間時間を利用して、50回音読していた。
あまりに音読していたので、「英語でぶつぶつと寝言を言っていて気持ち悪かった」と家族に言われるぐらいだった。
 
GWに、高校の友達に遊びに誘われても、夏休みに、花火に誘われても、脇目を降らず、ただひたすら、O先生に言われた勉強方法を素直に続けていった。
 
高校卒業時には、英語の偏差値が38だった。
夏の終わりには、徐々に英語の偏差値が上がり始めた。
クリスマスの頃には、英語の偏差値が65を超え得意教科になった。
春には、大学生になっていた。
 
大学生になる頃には、私は英語が好きになり、アメリカに短期留学に行き、現地の大学生と踊りに行っていた。
大学院を卒業後には、外資系の企業に入り、インド人や香港人など多国籍のチームのプロジェクトを行なったり、チームを組み専門書を翻訳出版したりするようになった。
 
今では、英語を日常業務で使うようになっている。
 
中高生時代の僕は先生の言うことを素直に実行しなかったため英語ができなかったが、生まれ変わった私はO先生の教えを素直に実行した。その違いが結果を分けた。
 
素直さが大事だった。
 
 
 
 
***
 
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2020-08-15 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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