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物書きはキーボードにこだわらないと、死に至る


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:米山拓真(ライティング・ゼミ7月開講通信限定コース)
 
 
物書きはキーボードにはお金をかけるべきだ。1,000円程度の格安キーボードとか、会社でパクってきたキーボードとか間違っても使ってはいけない。絶対にだ。
 
なぜここまでいい切ってしまうのかというと、理由は簡単。安いキーボードを使っていると死んでしまうからだ。
 
何が死ぬのか、魂だ。
 
RealforceでもHHKBでもなんでもいい、高級キーボードを触ってみよう、仕事をしてみよう。
 
心が踊るはずだ。
 
特にすごいのが高級キーボード界の王、Realforce。すっと指がキーに吸い込まれるその不思議な感触に、脳がとろけるような感触を感じるはずだ。言ってしまえばRealforceはもう娯楽なのである。タイピングはエンタメ。チャチなスマホゲーなんかやってる暇があるなら、なにか書いている方が余程楽しいくらいだ。脳がタイピングを求めるレベルなのである。
 
そんな変態が心躍らしながら書いた文章と、普通の人がダサいキーボードでゴニョゴニョ打ち込んだ文章、勝負になる訳がない。
 
もちろんキーボードさえ買えば最強にぶっ飛んだ文章が書けて、バズって、お花畑な未来が待っているのかといえば、そんなことはまったくない。
 
落ち着いた表現をするのであれば「同じだけのスキルを持った人同士なら、道具がいいほうが勝つに決まっているじゃないか」ということである。
 
これはスポーツで考えるとめちゃくちゃわかりやすいと思う。
私は中学、高校と卓球に命を捧げてきた。
卓球が好きすぎて中学校では誰より強かったし、高校のときなんかそこそこの進学校通っていて練習時間はあまり取れなかったにもかかわらず、一日中卓球をしているような私立強豪校が相手でも勝率はほぼ五分だった。
 
そんな私がこだわったのは、道具。
卓球は木製のラケットに「ラバー」と呼ばれるゴムのマットを貼り付けて、そのゴムでピン球を引っ掛けて回転をかける。しかしラバーがなかなか難点で、日によってコンディションが大きく変わる。極端なのは雨の日で、もう本当に回転がかからなくなってしまう。
回転がかからないと思った通りのプレーができず商売上がったりというか、端的にいうと卓球にならない。
そんなわけなので、卓球は「いかにラバーを同じコンディションに保てるか」が実力に直結すると言ってもいいほどだ。ラバーはそれくらい繊細なものなのだ。
 
だからちょっと極端な表現をするなら、安いラバーを使っている人にはマジで負けた覚えがない。だって回転のかかり具合がぜんぜん違うのだ。負けるわけがない。
野球で例えると、金属バットとプラバットで試合するようなもの。実力どうこうの話ではない。
 
スポーツは目に見えるのでわかりやすいが、対して文字を書く世界だと、どうだろう。
1,000円のキーボードでも、30,000円のキーボードと同じアウトプットができると思っていやしないだろうか。ノートパソコンにひっついている「マジで誰が考えたんだよコレ、ランダムで割り振った?」と言いたくなるような配列なキーボードを、ちょっとストレスを感じながらも当たり前のように使っていないだろうか。
 
スポーツの世界なら力学なので、肌感でわかりやすい。金属のほうがプラスチックより重いし、固いし、そりゃ飛ぶよね、と。
対して文字の世界は頭の中の話なので、分かりづらい。
ここからは高級キーボードが格安キーボードに負けるわけがない理由を、できるだけわかりやすく説明する。
 
まず格安キーボードと高級キーボードでは、構造から違う。
テニスラケットが高級になると振動吸収性があって疲れにくいように、キーボードも高級になれば入力時にキーが底まで届かなくても反応してくれる構造になっているので、入力が非常に楽になる。
「あれ、誤字してる。脱字してる」と戻る瞬間が、激減する。集中が切れない。
 
さらにキーもグラグラすることなくまっすぐにすっと入るので、力が分散しない。
高級キーボードを使ったことがない人からすると「この人は何を言っているのだろう」レベルの話かと思うが、グラグラしたキーボードで何千文字も書くというのは、つるつる滑るスケートリンクの上でマラソンするようなものだ。めちゃくちゃ疲れる。
 
つまるところ格安キーボードは、頭の中の思いを、情報をモニタに吐き出すにあたっての障害が多すぎるのである。
思考がキーボードのせいでいちいち止まっていては、いい文章など書けるわけがない。
 
いい文章が書けないと、物書きは社会的に死ぬし、仮に個人のポテンシャルでいっときはなんとかなったとしても、安物のキーボードでひたすら文字入力をするうちに魂が死ぬ。もしくは普通に指か身体を壊す。
 
対して高級キーボードであれば頭で文章を考えているその瞬間に、モニタに文字が映し出されている感覚だし、ストレスも皆無なので本当に疲れない。
なによりタイピングが楽しくて仕方がないので、魂がイキイキする。
魂がイキイキすると、思いが文章に乗りやすくまたスピードも上がるので、結果として読みやすい文章になりやすい。
 
「それは流石に言い過ぎじゃない?」と思う方もいるかもしれないが、実感としてこれくらいまったく違うのだ。
この差を30,000円ほどで買えるのなら、安かろう。文字でお金を稼ごうという「プロ」なら、その能力を存分に発揮できる高級キーボードを選ぶべきなのである。
 
物書きはキーボードにこだわらないと、死に至る。
騙されたと思って、一度キーボードにこだわってみよう。
 
P.S.
最後に「よし、そこまで言うのなら高級キーボードを買ってみよう」と思っていただけた方におすすめしたいキーボードを紹介する。ここで紹介するのは2機種。
●Realforce:REALFORCE R2 テンキーレス「PFU Limited Edition」
●HHKB:Happy Hacking Keyboard Professional HYBRID Type-S
ひとことで高級キーボードといっても種類が掃いて捨てるほど多い現状だが、この2つ以外のキーボードは一旦忘れてもらっていい。
 
「今までキーボードにこだわりは特になかった」という人は、断然Realforce一択。
テンキーがないこと以外はキー配列が一般的な(パソコンとかについてくる)キーボードと同一であること、先述のように官能性もキーボード界トップであることが理由である。格安キーボードからのスムーズな移行と、初タイプ時の感動を約束しよう。
しかし下記の場合、Realforceは少々勝手が悪い。
●親指シフトが必須(もしくは変換キーをF13に当てているなど)
●持ち運ぶのでワイヤレスがいい
つまりRealforceは誰にでも使いやすい代わりに、カスタマイズ性が良くないのだ。
 
そんなときはHHKB。
冒頭の画像が私の愛用しているHHKB。お手元のキーボードとは、ルックスが結構違うことがお分かりいただけると思う。
HHKBは慣れが必要なキーボードだ。その代わりカスタマイズ性が高く、かなり自由にキーの配置を決められる。HHKBはキーボードにこだわり始めた人にこそ、おすすめしたいキーボードだ。
 
 
 
 
***
 
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2020-09-13 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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