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メディアグランプリ

天狼院書店のライティングゼミという、スタートライン


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:藤井佑香(ライティング・ゼミ 通信限定コース)
 
 
今年7月から受講を始めた、天狼院書店のライティングゼミ。約4カ月間の受講期間を終え、遂にこの記事が受講生として書く最後の記事となった。元々文章力に自信のあった私。講座を終えて今感じているのは、ライティングのプロになることの厳しさだ。
 
最初にライティングゼミを知ったのは、SNSだった。知り合いがゼミの受講生で、そのことについて投稿していたのだ。その投稿を読むと、受講後にプロのライターになる人も一定数いるらしいことが分かった。元々自分は文章を書くのが得意だし、文才もある程度あると思っていた私は、自分もプロへの道が開けちゃったりして? と意気揚々とゼミに申し込みをした。
 
講座が始まり、課題提出についての説明を受けた。天狼院のライティングゼミでは、任意ではあるものの、毎週課題提出のタイミングがある。自分でテーマを決めて、2000字の記事を書く。実際に天狼院のスタッフの方々が読んでくれ、フィードバックをくれる。ある程度の基準をクリアすれば、天狼院のWebページにも掲載してもらえるとのことだった。最初に聞いた時、楽勝だと思った。以前から、記事にしたいネタは自分の中で貯めていたし、何より私は文章を書くのが好きだ。そう思って、楽しみながら課題提出に取り組んだ。
 
1回目の課題提出。元々書きたかったことを、自分が書きたいように書いた。書くのが楽しくて、すぐ書けてしまった。そして、今思えばたまたまでしかないが、1回目の課題が基準をクリアし、天狼院のWebページに掲載して貰えることになった。最初の課題から、Web掲載に至る確率は5~10%と聞いていたため、とても嬉しかった。そして、やっぱり自分には文才があったのだ、これはプロのライターにもなれるんじゃないか、と有頂天になっていた。
 
自信をつけた私は、2回目の課題提出でも自分の書きたいことを、気持ちよく書いた。そして、それはWeb掲載の基準を満たさず不採用となった。そんなすぐ上手く行くはずもないか……と割り切り、その次の課題も楽しく書いた。それも不採用だった。そしてその次も。おかしい。最初あれだけ良い記事を書けていたはずなのに、連続で不採用になるとは。そこで、講座で学んだ内容をもう1度見直して、書き方を変えてみることにした。自分が書きたいものではなく、他人が読みたいものという視点で書いてみたのだ。すると、その時を境に、自分の記事がWeb掲載される確率が高くなった。しかし、以前と感じ方が全く違ったことに気づいた。書くことは、楽しいものではなく、苦しいものに変わってしまったのだ。
 
文章を書くのが得意で、好きだと思っていた私。でも実はそれは、自分のために思っていることを文章で吐き出してスッキリするのが好きだっただけだ、と気づいた。自分のために書く文章と、誰かに読んでもらうことを前提にする文章は全く違ったのだ。それに気づいてから、書きたいと思っていたことも上手く書けなくなってしまった。ゼミ受講当初、あれだけ楽しんで記事を書いていたのに、安定してWeb掲載されるようになってからは、とにかく苦しくなってしまった。毎週の課題提出の締め切りが近づく度に憂鬱な気分になった。今週は何をネタに書けば良いのだろう。その都度考えて、自分の頭の中にある何かを絞りだした。しかし、絞りだすだけでは読んで貰えるレベルの記事にはならない。どういう構成や切り口で書けば良いのだろう、どこに感情が盛り上がるポイントを置こうか。読み手のことを考えれば考えるほど、生みの苦しみが増すようで、毎週何とかそれを乗り越えて課題提出を続けた。
 
文章を書くのが好きで得意なら、プロのライターになるのは簡単だと思っていた。しかし、実際はそんな甘いものではなかったのだ。ライティングは、ルーティンワークをこなす仕事とは種類が違う。題材に出来るネタがあったとしても、それをどう料理して記事にするかは書き手にゆだねられる。何も無いところから何かを生み出す仕事なのだ。ライティングゼミを通して、自分もそれを経験して初めて気づくことが出来た。それが分かると、プロのライターの人達は、生みの苦しみを乗り越えてでも書くことを仕事にしたい、と思っているのだろう。その覚悟が自分にあるのだろうか。もう以前のように「プロライターになれちゃうかも?」なんて今は全く考えられない。
 
しかし、ライティングゼミを受けなければ、プロになることの厳しさにも気づけなかったと思う。恐らく自分は文才があって、良い文章を書く人なのだと思い込んでいただろう。古代ギリシャの哲学者のソクラテスは、「無知の知」という言葉を残している。自分は何も知らなかったということを自覚している、という意味だ。私も、天狼院のこのゼミを受けなければ、プロのライターになることの苦しさを想像出来なかった。やってみたからこそ、こんなにも厳しいものだと知れたのだ。そして、ソクラテスによると、自分が無知だったと知ってからが本当の探求が始まるらしい。ということは、ここからがやっと始まりなのかしれない。将来的にプロになれるかは分からない。だけど、スタートラインに立てたのなら、一歩踏み出しても良いかもしれない。
 
 
 
 
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この記事は、天狼院書店の大人気講座・人生を変えるライティング教室「ライティング・ゼミ」を受講した方が書いたものです。ライティング・ゼミにご参加いただくと記事を投稿いただき、編集部のフィードバックが得られます。チェックをし、Web天狼院書店に掲載レベルを満たしている場合は、Web天狼院書店にアップされます。

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2020-10-31 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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