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「シャドウイング」英会話学習法で切り拓く世界への道


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人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:みつしまひかる(ライティング・ゼミ7月開講通信限定コース)
 
 
「どうしたら、みつしまさんみたいに英語を話せるようになりますか?」
これはよく僕が聞かれる質問である。
 
僕の回答はシンプルだ。
「ラジオ講座を毎日聴くこと、その際に聴き取った音を間髪入れず発音する「シャドウイング」を必ず行うこと」。
 
これを聞いた人は100%、「は?」という顔をする。
僕はその顔を見て申し訳なく思う。説得力足りねーよ、と顔に書いてあるのだ。納得させろよ、と。
でも、意外や不満に思われようと、僕にとって少なくともこれは真実だし、おそらくは皆さんにとってもそうだ。
興味を持たれた方は、ぜひもう少し耳を傾けてほしい。あるいは目を向けて読み進めてほしい。
Look and Read!
 
時を戻そう。
僕が高校3年生の春、実家の最寄り駅で外人に話しかけられた。
ここに行きたいんだけどどうやったら行ける? と、聞いているのはわかった。
中学レベルで十分に対応できる質問である。
こうやったら行けるよ、という答えも浮かんでいた。
簡単だ。ただし、日本語でなら。
結局、冷や汗をかきながら、3分ぐらいかけてたどたどしく答える羽目になった。
「えー、ユゥ ウォント トゥ ゴゥ 京都? オッケー! えーと、ユゥ バイ チケット んー、トゥ……」
悲惨だ。
 
僕が過ごしてきた公立の中学と高校では、英語教師は日本人の先生だった。クラスメートも全員日本人。
英会話力、特にスピーキング力が身につく環境ではない。
とはいえ、中学から5年以上は授業を受けてきたのに、中学レベルすら満足にこなせないなんて。
僕はとてもショックを受けた。恥だ。
変わらねば。少なくとも、受験が終わったら。
 
話は大学入学時まで進む。
2003年の春、僕は大学に入学した。一浪の末に。
1年出遅れたという強い自覚があった僕は、4年でちゃんと卒業するのはもちろん、何か一つ、専門性以外に武器となるスキルを身につけると誓った。
 
僕が選んだスキルは、もちろん「英会話力」だ。
「英会話力」、すなわち聞き取るリスニング力と話すスピーキング力。
世界で最も広く普及している英語を話せれば、世界中の人と話すことができるというアイデアも魅力的だった。
 
さて手段だが、実は最初に頼ろうとしたのは語学学校だった。当時NOVAなどのCMが多く、気になっていた。
しかしこの費用が40万円ほどと言われ、愕然とした。高すぎる。
払えないというと、バイトで払うか、親に払ってもらっては? という。
無理。
バイトで40万を稼ぐのは大変だし、僕は浪人時代、予備校の費用を親に払ってもらった。もう頼れない。
 
したがって、語学学校のセンは消えた。
自習なら、というわけで目を付けたのがラジオ講座だった。
かかる費用は電気代、テキストを買っても1講座は月350円(当時)と、非常に安上がりだ。
一方で、誰もフォローしてくれない上に、バイトはあるし、ドラマも見たいし、遊びにも行きたいと、いろんな誘惑がある。本人の意志力に依存する部分が大きい、イバラの道とも認識していた。
 
でも、これさえ成し遂げられたら……将来は海外に住めるかも??
僕は未知の可能性を感じていた。やってみたい。やってやりたい。
 
それから僕は毎日、3つのラジオ講座を聴き続けた。
聴き続けるうちに、あることに気づいた。実はラジオ講座はルーティンにしやすい。
なぜなら放送時間が固定されているからだ。
 
CDなどの英会話教材を買って挫折した方は多いだろう。
その大きな理由の一つが、「いつでも聴ける」からだ。
いつでも聴けるなら、今じゃなくてもいい。挫折への道まっしぐらだ。
その点、ラジオ講座なら、時間が固定される。
習慣にするまでは意志力が必要だが、習慣になれば意志力は不要になる。
 
幸い、聴いていた講座の一つ「英会話レッツスピーク」では、「シャドウイング」を推奨していた。
「シャドウイング」では、どんな単語が発せられたか、自分が何をしゃべっているかわからなくても良い。
聴き取った音を間髪入れず、とにかく真似をする。何が何でも。
本講座では、わざわざ「シャドウイング」のための時間を取ってくれた。
 
僕は来る日も来る日も「シャドウイング」をし続けた。
しかし、成長したという実感は得られないまま、1か月が経ち、2か月が経ち、3か月が経った。
得られたのは停滞感だけだった。
方法を変えるべきか、と何度となく頭をよぎったが、1年はやり遂げよう、1年出遅れているのだからと、自分に言い聞かせた。それは祈りのようなものだったのかもしれない。
 
そうして何の実感も得られないまま、さらに半年が過ぎたある日。
テキストなしでもラジオ講座の話している内容がほとんどわかるようになった。
発音も、ラジオから聴こえる音に近づいていることが、自覚できるようになった。
「シャドウイング」の威力を、身をもって理解した瞬間である。
停滞にしか思えない時期は、ちゃんと根を張っていた。
9か月が経過した頃である。
 
つまりはこういうことだった。
「シャドウイング」では、聴き取った音をとにかく真似る。
そうすると英語のリズムが少しずつ、少しずつ、体に刻まれてくる。これがスピーキングの素地になる。
また、「シャドウイング」とは、アウトプットであり、かつインプットでもある。自分が発した音を、自分で聴くのだから。
そのため、聴き取った音がどんな単語かわからなかったにもかかわらず、自分で発音することで、どんなフレーズだったかに気づくのだ。これがリスニングの素地になる。
したがって、「シャドウイング」によって、「英会話力」の素地ができてくる。
ご納得いただけただろうか?
 
「ラジオ講座を毎日聴くこと、その際に聴き取った音を間髪入れず発音する「シャドウイング」を必ず行うこと」。
これは、もちろん簡単ではない。幼少の頃を逃してしまうと、語学習得はやはり難しい。
それでも、このシンプルなメソッドで、僕は英会話力を身に着けることができた。
 
自信がつき、より行動力を持った僕は、大学院時代に一か月間アメリカに語学留学をし、メーカーに就職して3年後には、希望するアメリカ駐在を実現し、3年間現地で生活する機会に恵まれた。
 
いつかは海外へ行きたい、でも英会話は先延ばしにしているという方、まずは少し踏み出してみませんか?
シャドウイングは、世界への扉をきっと開いてくれる。
It’s your turn!
 
 
 
 
****
 
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2020-09-04 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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