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私がモデルデビューしちゃったら

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*この記事は、「リーディング・ライティング講座」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:柴沼由美子(リーディング・ライティング講座)
 
 
もしも、もしもですよ。
あなたが街で突然
「モデルになってください」
と声をかけられたら、どうしますか?
 
引き受けます?
断ります?
 
「人をからかうんじゃない!!」
なんて、怒鳴りつけちゃいます?
 
私は、今から4年後なら引き受けてもいいかな、と思っています。
こんな素敵な写真集に載せてもらえるなら。
私、今56歳。4年後に還暦になります。
 
「ああ、シニア向け雑誌の読者モデルですね」
あら、違いますよ。モデルは60歳以上の女性限定ですが、とってもお洒落な写真集なんですよ。
「じゃあ美魔女をモデルにした写真集なんですね」
いいえ、それも違います。まあ、一度手にとって中を見てください。
 
「OVER 60 Street Snap」
っていう写真集です。どうですか? 美魔女なんていないでしょう。
頑張って若く見せようとしているのではないけど、どのモデルさんも素敵なんです。
 
この写真集を作ったのは、私の子供みたいな年齢の若者二人。街で見かけた
「素敵だな」
と思った女性に声をかけて、インタビューして、写真を撮って、ブログに載せる活動をしているのですって。今の若い人って、面白いことするんですね。
 
私が初めてこれを手にとったのは7年前、お洒落で生き生きした表情の「先輩」たちに憧れました。10年先にこんな表情や佇まいを持てるなら、年を取るのも悪くないと思いましたよ。こうなれるよう一生懸命生きてみようと、そう思ったものでした。
でも仕事が忙しかったり、両親の介護だったり、日々忙しくてそれこそ心を亡くしてしまうことも多くて、いつのまにかそんなことも忘れてしまっていたのです。それこそ毎日着る服も同じようなものを、かわりばんこに着るだけで、お洒落を楽しむなんて面倒で疲れることでしかなくなっていたんですよ。
ここ一年は新型コロナなんて、わけわからないものが流行ったせいで、お出かけもしなかったから手抜きし放題になってしまって。
 
そんなある日、ふと本棚を覗いたら古くなった写真集が目に入って、思わず引っ張り出して広げたんです。
 
そうしたら、
 
そうしたらね、なんだかときめいて、ふわっとしたとてもいい気持ちになったんです。
私、気づかずに微笑んでいたみたいですよ。柔らかくて明るいものに包まれているようで、とっても幸せでした。時間も忘れてページを繰り、じっくりと眺めていました。その幸せな気持ちは目覚めた朝になっても続いていました。
写真の中から優しく励ましてくれる「先輩」たちは、
「大丈夫、大丈夫よ」
「楽しんで生きてね」
と、伝えてくれるようでした。
 
街で見かけた素敵な女性を取り上げた雑誌とかブログとか、たくさんありますよね。そんな記事を読むと確かに気分が高揚して
「私も頑張ろう」
と思うのですけど、すぐに
「この人たちは私とは違う」
と諦めてしまっていました。そこにいる女性はそれはもうキラキラして素敵なんだけど、その眩しさに思わず自分と比べてしまって憧れだけで終わってしまうことが多かったのです。
それが「OVER 60 Street Snap」に登場する女性を見ていると、
「それに引き換え自分は」
などと比べる気持ちには全然ならないのです。
それは
「衣服は私そのものなの。ただ、周りへの気遣いも忘れないようにしているわ」
(石田信子さん 67歳(撮影当時)本文より引用)
といった言葉に感じる包容力や思いやりのなせる業のような気がします。
自分は自分、だけど周りの人を置き去りにしない。その姿勢が写真から伝わってきて、見た人は元気になると同時に安心して寛げるのでしょうね。
 
「流行より個性を大切に。それはその時々の自分に一番似合ったものは何か?と考えることです」
(鈴木恒子さん 78歳(撮影当時)本文より引用)
 
個性を大切にするからこそ、手作りの服や小物を身に着ける女性も多かったです。気に入った服は何年でも大切に着て、気に入ったものがないときは自分で作る。なんて自由!なんて軽やか!
 
さあ、今からクローゼットを覗いて、今の自分に似合う服があるか、着たい服があるか探してみます。引き出しの奥深くに突っ込んだままの服を出してみて、とっかえひっかえ着てみます。びっくりする予感がします。
「なんでこの服、今まで着なかったんだろう」
「こんな素敵な服、私持ってたんだ」
なんて、宝探しみたいなことが起こりそうな気がするんです。楽しみです。
 
私、今以前よりいい表情をしているような気がするんです。この表情に一番似合う服を着て街に出たら、素敵な素敵な写真を撮ってもらえそうです。
もしも私がモデルデビューしちゃったら、あなたにも見てほしいです。
その時あなたは何を思い、どう感じるのか聞かせてほしい気がします。
それでは、また。
 
 
 
 
***
 
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2021-02-05 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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