「英語はルービックキューブを崩すように学習すると効率がいい」
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記事：後藤瑛里（ライティング・ゼミ冬休み集中コース）
まだ全く英語を知らない子どもに英語を教えるとしたら、あなたは何から教えるだろうか。最初に教えるのは一番簡単な ABC？ その後は文法で簡単とされるbe動詞、一般動詞？ その次は時制の話、現在形、過去形、未来形？ 次にはもう少し難しい関係代名詞？
この、優しいことから難しいことを勉強させる方法は全くもって効率が悪い。
あなたはこの学習方法で英語を話せるようになっただろうか？ いや、ほとんどの人がこの方法では普段の会話すら英語でできないだろう。これを読んでいる親のあなたもその一人だと思う。
実は、こういう従来の方法ではなく、全く新しい教え方がある。新しい、といっても赤ちゃんが言語を覚える方法とよく似ているのだが、教育現場ではあまり使われていない。
それは、完成したルービックキューブをバラバラにしていくように学ぶ方法である。
私達は中学校で、ルービックキューブの側面、つまり細かい文法や単語、発音を先に教えられてきた。だが、肝心な完成形を知らない。ここでの完成形とは、英語の文章。生きた英語の文章の事を指す。実際にどのようなスピードで英語が話されていて、どんな発音になり、どんな状況でその文を使うかが完成形、生きた英語の定義だ。
だからまず子どもたちに教えないといけないのは英語の文章、英語の完成形、ルービックキューブの、あの、色が綺麗にそろった画である。
先ほども言ったが、これは全く新しいというわけでもなく、子どもが日本語を覚えていくのと同じプロセスである。大人が生の日本語をたくさん話し、それを聞きながら子ども達はだんだんと日本語を覚える。彼らは日本語の完成形をいつもどんな時も耳にし、その中で単語や文法をかいつまみながら言語を習得していく。
英語も本当は変わらない。たとえそれが第二言語だとしても、真っ先に完成形を知ることから始めないといけない。
練習を重ね、英語の完成形が言えるようになったところで、次は中身を理解していく。日本語で言うと小学校の国語の授業で漢字を学んだり文法を学んだりするのと一緒だ。
日本語、つまり母国語とは違って、英文の意味はこの時点で80%ぐらい理解している。なので、すでに覚えた完成形の英文から文法を勉強していくと、
「あー、だからここがこういう風になってるんだ」
という気付きがある。
「気づき」というのは、これまた大事なモノで、ただ私がここででっちあげているモノではない。
『本当に頭が良くなる世界最高の子ども英語 著／斉藤淳』にも“子どもが”自分で気づく“のが理想です。”と、書かれている。
完成形を知らないルービックキューブを完成させようとしている子どもたちには絶対にないのが「気づき」である。なぜならどうやってルービックキューブの側面が同じ色になり、カチッと鳴って綺麗な画になるか知らないからだ。
完成形が大事だと分かったが、ここで問題が出てくる。
「どうやって完成形を教えるか？」
ということ。まずは子ども達が何も考えずに英文を言うことが第二言語としての英語の完成形。
これには 「BB カード」という非常に優れた機能を持つ英語教材が登場する。
トランプのような物で、128枚のカードで構成されている。64枚の絵カードとそれに対する文字カードと言われるものも64枚ある。このカードこそがルービックキューブの完成形。たくさんの英文が入っており、今の中学生レベルの文法が学べる。中学レベルの文法が入っているからと言って対象は中学生ではなく、小学生から大人まで使える。
子ども達はこのトランプを使って 英文を言いながらひたすら遊んでいくだけ。CD から聞こえてきた文章や講師が言う文章の音をそのまま真似するだけなのだ。思っていたより簡単ではないだろうか？ そうすると、完全にルービックキューブの完成形が言えるようになる。
完成形が言えるようになったらキューブの側面である文法、ライティング、フォニックスなどをカードに書き込み、主語や動詞の入れ替え作業を口頭ですることで仕組みを学んでいく。
そして何よりもすごいのが、この完成形の練習方法である。キュービックの完成形も側面の練習も楽しみながらできるということ。あなたが思っている従来の英語の授業とは比べ物にならないくらい楽しい。英語は継続することが大事なのだが、楽しいから子ども達は次のレッスンが待ち遠しくてたまらない。
「ママ、明日も行きたい！ BBカードで遊びたい！」
そんな英語の逆ルービックキューブ、BBカードの面白さは体験してみないとわからない。一度体験してみれば、楽しそうに遊ぶ子どもの顔をみて、お母さんもハマるだろう。かならず英語は完成型から入ること。それが一番の近道だと断言する。
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