メディアグランプリ

にわかファン向け(小学生にもわかる)ラグビーのルール解説

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記事:櫻井 謙二(ライティング・ゼミ集中コース)
 
 
今から説明するのは「にわかラグビーファン」向けだ。経験者や熱烈なファン向けではない。
(「にわか」とは、最近ラグビーに興味を持ちルールが分からない方々と解釈してほしい、くれぐれも悪い表現として受けとめないでほしい。)
また、「走るのがかっこいい」とか「大男が好き」などの方も対象外だ。
 
昨年開催のラグビーワールドカップは日本代表の快進撃もあり大きな盛り上がりをみせた。「にわか」ラグビーファンが大勢増えた。
メディアでは開催前からルール解説が何度もされていた。そんな競技も珍しい。
 
そう、「ラグビーのルール」はとても難しいのだ。
難しいのに、毎年のようにルール改正も行われる。
 
まずはふたつの儀式について説明する。ひとつめは馴染みのある「スクラム」だ。
両チーム合わせて16人の大男たちが、小さく集まり、組合い、押し合う。
見ていておもしろくないし、意味がわからない。理由は考えないでほしい。
単なるプレーを始める儀式と考えてよい。
 
それと「ラインアウト」。ライン際に2列に並んで、外からボールを入れる儀式だ。
「サッカー」のスローインと同じと思っていい。これも同様な儀式のひとつだ。
 
結構知られているのが、「ノックオン」「スローフォワード」。
これは、前にボールを落としたり、投げたりする軽微な反則だ。
軽微としたのは重大な反則があるからだ。のちに記す。
 
ラグビーは、相手のゴールラインを超えてボールを何回置けるかを競うスポーツだ。
ボールを前に進める方法は、「走る」「蹴る」の二つしかない。
だから落としたり、投げたりしてボールを前に進めてはいけない。
 
皆さんが、最も困るのはタックルなどコンタクトプレー後のモール、ラック成立時に行われる反則だろう。(儀式でもないのに人が集まった時の攻防で起こる反則)
オフサイド、ハンド、オーバーザトップ、コラプシング、ノットロールアェイ、ノットリリースザボール、ホールディング等々、挙げればきりがない。
 
これらの、ふたつの儀式以外に人が集まった時に吹かれる長い笛(これが重大な反則)がやっかいだ。種類はわからなくても良い。笛が長いか短いかは知っておいた方がいい。
 
実は、やっている本人たちにも難しいし、判定するレフリーにさえも難しい。
そんなことが、観ている側にわかるはずもない。だから、わからなくても大丈夫。
 
基本的なことをもうひとつ。
ラグビーは膝をついた状態ではプレーしてはいけない。のである。
倒れたらボールを触ってはいけない。膝をついたところから寝た状態までが「ダメ」なのだ。寝ている人は「石ころ」と思っていいと言う人もいる。私も言う。
 
先程たくさん書いたカタカナ、儀式以外に人が集まった時の反則について。
簡単に理解するためのポイントがひとつある。
 
想像してほしい。
人が集まった塊の一番後ろ。
攻めている側は、攻めている方向を見て一番後ろに印をつける。守っている方はその逆。
この場所にゴールラインに平行に線を引いてほしい。2本の線ができる。
これが「オフサイドライン」。この線が基本になる。
「この線よりも前に出てはいけませんよ」というものだ。出たら「オフサイド」。
守っている側が一列に並んでいる光景は見たことがあるだろう。
 
厳密には他にもいろいろあるし、儀式のときには違う場所にその線はできる。
これらはあえて説明しない。難しくなるから。
 
この「オフサイド」の反則はたいてい、防御側がしてしまう。
防御側が、その線まで戻れないうちに攻撃側が攻め始めることでこの反則は起きる。
その線よりも前にいる人は一旦戻らなければプレーに参加できないし、戻ろうという意思を見せないといけない。
この辺りで説明している方も難しくなってくる。
 
では視点を変えて説明する。
 
軽微、重大も含めすべての反則はなぜ「ダメ」なのか、その理由を考えてみる。
 
ラグビーはとても危ないスポーツだ。
危ないプレーは大怪我につながる。
だから危ないプレーは重大な反則になる。
判断基準は明快だ。危ないかどうかだけ。
 
それとオフサイドはなぜいけないか。
それは、卑怯だから。
(実際は、「正々堂々としていない」から。と表現は置き換えて説明している)
みんな戻っているのに自分だけ楽をしてボールをとったから。
簡単に取れたときは、だいたい反則だ。
 
軽微な反則だが、ノックオン、スローフォワードはなぜいけないか。
これも、卑怯だから。(これも言葉は置き換えている)
みんな一生懸命走って前に進もうとしているのに楽をして前に進んだから。
 
私が小学3,4年の子供達にする説明だ。そして「楽しい」と「楽をする」とは違うと添える。
彼らはこれで大体は理解する。そして「楽しい」と言う。
 
私はラグビーを始めてから35年経つ。今は小学生の指導をしている。
そして、レフリーをすることもある。
そんな私でもラグビーのルールは理解に困る難しいものだ。
それほどラグビーのルールは難しいのだ。
だから、すべてのルールを理解するのはあきらめた方がよい。
 
しかしながら、反則が「ダメ」な理由を理解するだけで、皆さんの「楽しい」が少しだけ「にわか」ではなくなるかもしれない。
 
 
 
 
***
 
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2020-11-14 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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