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手帳を通して気づいたこと

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*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:岩田紘子(ライティングゼミ・平日コース)
 
 
「手帳とはワクワクを叶えるものである」
手帳=予定の管理だと思っていた私は衝撃を受けた。
 
私は、物心つく頃から文房具やノートが大好きだった。
手書きで文字や絵を書くことが好きだったので、幼稚園の頃から中学生まで1人日記や交換日記を書いていた。
 
小中学生の頃は、週末になると、小遣いを握り締め、歩いて町の文具屋によく行った。
新作のペンやノートやルーズリーフを買い、ニヤニヤする。
ちょっと変な子供だった。
授業の内容をしっかり手書きで綺麗にまとめ、テスト前になると、「ノートが綺麗にまとめてあって見やすいね」と友達から言われ、よく貸していた。
高校生になると、アルバイトを始め、シフト管理のために初めて手帳を持った。
当時は、手帳ブームの今ほどたくさんの種類なんて売っていなかったし、アルバイトの予定さえ書ければいいと思っていたので、店で目に留まった大好きなキャラクターのものを買い、月間カレンダーに、ただひたすらシフトを書いていただけだった。
 
その後、高校を卒業し、公務員になった。
平日朝7時に家を出て、夜7時に帰宅するというフルタイム勤務で、仕事の予定はパソコン管理。
毎日が慌ただしく、そのまま結婚、出産をし、あんなに大好きだった手書きを楽しむ機会がなくなった、というより、ゆっくり何かを書いている余裕がなかった。
 
娘が1歳0か月で仕事復帰し、出勤に娘の送迎が加わった。
帰宅も当然遅くなったし、フルタイム勤務をしながら帰宅後は子供の世話をして寝るだけという毎日を必死にこなしてきたが、そんな生活をしていくうちに疲れ切ってしまい、このままこんな毎日過ぎていくだけなのかと悩んでいた頃、とある手帳のオフ会に出会った。
その手帳は、予定管理だけではなく、自分の「やりたいこと」も書くらしい。
その頃、日々目の前のT O D Oをこなすので精一杯だった私は、自分のやりたいことなど後回しにしていた。
 
ただ、せっかく参加した機会だったので、制限時間内に、誰にも遠慮せず、今自分がやりたいと思っていることをひたすら書いてみた。
「好きなテレビゲームをする」
「ネイルをする」
「マッサージに行く」
「また日記をつける」……
書き始めたらペンが止まらなくなり、短い時間のうちにあっという間に50個近く書けた。
と同時に、涙も止まらなくなった。
 
家族のためなら、自分を犠牲にするのが当たり前。
そう思って無意識のうちに自分のやりたかったことや感情や思いに蓋をしていた。
その蓋が外れ、やりたかったことが次から次へと出てきた。
 
その日から、自分のやりたいことを少しずつ行動に移すことにした。
子育ては母親である私が完璧にしなければならないと思っていたが、その考えをやめて、思い切って子供を夫や親にお願いし、ネイルサロンに行ったり、1人で買い物に行ったり、会いたい人に会ってみたりした。
娘のためになら抵抗なくお金を使えるけど、自分のためだけに使うなんてもったいないし、できない。
そう思っていたけれど、一旦その罪悪感を捨てて、思い切って自分の欲しかった鞄を買ってみた。
帰宅して娘に会うと、娘のことがいつもの何倍も可愛く、愛おしく思えた。
 
別に、大きな夢が叶ったわけではないし、毎日が自由になったわけではない。
相変わらず忙しい毎日は変わらないし、突然1日の時間が増えたわけでもない。
だけど意識して、日常生活に少しだけでも自分のやりたいことを取り入れ、気持ちに余裕ができただけで、こんなにも娘への愛おしさが変わるなんて、思いもしなかった。
今まで考えもしなかった「元気で何もなく過ぎていく毎日がどれだけ幸せなことか」気づくことができたし、周囲の人達への感謝の気持ちも生まれた。
 
私のような普通のワーキングマザーが偉そうに言えることではないが、もし、当時の私のように、毎日しなければならないことでいっぱいいっぱいになっている人がいたら、自分のやりたいことを書いてみてほしい。
きちんとした手帳でなくても、ノートでも紙でもなんでもいい。
 
「やりたいこと」というと、例えば「ハワイに行く」とか、大金を使うような大きな夢を書かなければいけないのかと思うかもしれないが、全くそんなことはない。
 
「1日中寝る」とか「何もしない日を作る」とか、そういうことでもいい。
 
私はまず、小さい頃に大好きだった文具店巡りを再開した。
 
小さなワクワクの積み重ねが、大きな夢に繋がる。
考えるだけではなくて、少しずつ紙に書いて、実行していく。
 
私はこの生活を始めて4年、今までに小さなワクワクをたくさん叶えてきた。
これからもこの小さなワクワクを叶え続け、いつか心の中に温めている壮大な夢を叶えるんだ!! と企んでいる。
 
 
 
 
***
 
この記事は、天狼院書店の大人気講座・人生を変えるライティング教室「ライティング・ゼミ」を受講した方が書いたものです。ライティング・ゼミにご参加いただくと記事を投稿いただき、編集部のフィードバックが得られます。チェックをし、Web天狼院書店に掲載レベルを満たしている場合は、Web天狼院書店にアップされます。
 


 
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2020-10-24 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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