メディアグランプリ

私にとってのライティング・ゼミは江ノ島のマンション・ポエム


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:長澤 道夫(ライティング・ゼミ平日コース)
 
 
本当に2000字も書くのか?
既にフェースブックの投稿欄には何人もの方が課題を提出している。
それもみな上手。もしかしてこのゼミはセミプロ向けだったの?
メディアでバズるために通うゼミだったの?
そんなこと聞いてなかったんですけど……
 
湘南天狼院書店を始めて訪れたのは12月も終わりのころだった。
在宅勤務の巣ごもり生活、凝った身体をほぐすため、私は、江ノ島の海岸通りに出かけた。
 
半年ぶりの江ノ島。たまたま立ち寄った素敵なカフェで昼食を取る。
年末とは思えないまぶしい日差し。眺めもよい。海も富士山もよく見える。
 
こんなお洒落な建物、前に来たときにはなかったよな?
最近オープンしたのかな?
WEBで調べてみた。
 
「ENOTOKI(エノトキ)」
神奈川県藤沢市の片瀬海岸に野村不動産の商業施設。
2020年6月8日開業。
湘南の自然と食とライフスタイルをテーマにした8店舗が出店
 
なるほど。半年前に開業したばかり。奇麗なはず。
建物の名前は「ENOTOKI」というんだ。
 
名前に込めた想いがWEBサイトに書かれていた。
「江ノ島で、新しいモノに出会うひと時。 それは、荒波のような刺激を受け、凪のような静寂に包まれる、より一層、好奇心が止まらないひと時です。ここに住む人たちに愛される場所でありたい。初めて訪れる人たちに馴染む場所でありたい。心地よい江ノ島で過ごすひと時があなたを待っています」
 
ちょっと大げさ。こういうのマンション・ポエムって呼ばれていると聞いたことがある。
野村不動産ってマンション販売の大手だよな。
WEBサイトの文章にも運営会社の色がでるのが面白い。
 
WEBサイトによるとENOTOKIの2階には本屋もオープンしたらしい。
ちかごろ本屋は減る一方。新しくオープンするのは珍しい。
今時リアルな本を売って儲かるのかな?
それも湘南の海岸通りの小洒落た商業施設。家賃も高いだろう。
 
本はAmazonで買いKindleで読むという時代だ。
リアルな本は重くてかさばる。家が狭いと本は邪魔になる。
私も数年前から電子書籍しか買わなくなった。
 
せっかく、ここまで来たので、どんな本屋かのぞいてみよう。
そう思い立ち、ENOTOKIの2階に上がってみた。
 
おだやかな日差しの中、本屋の扉を開ける。
本の売り場は然程広くない。奥は喫茶コーナーのようだ。
入口近くは温かな日差しが届いているが、奥はなにやら薄暗い。
 
入り口近くの一等席を占めていたのは本ではなく怪しげなチラシ。
普通の本屋とは明らかに異なる。
 
「本屋が行う写真教室 天狼院フォト部」
本屋が写真教室? なんじゃそりゃ。
天狼院? 怪しい名前だ。
フォト部? 学校の部活か?
 
「人生を変える「超」ライティング・ゼミ」
ライティング? 苦手だな。
人生を変える? たしかに、文章が上手くかけたら楽しいかも。
「超」ってなんだ? 不気味。
 
チラシの隣の棚にはライティングについての本が並んでいた。
 
ハウツーものか。いまどきハウツーはWEBでGoogleで調べれるのが一番だ。
本よりYouTube。
わざわざ重たく厚い紙のハウツー本を買う人いるのかな?
と思いつつ、特に目立つように陳列されていた白い表紙の本を、なんとはなしに、手に取ってみた。
 
「書くのがしんどい」
著者は竹村俊助。 知らない……
 
「そんなあなた書けちゃうんです! 新しい時代の文章術」
本の帯の言葉が妙に気になる。
 
パラパラと中をめくる。
「書くことがなくてしんどい、伝わらなくてしんどい、読まれなくてしんどい……」
 
そうそう、これこれ。
ずっと私が苦しんできたこと。
書きたい、伝えたい、読んで欲しい。
でも、できない。
 
手に取った本にはこんなことが書いてあった。
「書くことがない」と悩む人には共通点がある。それは「自分のことを」を書こうとしていること。まずは「他人のこと、まわりのこと」を発信すればよい。
 
たしかにそうかもしれない。自分のことを発信するのは難しくても、自分のまわりで起きたことや、自分の心が動いた瞬間を誰かに伝えられたら楽しいかも。
久しぶりに紙の本を買うのもよいかと、会計がある店の奥へと進む。
 
「天狼院のライティング・ゼミご存知ですか?」
「天狼院で一番人気のコースなんですよ。2月からのコースがあるので受講してみませんか?」
お店の方が笑顔でこちらに話しかけてきた。どうやら先ほどチラシにあった講座のことのようだ。
どんなことするのかな? コロナで自宅にこもっている時間が多いので、気晴らしにときどき講義を聞く程度だったら面白いかも。
 
話を聞くと、2週間に一回の講座で、オンラインで受講してもよいし、お店で受講してもよいとのことだ。
 
でも、心配だったので聞いてみた。
「課題とか、いっぱいあるのでしょう?」
「大丈夫ですよ。高校生で受講されている方もいますから」
 
今から思えば、ここでもっと具体的に課題の内容を確認しておくべきだった。
でもその時は、なぜか「よし、新しいことを始めてみよう」という気持ちが立ち込めてきて、気づけば、ライティング・ゼミを申し込んでいた。
 
それからの約1カ月、新しいことが始まるわくわく感を心に抱きながら第一回講義の始まりを心待ちにしていた。
 
いよいよ、2月3日19時。
第一回講義が始まる。
今回の受講生は113名。113名に天狼院書店秘伝のABCユニットを授けてくれる!
ウキウキしながらYouTubeのオンライン講義を聴きく。
 
なんか変だぞ。
講義は月2回、全8講だけど、課題は2000文字の記事を月曜日の23時59分までに毎週提出しなければならない。計16回。全部提出すると32000字!
そんなに書けるはずがない……
 
さらに講義が続く。
ライティングは理論だけではだめ。体得するには量の積み重ねが必要。
自転車と同じ。訓練の繰り返し。
ABCユニニットを使いこなせば、自分が届けたい思いをチャンと書けるようになる、自分の考えを言語化できるようになる。
ライティングは筋トレだ!
言語化した上で読者を楽しませる自信が持てるまで訓練を続ける。
 
2時間の講義が終わった。
呆然自失。
おいおい、ここはトレーニングジムかよ。
ABCユニットはよいけど、そのまえに何を書きたいかはどうやって決めればよいの?
書くことが決まらないのに、読者を楽しませることはできないでしょ。
トレーニングが大事なのはわかるけど、実力以上のハード・トレーニングは怪我のもと。
 
そのとき、ふとENOTOKIのマンション・ポエムのことを思い出した。
「江ノ島で、新しいモノに出会うひと時。 それは、荒波のような刺激を受け、凪のような静寂に包まれる、より一層、好奇心が止まらないひと時」
 
あの時、私は、ENOTOKIで天狼院書店という新しいモノに出会ってしまった。
まさか、それが毎週2000字の課題提出という荒波となって襲ってくるとも知らず。
やはり無理せず講義だけ聞いて、課題を出すのは止めようか。
でも、4カ月耐えたら、もしかしたら凪になり、好奇心が止まらない時が過ごせるようになるかも。
そうなったら楽しいな。
 
私にとってこのライティング・ゼミはENOTOKIのマンション・ポエムだ。
新しい出会いが楽しい未来につながると信じて、だまされたと思って4カ月頑張ろう。
 
皆さま、よろしくお願いします!
 
 
 
 
***

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2021-02-19 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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