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メディアグランプリ

何歳になってもアイデンティティーは簡単に失われる。


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人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:若林 徳子(ライティング・ゼミ日曜コース)
 
 
私は、絶賛「ルー大柴」状態である。
 
ご存じであろうか?
ルー大柴氏。
 
英語と日本語が入り混じり、会話を続けるあのコメディアンである。
40代以降の人はよくご存じだろう。
若者達は、検索してみて欲しい。必ず何かしらで引っかかるはずだ。
 
ルー語録というものもあって
 
井の中のフロッグ オーシャンを知らず
(井の中の蛙、大海を知らず)
 
という慣用句から
 
イフユーライク ご覧になってください
(もしよろしければご覧になってください)
 
といった、日常会話まで。
 
とにかく日本語だけでは完結しない、かといって英語で全て話すわけではない。
 
私の脳みその中も、今、英語の単語と日本語の単語が混在しているのである。
 
私には、アメリカへの壮大な憧れがある。
なぜならば、大学の時に経験した、たった1年間のホームステイの経験が、私の人生において素晴らしすぎる経験で、30年近く経った今でも「アメリカ=私が自由に過ごせる国」なのである。
大抵の留学生は、ホームステイをすると嫌な経験のひとつやふたつは必ず経験するようなのだが、私はあちらでの家族に恵まれ、良い思い出だけを胸に渋々帰国したのだ。
 
そんな私が、一念発起して、アメリカ発信のオンライン講座を1年間受講することを決めた。
もちろん、講座は全て英語である。
レクチャーを受けるのも、送られてくる資料も、手続き、読まなくてはいけない関連書籍、毎週毎週、送られてくる課題とテスト、そのため1日の大半は英語を聞いている。とにかく、毎日英語漬なのである。
 
と、ここまで書くと、あたかも私がバイリンガルのように想像されるだろうが、そうではない。
オンライン英会話を3年ほどやってはいるものの、やっとコミュニケーションがとれる程度だ。語学力において中途半端なのである。
 
その結果、英語と日本語をきちんと頭の中で区分けができなくなるのである。
 
つい先日、友達と話していたとき
「●●ちゃんの子、繊細だよね~」と言おうとして
 
「●●ちゃんのチャイルド、センシティブだよね~」と言ってしまったのである。
 
本当に、普通に……。
もちろん友人は、会話の続きどころじゃない、私の妙な言動に笑いが止まらない。
比較的、深刻な話をしていたけど、すっかりその話も逸れてしまった。
ちなみに、この友人、私の今の生活状態を知っているので
「英語、身についてきた?」と慰めてもくれた……。
 
中途半端に英語漬になると、こうなってしまうのだ。
通訳の方や海外で仕事をされている人、英語と日本語を切り離して考えられる方々を本当に尊敬する。
 
今や、小学校から英語教育が始まり、それよりもっと早い段階から英会話教室やインターナショナルスクールに通わせる家庭も多いと聞いている。
 
もちろん、英会話は幼少期から始めた方が、本人的には遊び感覚で覚えられるから良いのだろうと思う。
大人になってからの英語勉強は、大変なことは身をもって経験している。
 
日本語の表現やニュアンスを学びきらないうちに、母国語以外の言語を日常的に聞いたり話したりすることはいかがなものだろうか?
 
人間は、母国語がしゃべれることで「自分らしさ」「自分とは何者か」などと表現できる生き物らしい。いわゆる、アイデンティティーといわれるものだ。
 
私は女性。
僕は絵を描くのが好き。
私は我慢強い。
僕は学生。
 
といった、様々なレベルでの自分らしさ(アイデンティティー)を私たちはまとめてもっています。
そして、その自分らしさ(アイデンティティー)の核となることは、母国語が話せるかどうかだそうだ。
 
個人的には、子供達の「自分らしさ」を育てるためにも、やり過ぎる英語漬教育は、今一度考え直して欲しい。
少々、本人は苦労するかも知れないが、本人のやる気次第で何歳になっても英語は身に付けられる。
 
そして、私の周りのバイリンガルが口を揃えて言う
「英語がしゃべれたからと言って、何かが有利になるということではない。
英語がしゃべれて、なおかつ、日本人としてどういう考えをもっているかということが大事」と。
 
なるほど。
私はいつも、彼女たちの英語能力に嫉妬するが、彼女たちなりに悩みはあるのだ。
 
中学受験を経験し、高校、大学へと進み、もちろん社会人も経験している、そんな40代でも簡単にちょっとした単語が出てこなくなるのだ。
考え方に至ってもそうだ。
(もちろん、私が影響されやすいということを先に述べておこう)
英語を聞き、読み、話しを一日の大半に費やしていると、考え方までもがアメリカナイズされてくる。
日本人としての考え方、文化の素晴らしさ、奥ゆかしさや“察する”という気持ちを忘れがちになるのだ。
 
何度も言うようだが、私は40代である。
十二分に日本式の生活はしてきた、いい大人でも、そのような状態に陥るのだ。
 
英会話を学ばせる前に、日本語を大切にして欲しい。
日本語を大切することで、結果、アイデンティティーが育まれ、将来的に世界で活躍する人物に育つのだ。
 
40代にして、妙な日本語を使い、日本人としてのアイデンティティーを失いつつある大人からのお願いである。
 
 
 
 
***
 
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2020-10-30 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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