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嫌な仕事を辞めることが、社会のためになる理由


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記事:中谷翔(ライティング・ゼミ平日コース)
 
 
あなたは「仕事が嫌だから辞めたい」と思ったことがないだろうか。
 
辞めたい理由は、「上司とうまくいかない」ということや「やりたい仕事内容ではない」ということかもしれない。
 
転職したい理由ランキングを見ていると上位には「会社での人間関係」が入っている。ランキングによって順位の差こそあるものの、ほとんどのランキングで入っていることを考えると、多くの人が職場での人間関係に課題を抱えながら、毎日を過ごしているのかもしれない。
 
会社には様々な性格な人がいるので、多かれ少なかれ会社での人間関係で悩んでいる人は多いと思う。しかし、多くの人は「どこの会社に行っても人間関係がある。だから、会社を変えても人間関係で悩むならば、ここで我慢して働くのも一緒」と考え、仕事を続けているのではないだろうか。また、日本人には「我慢するのが美徳」という価値観を持っている人も多く、我慢しながら憂鬱な気持ちで会社に向かっている人も多いのであろう。
 
しかし、そういったように嫌な仕事を我慢しながら続けているのは、あなたを不健康にしているだけはなく、世の中をも悪くしている。
 
思い返してみると、学校を卒業して初めて会社に出勤したあの日。きっと誰もが「これからこの会社で仕事を頑張るぞ」と決意し、エネルギーに満ち溢れているのではないだろうか。
 
しかし、上司から理不尽な理由で怒られ続け、先輩は仕事を教えてくれず、ミスを見つけては怒鳴りつける。そんな毎日が続けば、あのエネルギーに満ち溢れた決意は幻となり、仕事で力を発揮できなくなる。
 
例えば、10個の仕事をこなせる人がいたとすると、エネルギーがなくなることで5個しか仕事ができなくなるかもしれない。もし、世の中に10個の仕事をこなせる人が10人いる会社が10社あったとするならば、世の中全体で1000個の仕事をこなすことができる。しかし、会社の人間関係が原因で、半分の人のモチベーションが下がったとするなら、世の中全体で750個の仕事しかできなくなってしまう。そう考えると人間関係が原因でモチベーションが下がってしまうような会社で我慢して働き続けるのは社会的な損失になる。
 
それでも、我慢して続けている人がいると、上司や先輩は無意識のうちに「こういうふうに接しても大丈夫だ」と学習してしまい、改善がされないままになってしまう。
 
もし、嫌な想いをしている人が全員辞めてしまい、仕事が回らなくなって困ったら、接し方が悪かったと反省し、改善していくのでないだろうか。
 
「いやいや、改善されるわけないよ」と思う人もいるかもしれない。私もそう思う。
 
しかし、人が辞めていっても改善されない会社は人手不足で収益が悪化し、会社が倒産してしまう。このような人手不足倒産が2019年には全国で185件あったので、人が辞めて会社が立ち行かなくなることは現実的にありえるのだろう。
 
つまり、我慢せずに辞める人が増えることにより、会社の人間関係が改善される。また、改善されない会社が倒産により消滅していくと世の中全体で見ると人間関係が良くなり、みんなのエネルギーが発揮されることになる。
 
だからこそ、嫌な仕事を辞めることが社会のためになるのである。
 
人間関係の他にも「やりたい仕事内容でないから」というのが辞めたい理由の人もいると思う。もし、今の仕事があなたにとってはやりたくない仕事であっても、他の人にとってはやりたい仕事かもしれない。そういう仕事であれば、あなたは辞めてしまって、やりたいと思っている人に任せれば大丈夫である。
 
もし、誰もがやりたくないと思う仕事であればやる人がいなくなり、その仕事が世の中からなくなるかもしれない。なくなれば一時は困るかもしれないが、人間は意外と適応能力があり、それまでにあったものがなくなったとしても、それでも暮らしていくことができる。
 
それでも、世の中に必要な仕事でなくなれば困るという仕事であれば、技術が開発され、人間に代わってその仕事をこなしてくれる機械が出てくるのではないだろうか。現状ではそのような機械がないと思うかもしれないが、今は誰かが我慢しながらやっているから、必要とされず技術開発がされていないのである。
 
話は少し変わるが「好きこそものの上手なれ」ということわざがある。これは「誰でも好きな事には熱心になるし、工夫を凝らすので上達が早い」という意味なのだが、これは仕事にも当てはまる。
 
仕事が好きというのは、好きなことを仕事にする道もあるかもしれないが、今の仕事を好きになるという方法もある。我慢をして続けるのではなく、好きなことを仕事にする、もしくは好きになれることを仕事にすることにより、エネルギーが湧いてきて、上達する。これはあなた自身だけではなく、その力が生かされ、世の中全体のエネルギーが高まることにつながる。
 
あなたが今、嫌な仕事を我慢しながら続けているのであれば、自分のためだけではなく、世の中のためになると考え、嫌な仕事を辞めるという一歩を踏み出してみてはいかがだろうか。
 
 
 
 
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2021-02-27 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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