メディアグランプリ

営業中なのに入れない本屋さんが教えてくれること


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:濱田 英樹(ライティング・ゼミ日曜コース)
 
 
「テンロウインショテンって、知っていますか?」
会社を訪れた、コンサルタントの男性は打合せの冒頭で私にこう尋ねました。
「いいえ、何ですかそれは?」
私には、初めて聞く言葉でした。
ショテンは、おそらくは書店なのだろうと予想がつきましたが、はて、テンロウインとは……。
私はそう答えると、早速手元のPCで、「テンロウインショテン 」と打ち込み検索しました。
検索結果の一番目には、天狼院書店 | TENRO-IN と表示されました。
いかがわしい、変な名前だな、と思いました。
だって書店の名前に、「狼 」なんて普通使わないでしょう。“
私は、PCを彼に向け、「これのことですか?」と聞きました」
 
彼はそれだというので、このサイトを開くと、トップページのバナーには、
人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ 」
と大きく出てきました。
その文章を読むように促され、読んでいくと……。長い、長すぎる。
要はライティングゼミという、文章の書き方講座の受講をお勧めする文章なのですが、とにかく長いのです。
要点だけ確認して、打ち合わせを進めたい私にとって、この文章はじれったく、故にこの時の事をよく憶えています。
 
私は、半年ほど前から会社のホームページをリニューアルする仕事を行ってきていました。
きっかけは、社内会議で今後はホームページが重要だという話が出たときに、こういう構成で取り組むべきだと提案をしたことで、そのまま担当する事になりました。
もともと、大した知識があったわけではありませんでしたが、数年前からECショップの立ち上げや運営を行ってきていたため、少なくとも社内では比較的詳しい人間でした。
 
早速、こちらの意図を汲んでくれる業者さんを探し出し、打合せを経て約半年。ようやくホームページ開設までの道筋が見えてきました。
 
しかし、その完成が見えてきたころ、私には一つ悩みがありました。
ホームページの構成は概ねできてきましたが、その後は会社の情報を発信していく記事を書かなくてはなりません。こちらがいくら発信しても、読んでもらわなければ、また読んでもらって良かったと思ってもらえなければ、記事に価値は無いからです。こちらが伝えたいことがメーカー目線で一方的で共感されないものではいけないのです。
 
仕事柄、文章や会話から、要点を取り出してまとめていくという事は良くありますが、要点を伝えるために話を展開していくという行為は真逆で、私にとってはなじみが無いものでした。文章は読むためのもので、書くためのものではなかったのです。
この文章を書かざるを得ない状況で、ライティング・ゼミの話は、まさにグッドタイミングでした。
 
ただ、勧められたものの、このような講座を受けた経験もないし、お金も支払います。また、私が書くべきなのは、天狼院のWEBサイトに掲載されているような文章を書く事とはちょっと思えませんでした。本当に大丈夫だろうかと心配になった私は、実際に店舗を訪ねてみることにしました。
 
数日後、私は終業後に電車に乗り、事務所から比較的近い池袋の店舗へ向かいました。
池袋店は、駅に直結したショッピングビルの中にあります。
エスカレータを上がり、店舗を見つけて歩いていくと、店頭には本が並んでいますが、店内には入れません。
本屋なのに店内には、椅子が並び、人が座っていているのです。
本屋さんの売り場のど真ん中でイベント? 本買えないじゃん?
いぶかしげに見ながら、店頭に置いてあったパンフレットをいくつか手に取りました。
すると私に、最後尾に座っていたスタッフと思われる女性が声を掛けていました。
「何か御用ですか?」
 
おかしいと思いながらも、私はライティング・ゼミについて質問しました。
「ライティング・ゼミを受講しようかと考えています。しかし、ホームページに掲載されているような文章を書くことが私には適当だとは思えないのですが、ライティングゼミを受けたら会社のホームページに使えるような記事が書けますか?」
するとスタッフは少しの間を置いた後、微笑みながら、
「大丈夫だと思います」
「文章を書くということは、全ての分野に共通する事なので、何にでも使えます」
「実際にお客様の様な方々も、多数受講されておりますし、受講者の中からプロになる方もいらっしゃいます」
と。
しばらくスタッフと会話をしていると、奥に座っていた男性がこちらに振り向き、しかめ面で手を2度横にふってそこを退くように促すジェスチャーをしました。慌てて、店頭の通路まで後退しました。
こちらの会話が入っちゃったのかな?
しかし、変な本屋です。
申し訳なさそうにするスタッフにお礼を言って、店を後にする時、私はまずは受けてみようと思いました。
 
それから1週間後、手続きを終え、いよいよ受講がスタートしました。
半信半疑だった思いは、開始後の数十分でどこかに飛んで行ってしまいました。
聞いていて、先ず面白いのです。
役に立つ、という以前に面白いのです。
役に立つから、面白い。とはちょっと違います。
例えば、伝えたいことがシンプルに一言であっても、それをきちんと伝えるためには、状況説明やストーリー、人に伝えるためにはそれらが必要なものなのです。
ずばり、それは私が苦手だと思い、学ぶべきと思っていたものでした。
 
書く。ではなく、伝えること。
これがライティング・ゼミの本質だとおもいます。
講師の方の熱量にも熱いものがありますが、話自体が、ライティング・ゼミの内容を踏襲していて、どうしたら最も人にうまく伝わるのか。それを徹底的に考え抜いた講義です。
多少の技術の違いはあれども、それを言葉にするか文章にするか、、媒体の違いだけなのです。だから話の一つ一つが面白く、内容がストンと腑に落ちる説得力があるのです。
 
天狼院書店は変な本屋さんです。
おかげで私は、文章を書くのが少し好きになりました。
 
 
 
 
***
 
この記事は、天狼院書店の大人気講座・人生を変えるライティング教室「ライティング・ゼミ」を受講した方が書いたものです。ライティング・ゼミにご参加いただくと記事を投稿いただき、編集部のフィードバックが得られます。チェックをし、Web天狼院書店に掲載レベルを満たしている場合は、Web天狼院書店にアップされます。

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2021-01-30 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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