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金魚のフンで幸せか?


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人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:城森 拓也(ライティング・ゼミ夏期集中コース)
 
 
「何でいつもうまくいかないんだろう」
「みんな能力があっていいなあ」
「いつも笑って暮らせたらいいのに」
 
これは、ある男が失っていた自信を取り戻していくお話である。
 
男は、小さい頃から友達も多く、勉強もいい方で、部活も強く先生からの信頼も厚かった。どちらかと言えば優等生タイプで、親が先生と面談した時も、「気持ち悪いぐらい褒められたわ」という言われるぐらいだった。
学生時代は順風満帆に大きな挫折もなく過ごしていた。
 
公務員になって27才ぐらいで結婚し、子供2人作って、のほほんと無難に暮らしていく。これが高校時代の夢だった。
大学も国公立の4大に入り、4年間通って卒業。まさに理想的な流れだ。
「きっとこのままうまくいくに違いない」 そう思っていた。
 
大学卒業後は地元の経営コンサルタント会社に就職した。
入社した理由は2つ。1つ目は、コンサルタントという響きがなんとなくカッコよさそうだったから。お客さんの会社に話を聞きに行ってアドバイスし、クライアントの経営改善をしていく仕事で、自分の大きな経験になると思った。
2つ目は、就職氷河期で4年生の12月時点で就職率30%というとんでもなく就職が難しい時代で、まったく就職が決まっていなかった。そんな中、面接だけの入社試験で、「入社を希望します」 と名前を書いてFAXしてくれたら採用しますということだった。神様かと思うぐらいの条件で、すぐにFAXを送った。
「会社に入ったら、1年目は何でも経験だから、どんな仕事でも一生懸命頑張ろう」 そう誓った。
 
しかしその意気込みも虚しく、入社して仕事をしたら自分に能力がないことが一発でわかった。
 
・仕事の内容をメモしても一回でなかなか覚えられない。
・毎日やるべきルーティーンも複数あると必ず何か抜ける。
・人見知りでお客様とのコミュニケーションもうまくいかない
・営業をしても全く受注につなげられない。
・お客様の期待する成果を全く出せない
・先輩や上司がとってきた継続契約を切られてしまう
などなど、失敗を挙げればキリがない。
 
一旦闇に入ってしまったらもう抜け出すことができず、4年で会社を辞めることとなった。
次の会社に転職しても、また自分の仕事の生産性を高められずに長時間労働になってしまい、結局やめてしまう。
 
3社目は義理のお兄さんの会社に入れてもらった。
お義兄さんは自分と同じように長時間労働で成果を出しても何の報酬も評価も得られない会社に嫌気が指して独立したホームページ制作の会社だ。
ただ、男の業務はそれまでしていたネットショップである。
 
「またこれまでと同じように成果が出せず、生産性も高められずに辞めていくことになるのかなぁ」
男はそんな自分に嫌気がさすものの、それに反論できないこともわかっていた。
 
ただ、以外だったのは入社してすぐは意外と仕事がうまくいった。
教えてもらったやり方でリサーチして出品すればそれなりに商品が売れた。
しかし、それから3年経っても思うように利益を出すことはできなかった。
 
「また同じか」 と過去の体験がフラッシュバックする。
そんなことを思いながら過ごしていたある時、Facebookの広告でネットショップのコンサルタントが塾生を募集していた。
「今の状態では結婚はおろか、幸せな生活なんてできるはずがない」 そう悩んでいた男は、導かれるようにその塾に申し込んだ。
 
半年契約で教えてもらったことを実行することで、翌年の年商が1.5倍に伸びた。そのまま同じように取り組みをしていたが、契約期間が切れた後に自分だけで運営していても、売上は伸びずほぼ横ばいだった。
 
そんなときにまた違うコンサルタントの人のメルマガから、3泊4日のコンサルツアー企画の情報が流れてくる。
それを見て男は、「今の自分にはこれしかない」 そう思ってまたすぐに申し込んだ。
 
その4日間で教えてもらったことをやっただけで、翌年の年商が1.4倍に伸びた。そこでようやく男は気づいた。
 
「自分で考えてやったことは成果が出ないが、教えてもらったことをやれば成果が必ず出る」
 
問題解決の仕方には3つある。
① 自分で考えて自分で実行する
② 人に考えてもらって自分で実行する
③ 全部人にやってもらう
 
自分で考え、自分でやるのが仕事であり、それができないと自分の能力が上がっていかないと思い込んでいた。
しかし実際は、成功者に教えてもらった問題解決方法を自分で実践すれば、早く・確実に・低コストで成果が出て、自分のスキルにもなる。
何も自分で考えて自分でやる必要はなかったのだ。
 
成功者の周りにいる金魚のフンは嫌なイメージがあったが、金魚のフンも幸せなのだとわかった。いつかは教える側にまわるべきだという人もいるが、私は今はそう考えていない。世の中には自分より能力が高い人のほうが多い。自分は能力が低いと思っていたが、逆に言うと教えてくれる先生がいっぱいいるということだ。
学べることがたくさんあるということは幸せなことだ。
教えてくれる先生はたくさんいる。誰に教わるかを間違わなければ、基本的には失敗するリスクはかなり低い。
それがわかってからは、かなり気持ちがラクになった。
 
この物語のある男とは、この文章を書いている私である。
現在は月10万円以上の費用を払ってコンサルを受けられるようになった。
さあ、明日は先生に何を質問しよう。
 
 
 
 
***
 
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2020-08-20 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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