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呼吸を制する者は人生を制する〜自律神経を整える秘訣〜


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:津森あずさ(ライティング・ゼミ日曜コース)
 
 
あなたは1分間に何回呼吸をしていますか?
それを数えたことがあるだろうか?
 
ほとんどの人の答えは「そんなのわからない」、そして「No」だろう。
 
つまり私たち人間は、毎日無意識に呼吸をしていて、自分が呼吸をしていると意識している時間はとても少ない。回数を数えるなんて、考えたこともない、という人も多いのではないか。
 
理想的な呼吸は、鼻から吸って、口からゆっくり吐く方法で、1分間に8〜10回だという。
 
呼吸は普段意識しないけれど、とても重要だ。
なぜなら、呼吸が止まるということは、『死』を意味するからだ。
 
こうしてわざわざ言語化するまでもなく、「何を当たり前のことを」と思うかもしれない。
だが、その当たり前のこと、つまり、人間にとって呼吸がいかに大切か、ということを意識していない人、そして、呼吸そのものがうまくいっていない人がとても多い気がしてならない。
 
自律神経。誰もが聞いたことくらいはあるだろう。
自律神経とは、循環器、消化器、呼吸器などの活動を調整するために、24時間働き続けている神経である。
体の活動時や昼間に活発になる交感神経と、安静時や夜に活発になる副交感神経の二つからなり、そのバランスを損なうのが「自律神経の乱れ」である。
 
この自律神経というもの、自分ではコントロールすることができないと言われている。だから、自律神経の乱れから、心や体の不調が起き、なんとかしたくても、自分ではどうにもならない、ということが起きるのだ。
 
が、この自律神経、実は自分でコントロールできる、としたらどうだろう。
 
自律神経を整える秘訣。
それが、実は呼吸なのだ。
 
現代人は、呼吸が浅い人が多いと言われる。
スマホやパソコンを見る時間が長く、長時間、猫背の状態で首が前に出ている。
そして運動不足。
運動不足や悪い姿勢のせいで体が固くなり、猫背のため、肺が圧迫されて、横隔膜の動きが悪くなるのだそう。そうなると呼吸は浅くなる。
こうして書いていて、自分がモロに当てはまるので、かなり情けない。
 
そして、言わずもがなの「ストレス」。
人間は不安やストレスに直面すると交感神経が優位になり、無意識のうちに、空気を吸うことがメインの浅い呼吸になってしまう。
 
若い頃、極度の不安から、過呼吸の発作が出たことがある。
過呼吸は、呼吸回数が異常に増えてしまい、その際、苦しくてなんとか息を吸おう、吸おうとするために、一層苦しくなってしまう。
しっかり息を吐き切れば、息は自然と吸えるものだ。
でも、過呼吸の時、息を吐くことを忘れ、吸おう、吸おうとしてしまうのは、息が苦しくて一種のパニックに陥っているからだ。
当然、交感神経は優位である。
 
逆に、リラックスした状態では、副交感神経が優位な状態になり、吐くことがメインの深い呼吸になる。
 
自律神経のバランスの乱れは、多くの場合、交感神経が圧倒的に優位になっている。
副交感神経を優位にするためには、ゆったりと深い呼吸をすればよい。
 
自律神経自体はコントロールできなくても、私たち人間は誰でも呼吸をしている。呼吸はちょっと意識するだけで、自分でコントロールできる。
呼吸を整えることが、自律神経のコントロールにつながるのだ。
 
私がヨガの先生から教わったのは「完全呼吸」というもの。
まずは「はあーっ」と息を吐き切る。これが重要。
次に鼻から息を吸う。1、2、3、4と4カウントで。その時、下腹からだんだん肺の方に向かってお腹を膨らませる。体の隅々に空気を行き渡らせるイメージで。
吸ったら2カウント息を止める。
そして、8カウントかけて口から「はあーっ」と息を吐き切る。この時は、また下腹から上に向かってだんだんお腹を凹ませる。体がペッタンコになるイメージで。
たったこれだけ。
これを、横になるなど、リラックスしてなるべく良い姿勢で行う。
夜ベッドでこの呼吸法をしていて、いつの間にか眠ってしまったことも度々あった。
副交感神経が優位になった証拠だろう。
不眠症の人は試してみてもいいかもしれない。
 
さて、呼吸がいかに大切かについて、興味深いことが書かれた本がある。
カイゾン・コーテ著、中津川茜訳、『ペンタゴン式 ハードワークでも折れない心のつくり方』
このタイトルにあるペンタゴンとは、アメリカ国防総省庁舎の通称だ。言うまでもなく、アメリカの軍事、国防の拠点である。
そんなペンタゴンの国防情報部隊にとって、現場では判断を一歩間違えば多くの命を巻き込む任務も多々あるため、“絶対に”“いかなる失敗も”許されないのだという。
そんな軍隊のメソッドなんか、私たち一般人の生活や人生には関係ないと思うだろうか?
どんな極限状態でも折れない心の秘訣は、日常のシンプルな習慣にあるのだという。
それこそが「呼吸」で、ミッションを支える全てであるそうだ。
 
スナイパーたちが戦術のひとつとして行う呼吸法は、心拍数が調整され、緊張と弛緩の間の理想的な状態に心を置くことができるのだという。
加えて普段から理想的な呼吸を習慣化することで。心のキャパシティ確保の基本にもなるとのこと。
詳しいやり方はここでは省くが、これだけでも、呼吸が人生の可能性を大きく広げるツールになり得るということ、そしてそれは私たち一般人にも十分当てはまる、ということがお分かりいただけるのではないだろうか。
 
「息を止めるな! 呼吸を制する者は人生を制する」
ペンタゴンの格言のひとつである。
 
深い呼吸を意識して行うことを習慣化できたら、自律神経が整い、心も体も元気になって新しい人生が拓けるかもしれない。
呼吸には、そんな可能性が秘められている。
 
 
 
 
***
 
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2020-10-16 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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