「こうなったら良いな」 と思った時に読んで欲しい
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人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜
記事:楢原 直人(ライティング・ゼミ通信限定コース)
「なせばなる」 というフレーズ、一度は聞いたことがあると思う。
漢字で書くと「為せば成る」。どんなことでもやればできるという、とても勇気をくれる言葉。
僕自身つい先日、昨年末から始めた転職活動がついに終わりを迎え、希望していた仕事に就けることが決まった。いまのシステムエンジニアという仕事とはまったく違う人事業界で探していて、若手とは言えない年齢もあり、転職活動がうまくいくか不安はあった。だけど、何社もの選考に落ちながらも、ここまで続けたことで、結果につながったと思う。まさに「為せば成った」と感じる。
実はこの「為せば成る」 というフレーズには続きがある。
最後までちゃんと書くと、「為せば成る 為さねば成らぬ 何事も 成らぬは人の 為さぬなりけり」。
ここまで聞くと、少し印象が変わってくる。
為せば成ると勇気をくれる一方で、為さねば成らぬと、ある意味では当たり前のことを投げかけてくる。その上で、成らぬは人の為さぬ、つまり成果・結果が出ないのは、単純にお前が行動していないからだという、おそらく多くの人にとって耳が痛くなることを突きつけているのだ。(と、僕は解釈している。)
皆さんは、こうなったら良いな、やってみたいなと思っているけど、なかなか行動に移せないこと、あるだろうか?
僕はまさに転職活動がそうだった。
仕事を変えたいと思いはじめたのが2年前、転職活動をしようと決心したのが1年前、そしてそこからさらに3ヶ月経って初めて、行動を開始した。
当たり前の話だけど、行動を開始するまでの間、現実は1ミリも変わらなかった。魅力を感じない仕事に、魅力を感じないと思いながら取り組んでいた。
そのほかにも、思っているだけで行動に移せていないことはたくさんある。
運動しようと思っているけど、ランニングもジム通いもしてないし、もっと本を読もうと思っているけど、買っただけで積み上がっている、などなど……。
探せば無限に出てくると思う。
ここで大切なのは、こうした例を見つけて反省することではない。
そうではなく行動できていない理由や、どうすれば行動できるのかを考えて、「こうなったら良いな」 の実現に向かって1歩踏み出せるようにすることだ。
僕の場合、転職活動を開始できなかった理由は大きく2つあったと思う。
1つ目は、失敗を遅れていたことだ。
転職活動は、自分の能力や人となりを最もダイレクトに評価される場面の1つだと思う。もちろん、ここで評価されるのは採用ポジションにとって重要なスキルの有無や、面接官との相性も含まれた第一印象だ。決して僕という人間が否定されるものではない。(そもそも誰かの本来の価値を、別の誰かが否定することなんてできない。)けれど頭ではそうわかっていても、やっぱり不合格のメールが来るのは避けたいし、想像すると怖くなる。
そして2つ目は、自分の意思が、自分で明確にわかっていなかったことだ。
いまの仕事をこれからも続けたいとは思わない。なんとなく人事の仕事に興味がある。だけど、どうしていまの仕事ではないのか、どうして人事の仕事なのか、それが自分自身で明確に理解できていなかった。
なんとなくの理解でも十分なことはある。
今日の晩ご飯に何が食べたいか。なんでこの服を買いたいのか。この程度のことなら、その理由が明確になっていなくても、なんの問題もない。なんとなくのままメニューを決めるし、なんとなくのまま服を購入すると思う。
これがなんとなくのままで問題にならないのは、それがハードルの低い行動であり、また例え失敗してもダメージが少ない行動だからだ。
そうじゃない場合、なんとなくのままでは行動することができない。
僕にとって転職活動は、 “そうじゃない場合” だった。
転職活動するとなると、苦手な自己分析をしないといけないし、多くの企業について調べなければいけない。仕事以外の時間の多くを費やさないといけないからハードルは高く、さらに失敗=選考に落ちたときのダメージも大きい。
僕は自分自身の、転職したいという意思、理由・目的を明確にするのに、1年3ヶ月もの時間がかかり、そのあとでやっと行動に移すことができた。
と同時に、自分の意思が自分で明確にできれば、それ以外の行動しないための理由は小さくなり、行動しない理由にならなくなることも分かった。(行動できない理由は2つあったと書いたが、本当の理由は1つだったのだ。)
こうなったら良いなという思いや、そのために必要な行動は、人それぞれ違うだろう。けれど、行動できない理由は、案外みんな共通しているのではないかと思う。
「こうなったら良いな」 はあるけど、なかなか行動できていないとき。
その理由や目的を、いつもより少しだけ深めに探してみることで、きっと前に進むことができる。
***
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