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ハラハラドキドキ投資信託体験記


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人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:みつしまひかる(ライティング・ゼミ通信限定コース)
 
 
「上げ100日下げ3日」
株式相場にはこういった格言がある。
相場は、時間をかけてゆっくりと上昇していくが、下落するときは一気に下落することを表したことばだ。
僕は身を以ってこの恐ろしさを思い知った。
 
僕は資産運用初心者だ。来月11月に丸1年になる。
 
資産運用に取り組もうと思った直接のきっかけのひとつは、「老後2000万円問題」のニュースだった。
将来のお金に対しての危機意識を広く人々に知らしめたという点で大きな意義があったと思う。
僕は2009年に入社して、こつこつ銀行口座で貯蓄してきていたが、これは賢くないのでは、という意識が芽生えた。加えて、「つみたてNISA」の制度への興味もあり、2019年11月、ようやく重い腰を上げた。
 
資産運用として最も注力したのは投資信託だった。簡単に言うと株や債券の詰め合わせだ。リスクはあるがそれゆえにリターンを期待できるし、企業に投資することでより良い世の中への手助けになると思った。
そこで、つみたてNISA、確定拠出年金、そして全自動資産運用サービスのウェルスナビに申し込んだ。
 
今回は、最大のお金を投入したウェルスナビでの体験を紹介する。
簡単にシステムを説明しよう。
まず、簡単な質問に答え、自分のリスク許容度が5段階の中から設定される。ウェルスナビでは投資先として資産を米国株、日欧株、新興国株、米国債券、金、不動産の6つに分け、リスク許容度に応じて各資産の配分が変わる。僕の場合、リスク許容度は最大となり、株式の割合は8割を超過する配分となった。
 
ウェルスナビの創業者は「これからの投資の思考法」という本を書いていた。僕はその本から「長期・積立・分散」という考え方を学んだ。10年以上、毎月一定額、世界中へ投資して、時間的にも空間的にもリスクを分散しよう、という考え方だ。「長期・積立・分散」を25年続ければ、リーマンショックが発生しても資産を増やすことができたのだから、この考えを基本にしよう、というのがこの本の主たるメッセージの一つだ。
 
さて僕の場合はこつこつ貯めてきたお金があったため、最初に500万円、毎月3万円の入金をまずは設定した。加えてスポット的に追加入金をすることとした。500万という多額の入金はさすがにリスキーと自覚しつつも、10年以上の長期で見ると、きっとうまくいくと考えた。
 
そんなわけで、2019年11月中旬にスタートした。
損益はスマホのアプリで簡単にチェックできる。最初の7日間は早速数万円程度のマイナスが続いた。
早くも心配になる小心者の僕。
一気に500万も入れた数日前の自分を殴ってやりたい気分だった。
 
でも一週間が経つとプラスに転じ、毎日多少の変動がありつつも、一か月後には3%弱のプラスになった。
一気に500万も入れた一か月前の自分を抱きしめてやりたい気分だった。
さらに二か月後の利益は6%程度のプラスになった。
ウェルスナビの運用を始めた時には、年利で5%もプラスになればありがたいと思っていたのだから、予想外の成績でとてもうれしかった。
 
ただ時期にご注目いただきたい。二か月後とはつまり2020年1月中旬だ。
コロナショックの到来である。
 
1月下旬から2月頭までは利益がどんどん減るようになり、1%程度まで低下した。
でも2月上旬になるとまた回復し、2月22日には7%を超えていた。
不可解と思いつつも、僕もだんだん楽観的になってきていた。
 
ところが、である。
2月23日からどんどん低下し、2月27日には-2.6%、2月28日には-5.3%。
海外での感染急拡大の影響を受け、いよいよコロナのビッグインパクトが炸裂したのだ。
急転直下。
3月9日には-15%になった。
 
まずいまずいまずいまずいまずい……
待ってくれ! やめてくれよ! そんな悲鳴が漏れてくる。
 
僕はまだ3月8日までは少し心の余裕があった。マイナスは一けた台だった。
 
あー、リーマンショック時はこんな感じだったんだな。
でも例の本に従えば、リーマンショック時には「何もしない」、つまり売却などせずそのままにしておくのが正解だったんだし、これをただ平常心でやりすごせばいいんだろ。
ちょっと非現実的で面白いわ!
そんな感じだった。
 
しかし投資信託の基準価額がさらに下がり続けると、さすがに僕も青ざめてくる。
 
ここで思い当たる一つの事実。
リーマンは確かに終わった。後から見ればわかる。
でも今僕が直面しているこの下落は、はたして終わるのだろうか?
コロナはウイルスによる感染症だ。治療薬やワクチンがなければ、この影響は続くだろう。
えっと……いつまで?
当然ながらしばらく止まるようには見えなかった。
 
そしてもう一つの事実。
リーマンショックの不況時は、さすがに経済活動は続いていた。
でも今回のコロナは外出すら自粛された。実体経済の多くが止まったのだ。
 
あれよあれよという間に、3月16日には-25%まで低下した。額にすると、-180万円だった。
適宜追加入金をしていた分、損失はさらに大きい。
 
これリーマンショックよりやばくね?
 
僕の心は揺れていた。激震していた。
リーマンショック時、日経平均は-43%まで落ちたらしい。
さらに下がる可能性すらある。
 
回復を信じられるか。それを問われているようだった。
 
悩んだ末に僕は、追加入金をした。
祈るしかない。
たまたま、僕の誕生日は2日後に迫っていた。
誰に見せるわけでもないのだが、なんか逃げたくない。
虚勢を張るつもりで、追加で50万円を入金した。
 
さて、後になってみると、3月16日が谷底だった。
翌日から徐々に回復が続き、6月3日にはようやくプラスに転じた。
それからしばらく上昇を続けたが、9月2日に+8%になった後、低下に転じ、9月23日は+0.16%だ。
まだ下がるのかなと思いきや、そこから上昇し、今日10月26日は+5%となっている。
 
まだ予断を許さない。そういうことだろう。
各国の経済政策で株や投資信託へ回ったお金が多いだろうから、また数年後にはこのリバウンドが来るのかもしれない。
でも長期的には、きっと大丈夫だ。僕はそう信じることにした。
 
最後に、投資信託や資産運用をまだ始めていない方には、まずは「つみたてNISA」をオススメしたい。
最大40万円の非課税枠があり、運用中(最大20年間)は利益に対して課税されない。
購入時の手数料もゼロで、日経平均株価やTOPIXなどの株価指数に連動するインデックス型の場合、運用手数料は入金額の0.2%程度のものもある。
つみたてしかできないが、それが「長期・積立・分散」のうち、積立は言うまでもなく、長期にも有利に働くだろう。
継続する習慣ができるからだ。また、内容を選べば世界中の分散も可能である。
つまり、「長期・積立・分散」がそろう。
初心者の方にとっても、とてもトライしやすい仕組みになっていると思う。
 
つみたてNISAで投資信託に慣れ、かつ資産的に余裕があれば、ウェルスナビも検討されてはどうだろうか?
選定されている投資先は有望だし、いろいろ有利な仕組みがあるからオススメだ。
 
ただ一括入金は、僕のように恐怖体験へつながる可能性があるので、ちょっとオススメできないが。
 
人生はきっと長い。お金の不安は付きまとってくるだろう。
それならば早いうちに、長い期間をかけて自分の資産を増やしていこう。
きっと豊かな老後が待っている。
 
 
 
 
***
 
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2020-10-31 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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