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自分のことをいつも後回しにしている専業主婦のあなたへ 自分に『YES』のプレゼントをしてごらん

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自分のことをいつも後回しにしている専業主婦のあなたへ 自分に『YES』のプレゼントをしてごらん
 
渕脇真希(ライティング・ゼミ通信限定コース)
 
 
『あ~また値段で選んでしまった。』
 
スーパーから帰ってきて、袋の中身を冷蔵庫や収納庫に移しながら大きな独り言のようにいってしまった。
 
子どものものは『娘が好きだから』とか『ちょっと高いけど〇〇ちゃんのため』とお金を出せる。
 
なのに、自分のものは我慢したり安いからという理由で選んでいないだろうか?
 
専業主婦になる前の私はフルタイムママだった。
 
欲しいものはいつでも自分で好きな時に買っていた。
 
当時の私はカフェで働いていて、仕事はそれなりに忙しかった。
 
仕事のプレッシャーはもちろんのこと、私には子どものお迎えには絶対遅れてはいけないという暗黙のプレッシャーも常に頭の中にあった。
 
だからこそ、毎日5時までに何としてでも仕事を終わらせていた。
 
子どもが熱を出した朝は『すみません』と謝りから始まる電話をかけながら電話を切った後に何とも言えない罪悪感をよく感じていた。
 
プレッシャーとやりがいの中で葛藤しながらもカフェでの仕事は楽しくて『いつか自分のお店を持ちたい』と思うようになっていた。
 
そして、資金が貯まり私は念願のフードトラック(移動販売車)を購入した。
 
祭りなどのイベント中心だったので働いていたカフェとの両立をしながらようやく起動にのった1年後
 
なんと予定外の3人目の妊娠が発覚したのだ。
 
資金を叩いてやっとの夢を叶えたところなのに『えっ今?』というタイミングだった。
 
私は海外在住なので頼りになる両親は近くにいない。
 
私の主人の両親も近くにはいない。
 
新生児を預けられる保育所も近くにない。
 
こんなことならフードトラックを買わなければ良かった。
 
『家の頭金として使った方が良かったかも』と頭によぎった。
 
今後、どうするべきか悩んでいる間にも私のお腹は待ったなしでどんどん大きくなり出産予定日は近づいてきた。
 
現実的に考えても、お店の仕込みは私が一人でやっていたので無理だねと主人と話しあって移動販売の仕事は一旦休むことにした。
 
私は3人目で初めての専業主婦になった。
 
そこから私は孤独と戦うことになった。
 
『専業主婦になったからってそんな大げさな』とあなたは思うかもしれない。
 
でも、私は本当に孤独だったのだ。
 
朝、主人や上の子どもたちは仕事や学校へと家を出ていく。
 
私は泣くだけの赤ちゃんと家の中に閉じ込められる。
 
社会と切り離された感が半端ない
 
まるで無人島にいるみたいだった。
 
私がいなくても働いていたカフェには新しいスタッフが入り問題なく運営が廻っている。
 
常連だったフードトラックのお客さんも始めは覚えていてくれるだろが次第に忘れていくだろう。
 
私は誰にも必要とされていない気がして完全に孤独だった。
 
主人に『仕事に戻りたい』と何度泣きついただろう。
 
フルタイムで仕事していた時は正直ちょっとあこがれていた専業主婦
 
実際になってみると専業主婦にも大変さがあることを子育て14年目にして実感した。
 
まず、専業主婦になると自分の収入が入ってこない。
 
これは思ったより打撃だった。
 
自分のビジネスまでしていたビジネスウーマンから労働時間24時間なのに時給0円という過激な無給フルタイムワーカーへと脱落した。
 
私は専業主婦で今、自分の収入がない
 
だから『自分のためにお金を使ってはいけない』というお金のブロックを自分で作ってしまった。
 
自分の欲しいものは買ってはいけないよ。
 
『あなたは今、専業主婦だからね』というたった一つの理由を自分で後付けたのだ。
 
私は自分で自分に『専業主婦だから自分のためにお金を使うことはいけない』という呪文を知らずのうちにかけてしまったのだ。
 
ショッピングセンターへ行っても買い物に行っても子ども中心のルートをまわる。
 
自分の服より子どもが行きたがるおもちゃ屋さんへの方向へ向かう。
 
買い物に行ってもなぜか目につくのは子ども用品ばかりで、子どものおもちゃを見て、子どもの洋服、そして『ママお腹空いた』を合図に子どもの好きな食べ物があるお店へと向かう。
 
旦那のお金を使う罪悪感から主人にも時々買っていた。
 
そんな私に転機が訪れた。
 
主人に『誕生日プレゼント何が良い?』と聞かれて私はうーんと考えたあげく『自分にYESをあげる』ことにした。
 
『YESをあげる』というのは自分のやりたいことを我慢せずにやってもいいと自分に許可を出すことだ。
 
専業主婦になって数年もすれば自然と自分のことを我慢するのが当たり前になっていた。
 
子ども中心の生活に慣れてきて、自分のことはいつも後回し。
 
自分の好きなことなことや夢中になっていたすら思い出せず、仕事に戻ることもめんどくさくなってきていた。
 
自分への誕生日プレゼントの『YES』は効果的だった。
 
私はある食育のオンラインに興味をもった。
 
『始めのYESはこれだ!』
 
私は自分に『YES!やってごらん』と許可を出した。
 
勇気を出してオンライン講座の申し込みボタンを押した。
 
食育の講座は、8週間のプログラムで子育てに絶賛もやもや中のママが集まり、食を整えながらコーチングの要素も同時に学びママの心まで整えてくれるというものだった。
 
この食育講座は思った以上に良かった。
 
何よりも自分で自分を大切にすることの大切さを思い出させてくれたのだ。
 
そもそも、私は料理学校を卒業していたし飲食で生計を立てていたので食育が絶対に必要なわけじゃなかった。
 
それでも申し込みを決めたのは私の直感だったのかも知れない。
 
食を整え心を整えた私は気づいた時には専業主婦だからという『お金のブロック』もなくなっていた。
 
2年前のことだ。
 
それからの私は専業主婦だからを理由に諦めることをやめた。
 
そして、私は文章や絵を描くことが好きだったことを思い出し、今はライティングを学んでいる。
 
『YES』には自分を問いかける質問が必要だ。
 
毎日の生活の中で
 
あなたの興味をもったこと
 
ふと気になったこと
 
好きかも知れないこと
 
あなた自身に問いかけてみて欲しい。
 
あなたの心にそっと寄り添って聞いてみて欲しい。
 
あなたの始めの『YES』は何ですか?
あなたにもきっとやりたいことがあるはず。
 
『YES』はあなたの背中を押してくれる魔法の言葉
 
『はい、やります』と自分に言い訳をせずに魔法の言葉『YES』を自分自身にプレゼントして欲しい。
 
受け取った瞬間から、あなたの中で何かが変わるはず。
 
 
 
 
***
 
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2020-08-22 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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