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YouTubeは宝探し


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人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:曽屋由香里(ライティング・ゼミ日曜コース)
 
 
みなさん、”藤井風”と言う人物をご存知だろうか?
 
私が彼を見つけたのは約2年前。
ヒマを持て余していた私は、YouTubeで時間を潰そうとしていた。
 
YouTubeといえば、沢山のコンテンツの動画があり、人気のユーチューバーがいて、ユーチューバーは現代の子供の将来なりたい職業にも入る程世間に浸透している、もはや説明など必要がないくらい誰もが知っている動画共有サービス。
 
ただ、私は〇〇実況とか、〇〇してみた系のものに全く興味がない。
基本、動画を見るというよりは音楽を聴き流すために利用することが多いのだが、
この日はサーフィンしてみる事にした。
 
初めは好きなアーティストのプロモーションビデオを見ていた。
普段から音楽しか聴かないので、関連動画にも音楽ばかり流れてくる。
たまに一般の方がカバーしている動画も上がってくるのだが、正直なところ
アーティストに寄せてモノマネをしている感じだったり、逆にオリジナル感を出しすぎて曲の良さが伝わらなくなってしまっていたり……。
好きな曲ならなおさら、原曲のイメージとのギャップがどうしても私は受け入れられないので、普段は聞くことはしない。
 
ただ、この日はなぜか違っていた。
 
カミラ・カベロの「Havana」という曲があるのだが、その年の夏に実際にキューバの都市ハバナを訪れた事もあり、世界一周の旅の間よく聴くようになっていた。
動画のトップのサムネイルは1人の男性がピアノに向かっている。
ぱっと見、日本人ぽくない顔立ちで、外国人かハーフかなと思った。
その下には「Havanaのコード進行を変えたよ」と書かれていた。
なんだかとても興味がそそられた。
 
動画を再生してみる。
 
一瞬にして鳥肌がたった。
私の知っている曲とは全く違う。でも、すんなりと私の中に入ってくる。
ピアノ一本で、ジャズっぽくアレンジされていて、なんて言うかすごくいい!
それに彼の声がとても心地良いのだ。一瞬にして私は彼のファンになった。
 
他の動画も見たくなり、彼のチャンネルを遡り聴き漁った。
驚くべき事に、2010年、当時から数えると9年も前から彼はカバー動画をあげていたのだ。
最初の動画は幼さの残る中学生の少年がピアノの演奏をするだけだった。だが、その時点でピアノはかなり上手だった。
後から知った事だが、彼が小学校の終わりに父親から「これからはYouTubeの時代」と言われたそうで、動画をアップし始めたそうだ。
 
一時期動画のアップはストップされていたみたいだが、再開した動画には幼さがなくなった青年が映ってた。青年になった彼は途中から歌も歌うようになった。
歌唱力、ピアノの技術レベルの高さ、彼の持つ雰囲気。
カバーなのに、彼の曲にしてしまうくらいの世界観。
それに、m-floの「Come Again」という曲では、ラップの部分も弾きながら歌い上げる姿に驚いた。
 
私はとんでもない宝を発見してしまったという気持ちになった。
 
次の日、興奮気味に同僚に話す。
 
「すごい人見つけたんです! 一回聴いてみてください!」
 
一緒に動画を見たが、同僚の反応はイマイチだった。
「こんなにすごいのに、なんでわからないのかな?」
と不完全燃焼になりつつも、「好みもあるしね」と自分を納得させ、
そこから私はこっそりと応援し始めたのだ。
 
そんなある日、今までカバーのみだった彼のチャンネルにオリジナルの音源が上がっていた。
素人の私が惚れてしまうくらいなのだから、音楽業界が放っておく訳が無い。
「歌う人になりたい」と夢を抱いていた彼は、ついに歌手としてデビューをしたのだ。
 
彼の魅力を語れるほどの自分の語彙力のなさがとても残念なのだが、私の記事をここまで読んでくれた方、とにかく一度彼の音楽を聞いてほしい。
彼の力強いピアノの演奏、優しい歌声、23歳とは思えない滲み出る色気。
彼の魅力の1つに岡山弁があり、全てではないが歌詞にも方言を使っていて、彼の曲の大きな特徴の1つにもなっている。
YouTubeの配信では、歌っている時のセクシーでカッコイイ姿からは想像もできないくらい、方言丸出しで飾り気なく立ち居振舞う姿もギャップがあり、また魅力的だ。
 
彼の歌は、ありふれた応援歌や、安っぽい恋愛のようなものではない、聴く人がこれでいいんだと思わせてくれる優しい歌詞、確信を突くような鋭い歌詞も魅力だ。
できれば、YouTubeにミュージックビデオが上がっているので一緒に視聴してほしい。
どれもオシャレでとてもセンスがいい。
特に1番新しい「青春病」のビデオは一本の映画を見ているような気持ちになる。
 
そして、彼の楽曲はウィットに富んでいる。
幼少の頃より年代・ジャンル問わずありとあらゆる音楽を聞いて育ったと公式のプロフィールにも書かれている通り、彼の作る曲はR&Bが軸になってはいるのだが、ジャズやポップス、歌謡曲、クラッシックの要素も入っているので、聴き手の年齢層の幅を問わない。YouTubeのコメント欄では学生さんから、実際70歳近い私の両親もいい曲だと評価している。
 
本当は一曲ごとの良さを書きたい所だが、もうすでに1,800文字を超えているし、そもそも素人のレビューなど個人の好みの話になるのでやめておこう。
 
YouTubeの見方は人それぞれで、楽しみ方もまたいく通りもあるけれど。
まだ表に出ていない才能のある人を見つけた時は、めちゃくちゃ興奮するし、みんなに教えたいけど、自分だけの秘密にもしたい気持ちになる。
宝探しをするようにYouTubeを見るのも悪くないなと思った。
 
最後にしつこいようだが言わせて欲しい。まだ彼の曲を聴いた事がなければ、ぜひ一度聴いて! と。
それから、女性の皆さん。彼こと”藤井風”。
めちゃくちゃ男前ですよ。
 
 
 
 
***
 
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2021-01-30 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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