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育児中の私に癒しをくれたヨシタケワールド6冊


*この記事は、「リーディング・ライティング講座」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:haru(リーディング&ライティング講座)
 
 
私は34歳。1歳になる第一子の育休中である。これまでずっとバリバリと仕事をしてきた。ひたすら家事と育児に追われる育休生活は、今までとは全く別物の生活で、最初は自己肯定感落ちまくりで孤独感にさいなまれる日々だった。
 
赤ちゃんは可愛い。なので育児が嫌なわけでは決してない。でも、やりたいことができない。予定していたこともだいたい息子がぐずったりなんだりで、できないことの方が多い。育休中は「休み」とつくからきっと仕事絡みの勉強をしてスキルアップを図る時間もあるだろうと産前は考えていたが、まったくその余裕がない。できないのはすべて自分がだめだからだと落ち込むことが多くなった。また、円満な結婚生活を歩んでいたはずだったのに、夫の仕事が忙しくワンオペ育児になっていたので、夫への不満もどんどん募り、結婚したことを後悔するような日すらあった。そんな中、たまたま手に取ったヨシタケシンスケさんの本がきっかけで、私の育休ライフは一転、明るく楽しく充実したものに変わった。
 
夫と頑張って育児してみるかと奮起できたきっかけとなったのは「ヨチヨチ父 -とまどう日々―」との出合いだった。この本、まず帯が素晴らしかった。
「パパは共感。ママは落胆。」
「ママっていつもイライラしてるよね?パパって何か蚊帳の外だよね…?
話題の絵本作家ヨシタケシンスケが父になってわかった〝トホホな真実″を描く
初の育児イラストエッセイ!」
 
もうこれは読むしかない! 夫へのイライラした気持ちをどうにかしたかった私は飛びついた。見開き1ページで1テーマ。全55テーマが描いてある。その中にこんな言葉があった。
 
「㉓にわかファン」
真のスポーツファンは好きな選手をデビューからずっと見守り続け、苦楽を共にすることで「勝利」をかみしめる訳ですが、後からやってきて知ったふうなことを言う「にわかファン」に対して、複雑な思いがありますよね。10か月苦楽を共にして「血のつながり」を実感しているママに対して、パパは最初はどうやっても「赤ちゃんのにわかファン」にしかなれない訳です。「そりゃトラブルも起きるわ」って話ですよね」
 
このページを読んで、「なるほど~もう仕方ないか!パパってこんなものなのね。期待しすぎないようにしよう……!」と自分の中で良い意味で諦めに似た気持ちが生まれた。でも不思議と暗い気持ちにはならない。なんだか、にわかファンなスタンスの夫と、もう一度育児を頑張ってみようかなと元気になれる本であった。
 
夫への不満がかなり募った時により癒し効果抜群だったのは「もしものせかい」だ。
まるで心の中を見られたのじゃないかと思うような話だった。どうしてこの人と結婚しちゃったんだろう……もしもあの人と結婚していたら今頃……もしも〇〇してたら……などと、もしも妄想を繰り広げていることがよくあった。そしてそんな「もしも」を考えること自体に嫌悪感を抱いてた。でも、この本を読むとうまくはいえないが、そんな気持ちは消える。そして、不思議と今を大事にしたいという気持ちが生まれる。何度も何度も読み返したくなる本であった。
 
自分はダメだ…と自分にイライラしたときに、ふっと肩の力が抜けたのは、「あつかったら ぬげばいい」を読んでからだ。仕事絡みの勉強がなかなかできないことと共に重くストレスとなってたのは、ダイエットができないことだ。産後に体型が崩れ、戻さねばと思ってもなかなかできないことで自己嫌悪に陥っていた。そんな私にこの本は勇気を与えてくれた。なぜなら……
 
「ふとっちゃったら なかまをみつければいい」
そう言ってくれたから。
 
ダイエットできたらもちろん一番いい。この言葉に癒されてはいけないのかもしれない。悪魔の囁きかもしれない。でも、今の私の心には響いたし、「今はできなくてもいいんじゃない?だって子育て頑張ってるじゃない」と自分に語りかけることができた。ダイエットに限らず、育休中にやりたいと思っていたことの全てをやらないとと焦るのではなく、もっとスローに生きてもいいんじゃないかなと思えて私は救われた。
 
他にも、これからの育児がわくわくするような面白い絵本3冊とも出合った。
服が脱げなくなった男の子が、このまま脱げないままだったらどなるのかの想像をめぐらす物語「もうぬげない」。
ねぐせができるまでのストーリーが壮大すぎてびっくりの「ねぐせのしくみ」。おしっこがらみの面白ストーリーなのに、最後はなんだか自分このままでもいいかもっていう気持ちにさせられる、実は深い絵本「おしっこちょっぴりもれたろう」。
この3冊は我が子がもう少し大きくなって一緒に読んだらすごくあったかい笑いに包まれた幸せな時間が過ごせるのではないかと思う絵本であった。気持ちがほっこりして子育て頑張ろうという気持ちになれた。
 
ヨシタケワールドは深い!今回は自分の育児に絡めて紹介をしたが、決して育児をする人だけに響く本というわけではない。仕事や私生活で悩みがある人、疲れている人、くすりと笑いたい人、そういう全ての人を包み込んでくれるあったかい物語ばかりだ。
ぜひ、一人でも多くの人がヨシタケワールドに出合ってくれることを強く願っている。
 
 
 
 
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2021-01-12 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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