我が家の「プチミニマリスト大作戦」
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人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜
記事:飯村 恵利佳(ライティング・ゼミ7月開講通信限定コース)
今年に入ってから、コロナウイルスのせいで気軽に旅行などができなくなった。
大きなショッピングセンターなどに行くのを控えて、その分通信販売を利用して欲しい物を買うようになっていた。
しかも他にすることもないからと、つい見る度にポチポチしているうちにモノが増えていった。
小さな子供がいる訳でもないのに「すぐ使う」「どうせ人も来ないから大丈夫」とか言いながら散らかし放題となった我が家。
片付けてもすぐにモノが散乱して見るたびにイライラ……
一人で片付けるのではなく家族全員に協力をしてもらう必要があると感じた私はご飯を食べながら質問した。
「このキッチンからリビングを見渡して、きれいだと感じる人いる?」
シーン
「この状態で過ごしていて、落ち着いたり寛げたりできる人??」
シーン
「じゃぁ、どうしたらいいと思う?」
「まずは、自分のものを自分の部屋に持っていく」
「いいね。じゃ、ご飯食べたら自分のモノを全部片付けてちょうだいね」
それだけでかなりスッキリした部屋を見て、モノを減らす価値に気づいた私は「断捨離しようよ!」と家族に提案した。
「ミニマリスト」と言って本当に必要なモノだけに囲まれて暮らす事によって、より豊かな暮らしを実現しようという考え方がある。
私もそれに近い考え方だけど、本当に必要なモノに加えて本当に自分がワクワクするモノや気分が上がるモノだけに囲まれて生活をしていきたいと思っていた。
だから「断捨離をしたい」という私の意見に、家族全員が賛成してくれて我が家の「プチミニマリスト大作戦」が始まった。
モノの処分の手順としては、
① 全部のものを外に出す。
② 使っている順に、よく使う・たまに使う・使うかもしれない・使わないに分ける。
使わないという判断基準は
「1年間以内に使ったかどうか(服に関しては1シーズンの内に着たかどうか)」
「持っていて気分が上がるかどうか(ウキウキワクワクするかどうか)」
③ 使うかもしれないから捨てられないものについては、3ヶ月の期限付きでまとめて保留し、それでも使わなかったら使わないと判断する。
④ 使わないモノはそのままゴミ袋へ直行とした。
いざやってみると、使っていないものが本当に多いと感じた。
服はいつも「着る服がない」とか言っているのに、全部出してみると着ない服がたくさん出てきた。
物を捨てたことでスペースが生まれると掃除もしやすくなり、収納場所への風通しが良くなったと感じているのでカビなどの心配も減るだろうと感じている。
何より「プチミニマリスト大作戦」をするにあたって家族会議をした事で、家でどう過ごして行きたいのかどんな家の状態が快適だと感じるのかを家族に話してイメージを共有できた事は大きな収穫だったと感じている。
普段の掃除や片付けをしながら「片付けなさい!」と怒っていたが、相手は「何のために」ということを理解していないので同じ事を繰り返していたのだという事にも気づく事ができた。
せっかくの断捨離を無駄にしないためにも『約束事』を決める事にした。
・自分のものを置きっぱなしにせず自室で管理をする事。
・使ったら必ず定位置に戻す。
・共有場所に置きたいモノがある時には相談する
という一見当たり前のルールである。
断捨離をしていく中で、
・今の自分に必要な物は何か?
・持っていてワクワクする物は?
・気分の上がる物、気持ち良いと感じる物は?
という事を客観的に見つめ直す事ができた。
自分が今、大切にしたい事や価値観など自分らしく生活していくためにどんな物を身の回りに置きたいのかと向き合った気がする。
よく「断捨離する事で幸せになれる」と言われるが自分と物との関係性を見つめ直す事で不要のものを捨て、部屋がスッキリした事によって視覚的にもスッキリし、頭や心が整理されていく感覚があるからではないかと感じた。
一方で「断捨離依存症」になってしまう人もいると聞いた。
それは、物を捨てる事が目的になってしまったり、「断捨離=幸せになる」という図式の思い込みがあって、うまくいかない事があると全て断捨離のせいにして「もっとやらないと」と考えてしまったりするらしい。
あくまでも、目的は「必要なものに囲まれて豊かに暮らす事」だ。
自分の価値観や生き方、そして大切にしたいモノなど自分の心と向き合う事になるから幸せになる事に繋がるのではないかと感じている。
「プチミニマリスト大作戦」で家族一人一人の価値観や大切にしていきたい感性を知る事ができて、私自身も自分らしく快適に暮らすヒントをたくさん見つける事ができたと感じている。
定期的に断捨離をする事でその時々の自分と向き合い、モノの整理をしながら自分自身の生き方をも整えていきたいと考えている。
買い物をする時も本当に自分が気に入った物を手に入れるように心がけていきたいと思う。
***
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