シンデレラに学ぶ、夢を叶える本当の力
*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。
人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜
記事:鈴木麻未(ライティング・ゼミ集中コース)
大人になって考えてみると、シンデレラは決して白馬の王子様を待つだけのプリンセスではなく、かなりの実力者だったように思う。
本好き、勉強好き、愛情深い「美女と野獣」のベルもいいけれど、夢を叶えたいあなたには、
やはり抜群にガッツのあるシンデレラを推したい。
まずシンデレラは、生きる力が強かった。お父さんがあまりにも見る目がないうえに、早死にしてしまったために、継母と義姉たちにいじめられて召使のように扱われる生活をしている。けれど、それができてしまうってところがすごい。それなりのお屋敷の掃除洗濯料理をこなしていたのなら、そもそも能力が高いのだ。体力もないとこれはできない。
生活を楽しむ力もあって、小動物たちとも仲良くなることができる。お城の舞踏会に憧れる年ごろの娘らしさを備え、自分でドレスも用意する。裁縫までできるのか。この手作りドレスもとっても可愛い。継母と義姉たちにこのドレスをズタズタにされてしまったときには、さすがに泣いていたけれど……。
そんな自分がぼろぼろのときでさえも、人を見た目で判断せずに優しい。貧しい身なりのお婆さんが施しを求めると、さっと涙をふいて(弱さを見せないこの気丈さもいい)「もちろんよ」と、ミルクを用意する。これがシンデレラだ。
実はこの老婆は魔法使いが魔法で化けた姿で、シンデレラは魔法でお城の舞踏会に行くことができることになる。おとぎ話だから魔法が出てくるけれど、ギブアンドテイクにこだわらない、見返りを求めずギブをできる人のところには現実の世界でも自然と助けの手が集まるものだ。
シンデレラには、夢中になる力もある。美しいドレスでテンションが上がり舞踏会に着いたら、あっという間にその時間を満喫する。いい意味で周囲を気にすることもなく、王子様といきなり二人の世界に入って良い雰囲気に……。これぞシンデレラ。そう、夢をかなえる人ってここぞというときは自分の感情を優先できるのだ。
なのに、である。なんと、我にかえる力もあるのだ。その場の勢いに流され全てをぶち壊してしまうことなく、夢中になっていても、はっと理性を取り戻し、決めたらこれが足も早い。ガラスの靴が片方脱げても拾いに行ったら間に合わないから置いていく。この思い切りの良い決断力で、ぎりぎりで間に合ってしまうのだ。
王子様がシンデレラを好きになってしまった理由とか、後引きテクなどのはほかで色々語られているので、ここでは省略。ただ私は、憧れの舞踏会に来られて嬉しくてたまらないシンデレラは喜びがあふれていて、さぞ可愛かったんだろうな、と想像する。
私が注目するのは、ガラスの靴を履く場面だ。このシーンどういう風に記憶していますか? 城からのお使いが集めた女性達の行列に並んで待っていたらシンデレラの順番が来て、わー、ぴったり、パチパチパチ、おめでとう。みたいな感じだと思っている方もいるでしょう。全然違う。またしても「この娘は、舞踏会に行ってないから履く資格はない」などと継母義理の姉達に意地悪く阻まれるところを「私にも履く権利があるはずよ!」と主張するのだ。
ぼろい服でも前に出る勇気。ぼろい服でもきわだつ美しさってなんだろう? やはり姿勢だろうか。逆境の中でも堂々と振る舞うことができる心の強さは、どこから来るのだろう。それはきっとシンデレラには自分を信じる力があるのだ。どんなに意地悪されても「私なんて」とならない。あなたはそう思うかもしれないけれど、私は私をこう思う、という自分を信じる力が備わっている。
そのあとまた継母達の邪魔が入って、ガラスの靴は割られてしまうけれど、片方のガラスの靴をもっていたおかげで無事にあのときのプリンセスと認められて、王子様の求婚を受け入れて二人は結ばれるわけだ。めでたしめでたし……。
そしてこの「めでたしめでたし」のあとにこそ、私がシンデレラを推す、最大のポイントがある。
見たことがある人も多いだろう。
浦安にある東京ディズニーランドのシンデレラ城だ。なんと嫁に行った先で、名前のついた城が残されているとは! 「めでたしめでたし」の後の、シンデレラの活躍ぶりが容易に想像できるではないか。そしてここまで書いてきた、彼女の能力を振り返ってみれば、それが決して魔法によるものではなく、彼女の自らの力によるものということに異論がある人はいないだろう。
「めでたしめでたし」の後の世界にも、確かに幸せに過ごしたであろうと思わせてくれる。これぞ勇気をくれる物語ではないか。
ここで、本気で夢を叶えたいあなたにひとつ提案がある。
もしもここで書いたシンデレラの能力に「確かに」「なるほど」と思うものがあったのなら、それを参考にあなたの「目標達成シート」を書いてみませんか。
「目標達成シート」は大谷翔平選手が高校時代に書いたことで知っている人も多いかもしれない。ネットで探すと出てくるのであとで見てみて欲しい。
真ん中に高い目標の設定→周囲に要素の設定→その周囲に具体的な項目の設定
という流れで、9マス単位の9つシートの一つ一つに、夢の実現に向けた必要要素を書き出すものなのだが、これを一人でゼロから書こうというのはよほどの人しかしない。
よほどの人しかしないことを、ぜひシンデレラの力を借りてやってみて欲しい。
シンデレラの実力に素直に納得できるあなたにこそ、効く。
「確かに」「なるほど」と思った能力は、あなたがすでに少しもっている力で、きっと
あなたの夢の実現を助けてくれるだろう。
***
この記事は、天狼院書店の大人気講座・人生を変えるライティング教室「ライティング・ゼミ」を受講した方が書いたものです。ライティング・ゼミにご参加いただくと記事を投稿いただき、編集部のフィードバックが得られます。チェックをし、Web天狼院書店に掲載レベルを満たしている場合は、Web天狼院書店にアップされます。
人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜
お問い合わせ
■メールでのお問い合わせ:お問い合せフォーム
■各店舗へのお問い合わせ
*天狼院公式Facebookページでは様々な情報を配信しております。下のボックス内で「いいね!」をしていただくだけでイベント情報や記事更新の情報、Facebookページオリジナルコンテンツがご覧いただけるようになります。
■天狼院書店「東京天狼院」
〒171-0022 東京都豊島区南池袋3-24-16 2F
TEL:03-6914-3618/FAX:03-6914-0168
営業時間:
平日 12:00〜22:00/土日祝 10:00〜22:00
*定休日:木曜日(イベント時臨時営業)
■天狼院書店「福岡天狼院」
〒810-0021 福岡県福岡市中央区今泉1-9-12 ハイツ三笠2階
TEL:092-518-7435/FAX:092-518-4149
営業時間:
平日 12:00〜22:00/土日祝 10:00〜22:00
■天狼院書店「京都天狼院」
〒605-0805 京都府京都市東山区博多町112-5
TEL:075-708-3930/FAX:075-708-3931
営業時間:10:00〜22:00
■天狼院書店「Esola池袋店 STYLE for Biz」
〒171-0021 東京都豊島区西池袋1-12-1 Esola池袋2F
営業時間:10:30〜21:30
TEL:03-6914-0167/FAX:03-6914-0168
■天狼院書店「プレイアトレ土浦店」
〒300-0035 茨城県土浦市有明町1-30 プレイアトレ土浦2F
営業時間:9:00~22:00
TEL:029-897-3325
■天狼院書店「シアターカフェ天狼院」
〒170-0013 東京都豊島区東池袋1丁目8-1 WACCA池袋 4F
営業時間:
平日 11:00〜22:00/土日祝 10:00〜22:00
電話:03−6812−1984