マッサージのすすめ
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人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜
記事:飯村 恵利佳(ライティング・ゼミ通信限定コース)
「お母さん! マッサージが上手なお店を紹介してもらって今日行ってきたんだけど、すごい良かったから行ってみて!」と、帰宅したばかりの娘が私に言った。
「もう少し辛くなったら行ってみるよ。ありがとう」
そんな返事をしてから数ヶ月後、急に体調を崩すことになる。
週に4・5日スポーツをし続けている生活は変わらないのに、このところ練習に行けば背筋が痛くなりまた別の日には肩が痛くなり腕が上に上がらなくなるという日が続いていた。
それでも家事や仕事には支障がないようにと動いてはいるものの、から元気が顔に出ていたようだ。
「最近、なんか疲れていない?」
「なんか怒っているの?」
特に何もなく、普段と変わりなく過ごしていたつもりなのにそんな事を言われることが多くなる。
時間のある時にはヨガやストレッチ、マッサージをするなどをして自分でできる事を試したりもしたけど、なんとなくスッキリしない私は娘に紹介されたマッサージ店を予約することにした。
お店に行ってみると可愛い猫が出迎えてくれた。
それだけでも癒される。
気持ちがほぐれたところで普段の生活状況や食生活、痛みのある場所など具合の悪いところを話すカウンセリングが始まる。
肩が痛い私には、動きを入れたテストをすることでどんな時に痛みが発生するのかを把握してもらった。
練習中での衝撃が原因だと思われる「インピンジメント症候群」という、肩を上げていく時にある角度で痛みや引っ掛かりを感じてそれ以上に肩をあげることができなくなる症状ではないかという事だった。
ひとり勝手に「五十肩」ではないかと思っていたので、そうではなかった事にほっとする。
いよいよマッサージへと進む。
まず肩周りと背中から開始した早々に「凝っているというより、筋膜が癒着して全く筋肉が動きません」というコメントをもらう。
筋膜というのは、筋肉を包む膜のことで良く鶏肉の肉と皮の間にある白い膜に例えられる。
この筋膜に水分の低下やストレス、同じ姿勢や過負荷などで筋肉の柔軟性を失うと筋膜同士が癒着を起こして筋肉自体の動きを阻害するらしい。
「この状況で週に4・5日も良く運動できていましたね。もう伸びしろしかないですよ」
この動かない筋肉の状態で運動するのと、筋膜の癒着をとって筋肉の動きをスムーズにして運動するのとではパフォーマンスに大きな差があるだろうという意味のようだった。
この日は全身を施術してもらう予定だったが、時間的にサービスしてもらっても結局首から背中と腰までで終了してしまった。
マッサージを終えて家に帰った時には、疲れが出たのかすぐに眠りについてしまったのだが体を横にした時に背中が全て床につく感覚、柔らかくなった感覚を感じた。
翌朝、目を覚ますと軽い痛みはあるものの楽に体が動く感じとともに気分も軽くなっている感じがした。
よく、体と心は繋がっているというがそれを体験した感じがする。
なんとなく体が重い、痛みがあるときの私は話の受け取り方も「何でそんなに極端なの?」と感じることが多かった。
今思えば、状況を判断したり広い視野で深く考えたりすることが面倒になっていたように思う。
勝手に悪い方向に考えてしまったり人の話を受け取ったりして不機嫌になってしまっていることもあったのだ。
体が楽になることによって気持ちの柔軟性も取り戻していく。
マッサージを受ける事は車で言うちょっとした整備を受けることと同じことだと言える。
車もただガソリンを入れて乗っているだけでは最初は良いが安心して乗り続ける事は出来ない。
洗車したり、タイヤ交換やウオッシャー液を補充したりという事は自分でもやろうと思えばできる。
修理はディーラーのお店に頼むことが多いと思う。
車のコーティングやオイル交換などはガソリンスタンドや車の専門店に頼んだりするだろう。
修理は私たちの体で例えたら病院に行くことだと言える。
まめにオイル交換をするなど軽いメンテナンスをしっかりすることで、車は長持ちするし安心して乗ることができる。
体も同じようにまめに自分の体をマッサージするなどをしてケアすることで、気持ち良く動くようになる。
安心してパフォーマンスを発揮することができる。
体が軽く動くことで心の状態も安定する。
私たちは、我慢することに慣れてしまうことがある。
慣れてしまって気づいた時には自分でもわからなくなってしまうほど心にも体にもダメージを受けていることが多い。
そうならないためにも、たまには人の手を借りてケアすることで客観的に自分の体の状況を知る事は自分に対する投資と言えるのではないだろうか。
そのことに気づいた私は、定期的に堂々とマッサージに通いたいと思う。
***
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