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真面目に人生を生き過ぎていた自分に送りたい本~「ふざける力」~


*この記事は、「リーディング・ライティング講座」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:Saki Manago(リーディング・ライティング講座)
 
真面目に人生を生き過ぎていた社会人3年目の自分にこの本を送りたい。
そしてその時の自分に言いたい。「自分のふざける力を信じなさい」と。
 
私は「ふざける力」が元々備わっている人間だと思う。
それは友達との関わり合いの中でもそうだし、自分の人生でもそうだ。
「ふざける」「面白い」ということをものすごく重要視して生きてきた。
 
まず、中学生、高校生の時は仲良い友達とずっと無意味にふざけていた。
「どれだけバナナの発音を面白く言えるかをベランダで競う」とか
「いきなり先生の周りを忍者周回する」だとか
「mixi内で知り合って渋谷のセンター街で初会いしたイケイケ女子のモノマネ」
など、本当に多岐に渡る。
 
悪ふざけも入っているのであまり褒められたものではないが、とりあえず思春期の頃からふざけまくっていた。
 
大学生になったら、なったでまた違う方向でふざけていた。
「突拍子もなくいきなり台湾に1人で行く」とか
「全然知らない人達と新潟までよくわからない米を耕しにいく」など。
 
普通に友達には引かれたが、そういう「え?何してんの??」と言われるようなことを積極的にしてきたし、「面白そう」と思ったらすぐ行動していた。
 
その生き様が功を奏したのか、数えきれない人達に「あなたは面白い」と言われてきたし、
そういう自分を誇りに思っていた。
 
しかし、そんな自分が社会人になってから途端にふざけられなくなった。
「社会」という強敵に完全にやられてしまっていた。
 
そうなのだ。社会人になったら「面白さ」なんて求められないし、ふざけたら普通に怒られる。
 
自分の面白さやふざける力など、仕事では何の役にも立たず、
色んな人から厳しい言葉を投げかけられ、自信も無くなり、自分をすっかり見失っていた。
そして必死に「社会」という構図に自分を当てはめようと努力した。
その結果、私は完全に生きることに疲れていた。
 
そんな生きることに途方に暮れていた私に送りたい本がこの「ふざける力」だ。
この本を読んでから、この本は私の生きる指標になった。
辛かった過去の自分にも送りたいし、これからの未来の自分にも送りたい本だ。
 
この本自体がまずめちゃくちゃ面白い。マスクをしていても電車では読まない方がいい。
作者の文才も生き方も素晴らしく、私は一気にファンになってしまった。
どんなおふざけをしているか全て紹介したいが、今回は自己啓発本的側面この本を紹介していきたい。
 
まず、作者がいう「ふざける」とは、「構図からの逸脱行為」である。
「学校」「社会」という決まりきった構図からの逸脱。
 
私はあまり「ふざける」ことについて真剣に考えたことはなかった。面白くて楽しいからふざけていただけだ。
しかし考えて見れば、私が中高でやっていたおふざけも「学校」という窮屈な構図から飛び出るための行為で、
大学の時にやっていたおふざけも「今生きている自分の世界」という構図を逸脱させ、新たな出会いや価値観を見に行く行為だった。無意識に私は「ふざける力」を行使していた。
 
では、私は何故社会人になったらふざけることができなくなったのだろう?
 
それは、「ふざける」ことよりお金を稼いで社会人として人並に生きる方が正解だと思ったからだ。
 
何も間違ってはいない。至極真当な意見だと思う。
面白さを捨て、真っ当に生きる。なんだか大人になった感じがする。
 
しかし、社会人でも「ふざける力」が行使できると、この本を読んで知った。
というか人はいつだってふざけることができる。それはお金との関係性でもそうだ。
 
作者が言うには、「お金」を目的に働いてはいけないらしい。
「おもしろそう」と思ったことを第一優先にする。それが大事だというのだ。
 
人は「お金」のために働くと自然と受け手になってしまう。
逆に「おもしろそう」で受けた仕事は、自然と「どうやったらこの面白い仕事からお金を発生させられるんだろう」という考えになっていき、お金を生む流れが分かっていくという。
 
確かに、私は自分の好きなことや面白そうだなと思ったことはすぐにやっていた。
「おもしろそう」ということに対してすごく熱量があった。そして、それを経験することで自分の人生の幅が広がり、面白い人と知り合えた。それが仕事に繋がったこともある。
逆に周りから「すごい」と言われても、自分があまり「おもしろい」と思えないお金を稼ぐためだけの仕事なんかは本当にやっていて苦痛だった。
そしてそういう場所にはお金が好きな人が集まるので本当に仲良くなれなかった。
 
多分仕事はそういうことなんだと思う。
幸い今私は転職し、「おもしろそう」と思い、今の会社に入った。
その私の感覚は正解で、今の会社は仕事も周りの人達も面白い。
 
このように仕事でも、私生活でも「ふざける力」で窮屈な構図からの逸脱することができる。
それは意味が蔓延するこの現実社会で、ただ「おもしろい」「楽しい」という無意味さを感じることができ、
窮屈な世界で自分を殺して生きている人達が楽になれる力だと思う。
 
過去の自分にも、未来の自分にも「ふざける力」を行使してこの社会を楽しく自分らしく生きて欲しいと思った。
 
≪終≫
 
 
 
 
***
 
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2021-02-10 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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