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人見知りとバンジージャンプの関係


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:堀 紗章子(ライティング・ゼミ日曜コース)
 
 
地上100メートル。
 
緊張感を高めるように吹く風。
 
陽気な外国人が私の手足にロープと器具を取り付け、やたらと大きい声で「オーケー?」と聞いてくる。
震える声で返す、「お、おーけー」
 
友達に誘われて日本一高いと言われるバンジージャンプへ行く事になった。
あの時は好奇心が勝り、ノリノリでオッケーしたが、いざ橋の上の飛び降り台まで来ると、高さに慄き手汗が止まらなくなった。
 
けれどもう飛び降りる他選択肢は無い。
やっぱりやめるというのはダサすぎてできないので、もう流れに身を任せる事にした。
 
相変わらず高いテンションで話しかけてくる外国人が、ついにカウントし始め、「5、4、3、2、1、バンジー! 」の掛け声と同時に雄叫びをあげながら飛び降りる私。
 
最高だった。
 
飛び降りる瞬間までは、完全にあの世へ行く場面を想像しながら遠くの山々を見ていたが、いざ飛んでしまえば、初めての感覚と空中に放り出された開放感でとんでもなく気持ちが良かった。
 
ありきたりだが、やってみなければわからないものだなと改めて思う出来事だった。
 
バンジージャンプはあまりにも非日常だけれど、こんな風に恐怖心によってその先の楽しみを得られていない事は日々たくさんある。
 
特に、私も昔はそうだったが、人見知りの人にとっては何かコミュニティに加わる事や新しい人間関係を築く事なんてまさにバンジージャンプと同じようなものではないだろうか。
 
恐怖心で足がすくみ、前へ出ない。
新しい人間関係を築こうとする時に、自分は受け入れられるのだろうかという恐怖心から相手との会話もままならず、うまく考えを伝えられないといった経験は、人見知りをした事がある人ならわかるだろう。
 
何も素性を知らない相手に対して、どういう風に話したら伝わるだろうかとか、こう言い方をしたら嫌われてしまうんじゃないかだとか、ネガティブな想像が膨らみ結果的に相手との間に分厚い壁を残したまま、関係性の進展が無いままとなる。
 
相手とちゃんとコミュニケーションを取りたいのに、結局うまくいかず自分に否定的になってしまったり、それがトラウマとなり更に自分にとっての難易度が上がっていく事もある。
私もそんな経験から学生時代は苦い思いをしていたが、社会人になって嫌でも様々な人と関わらなければいけなくなり、人見知りだなんて言ってる場合ではなくなった。
 
社会人だからこそ、わざわざ自分から人見知りを公言するような恥ずかしい事はしなくなったが、やはり初対面の人と話す時に緊張してしまったり、言い方や話の聞き方に気を使いすぎてしまい、思うように会話を進められないなんていうことは多々あった。
 
けれど、やはり避けずに新しい人との関わりに向き合っているうちに、それが楽しいと感じる瞬間も増えてきた。
むしろ、人に対してもっと興味を持てるようになってきたのだ。
 
そこでふと痛感したのが、今までは人見知りと自分に言い訳して、自分に似たような人や慣れ親しんだ人としか付き合いを継続してこなかったという事だ。
もちろん、気が合う友達や仲間との付き合いを続ける事は良い事だと思うし、無理に合わない人と付き合う必要は無い。
けれど、今までの私は意識的に新しい人付き合いだとかコミュニティへの参加を避けていた。
 
恐怖心によって、新しい人間関係を築いたその先の楽しさを知るチャンスを自ら捨てていたのだ。
 
もちろん、人と話す時に緊張してしまったり、自分に自信が持てずに人との関わりに慎重になってしまう事はどうしてもある。
けれど、意識的に避けてしまっては、新たな関わりを築く事で克服されていたかもしれない人見知りが、そのままになってしまう。
 
バンジージャンプを飛んでみたら、意外と楽しかったと感じている人も、飛ぶ前は私と同じように緊張で手に汗握っていたかもしれない。
けれど、実際に飛んでみたから「楽しい」という感覚が芽生えた。
 
もちろん、バンジージャンプも人間関係も無理に積極的にならなければいけないなんてことはない。
皆恐怖心を無くそう! 強い人になろう! なんてメッセージを伝えるつもりもない。
無理なものは無理。それは人それぞれだと思う。
 
ただ、人付き合いの楽しさだったり、自分がそれによって変わっていく感覚はやはり「人見知りだから」と避けていた時では得られなかったものだ。
 
バンジージャンプを飛ぶ瞬間のあの感覚。
ふわりと流れに身を任せて空中に自分の身を放る感じ。
 
流れや勢いに任せるだけでいいのだと思う。
エンジンフル回転で頑張って人見知りを克服しようとしたり、ストレスをためてまで新しいコミュニティに加わる必要は無いけれど、もし、新しい人との出会いやチャンスがあるとしたら、避けるのではなく流れに身を任せてみれば、意外な楽しさを見出せるかもしれない。
 
私自身、人付き合いに対して緊張感や恐怖心が全くなくなったわけでは無いけれど、自然と身を任せて楽しむことはできている。
 
「その先の楽しさ」を知るために、一歩踏み出すのもいい事かもしれない。
 
***
 
 
 
 
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2020-11-08 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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