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LGBTQ+の人が社会人になって思ったこと


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:本田 真琴 (ライティング・ゼミ 夏季集中コース)
 
 
「これからは多様性の時代です! LGBT…すなわち、えっと、性的、えっと……」
 
とある朝会でのこと。新たな概念を得た上長が、説明に詰まる。
 
ゴクリ、私は、固唾をのんで見守る。
 
「性的弱者とか!!」
 
私「(ええっ!!性的弱者…!!!???弱者…????!!!!)」
 
とある朝会でのスピーチ。私は大ショックを受けた。
そうか。私は、あの人にとってみれば、弱者なのか。
 
ここで、LGBTQ+ってなに!? 初耳! 最近、耳にすることはあるけれど、なんのこと!という方のために、LGBTQ+(エルジービーティーキュープラス)について少し紹介をします。
 
LGBTQ+は、LGBTもしくはセクシャルマイノリティなどと表現される。ジェンダーや多様性に関する言葉です。もしかしたら、ゲイやレズビアンなんて言葉は聞いたことがあるかもしれないですね。TVでオネエやホモなどと言われ、いじられているような場面しか見たことが無い方もいるかも。但し、それがLGBTQ+の全てではないということを知ってほしいです。
 
LGBTQ+は、
L:レズビアン G:ゲイ B:バイセクシャル T:トランスジェンダー
Q:クエスチョニング
+:その他 LGBTQに分類できない多様な性の在り方を含む意味合い
と、それぞれの性の在り方を表す言葉の頭文字をとって作られた言葉です。
 
「男・女」という言葉だけでは表しきれない様々な在り方を言語化しようとした言葉が、LGBTQ+というイメージです。
レズビアン 同性を好きになる女性/ゲイ 同性を好きになる男性
バイセクシュアル 異性も同性も好きになる/パンセクシャル 全ての性の人を好きになる
 
その他にも、恋愛対象として様々な在り方があって、どんな性別の人を好きになるか、自分の性別をどう捉えているか(女性・男性・どちらでもない何か、など)、恋愛対象や性自認の掛け合わせによって、人の性の在り方やアイデンティティは変わってきます。
 
人の個性が無限にあって簡単にカテゴライズが出来ないように、様々なカラーがあって、それはまるでグラデーションのように広がっていることから、性の多様性を象徴するカラーはレインボーとされています。レインボープライド期間といわれる、LGBTQ+の権利を主張するキャンペーン期間には、新宿の街中にレインボーフラッグが掲げられ、私はとても幸せな気持ちになります。
 
少しLGBTQ+のイメージが沸いたでしょうか
 
私はというと、性自認は中性よりの女性。わかりにくいですね。
女性と認識しているし、女性であれることを嬉しく思っていますが、どちらかというと中性的というか、性別は正直何でもいいです。スカートやフェミニンなファッションスタイルも、人がしている分には素敵と思いますが、自分がするとなると違和感があるなと。
3歳の頃の七五三では女の子らしく着飾る事に耐えられなくて、泣き叫んで埒が明きませんでした。痺れを切らした祖父がウルトラマンのお面を買ってきて、それを付けて睨むように撮影するというところに落としどころを持っていっています。
 
自分っぽい、スタイルでいられればそれでよくて、日によって男性性が強い日もありますし、女性性が強い日もあって、着たい服の女性感の程度も変わります。中性的でどっちでもないけどどっちかといえば女性的だよね、って感じであればいいです。
 
また、恋愛対象は女性なので、私はレズビアンということになります。
 
ちなみに、性自認も恋愛対象も同じ人でも変わっていくものともされています。何かの定義に自分を当てはめることは、人に説明するうえでは便宜上必要な場合もありますが、それこそ性の在り方はグラデーションのように多様なので、当てはめること自体が野暮だなあ、というのが私の思想です。
 
こんな風に性を捉えているので、上長の発言は、異性愛者以外の人間が社会的弱者だという印象や偏見が世間にまだあるという現実を改めて突き付けてくるようでした。
そのことは、私の心をギュッと締め付けました。
 
日本では同性同士の結婚が認められていないとか、恋愛の話を正直にすると相手の頭の中が? マークだらけになって、ゼロから説明しないといけないことがあるとか、不平等な面は多々あります。
 
しかし、女に生まれ、女を愛し、其の中で沢山の幸せも味わってきたと思っています。
それに、そんな人生を歩む自分を大切に思っています。
自分にとって物心ついた頃からそれがスタンダードで、弱者であると感じたことはないな、と。
 
あなたに見えないだけで、きっと側にいる。だって、10人から13人に1人の割合でLGBTQ+は居るとされていて(アンケートで正直に答えられない人がいるだけで実際はもっと多いと思う)それって、朝礼に60人集まれば、その場に6.7人くらいはいるってことなんだから。もっと言い換えれば、日本人の中の左利きの人の割合と同じだと聞いたこともあります。
だから、
 
もっともっと性自認や性的指向・恋愛対象は自由で多様なんだよ。
 
全然、テレビの中のことでも、遠いどこかの誰かのことでもない。
 
今、身近に接している人たちのことなんだよ。ということが多くの人に知ってもらえたらと思っています。
 
1人1人が、LGBTQ+を自分の人生の中に居なかった存在、出会ったことのない存在にしないで欲しい。LGBTQ+という言葉がなくなるくらい、多様性があって当たり前、混在していて当たり前、そんな世の中になっていったらいいなと、切に思います。
 
 
 
 
***
 
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2020-08-23 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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