メディアグランプリ

結果を出したかったら、ドーパミンを使いこなせ


*この記事は、「リーディング・ライティング講座」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:堀川 哲朗(リーディング・ライティング講座)
 
 
ようやく、2回目の緊急事態宣言が
首都圏でも終わりへと近づいている。
 
1年前は多くの企業が、
感染防止対策を兼ねた
働き方の対応に追われた。
 
もう1年が経ったと思うと
あっという間だったと感じた。
 
筆者はほぼフルリモートで
働く環境になって2ヶ月が経った。
メリットもあることは
重々承知しているが、
なかなか慣れなかった。
そんなことは言っていられない。
 
ホワイトカラーである以上、
リモートワークは時代の流れだ。
そこに対応していかなければならない。
 
まだ転職して間がないこともあり、
周囲のコミュニケーションといった
物理的なやりにくさもある。
 
さらに働き方が労働裁量制に
なったことも大きい。
それは時間に対しての報酬ではなく、
アウトプット(成果)に対する報酬だ
ということだ。
 
個人の成果がますます求められる中で、
1日の限られた時間の中で
最大限のパフォーマンスを発揮すること。
時間に対するパフォーマンスの
投資対効果の意識を持って
働けるかどうかで周囲の見かたも
変わってくるのだろう。
 
グズグズしてとりかかれないあなたへ
 
とは言っても劇的にいきなり「できる人」に
なれるわけがない。
 
多くの人は、やるべきこと
(タスク)は十分に理解している。
紙に書き出して、順番に
処理していこうとするかたもいるだろう。
 
ところが、
 
・この仕事は、〇〇さんに確認してから、進めたほうがいいな。
・今回の企画書はあの調べものをしてから始めよう。
・この稟議は、営業部の承認が必要だった。面倒だなぁ。
 
このように、何をすべきかが明確にも関わらず、
自分でノイズを入れて後回しにしてしまう。
 
やらない言い訳を脳内で
勝手に作りだしてしまう。
後回しにしてしまうタスクに限って、自分の評価や大きな仕事に
関わるものであったりするので、厄介だ。
 
このようなタスクを
私は「グズグズタスク」と読んでいる。
グズグズしてなかなか
とりかかれない様を表してみた。
 
ちょっとした難易度が高いタスクや、新しいことに対し、
人はなかなかすぐに取りかかれないことがある。
 
ましてやリモートワークという、
一種の監視の目がない環境がさらにネガティブな影響を
与えているかもしれない。
 
さらに取り掛かる時間が遅れれば、遅れるほど後回しにした
「小さな罪悪感」が襲ってくる。
 
結局取り掛かってもその心理的な負担が、生産性を大きく下げ、
他の作業にも大きく影響してくるのだ。
 
5秒でスタートダッシュする方法
 
誰もが最小の時間で
最大の成果を出したいと考えている。
やらなきゃいけないと
わかっているのに、始められない。
 
グズグズしてタスクを
先送りしてしまう。
そして知らず知らずのうちに
心理的なプレッシャーを自分に
かけてしまう。
これがかつての筆者の働き方である。
 
そしてグズグズタスクを撃退する
きっかけは、最近になってやってきた。
ある本から学んだ新しい試みに
チャレンジした。
大きな成果を早くも感じることができた。
 
しかもたった1週間で。
1日あたり1時間分ぐらいの
作業効率アップにつながっている実感がある。
 
これは行動にきっかけ(トリガー)を作るということ。
以下一部引用する。
 
何かを行動しようと思ったときに、すぐさま「5、4、3、2、1」
と(できれば)口にだしてカウントダウンして、ゼロになるまでに
必ず行動に起こす、というだけ。
 
自分のやりたいことを全部高速でかなえるメソッド 高速仕事術
上岡正明(アスコム)より
 
5秒ルールと呼ばれている手法である。
これはいわゆる取り掛かる
儀式のようなのかもしれない。
 
口にだしてカウントすることで、
作業をスタートするスイッチを
強制的に押すことができると実感した。
 
これを実践した上での発見もあった。
あんなに面倒くさいと思っていた
タスクが実際に手を動かして
みると、気がつくとモードが
切り替わり集中できているのだ。
 
これはやる気の脳内物質である
ドーパミンが脳を刺激して行動喚起の
モチベーションに転換されるのだという。
 
なるほど。
筋トレを始めた当初もそうだった。
なんであんなに苦しいことを
やり続けるのだろうと思っていた。
 
ジムに行くにも億劫な時期があった。
だが実際に行ってみてトレーニングを始めてみると、
謎の爽快感を覚え、あっという間に時間が経っていた。
 
これがドーパミンの仕業だったとは。
 
ということは、
 
「今日は何となくやる気が出ないんだよね」
「いまその作業にとりかかれる気分じゃないんだよね」
 
といった現象にひとつの答えが出た。
 
やる気は自分の感情に依存するものではない。
コントロールできるものだ。
 
5秒ルールに限らずトリガーを使いこなし、すぐにとりかかる。
ドーパミンを引き出せば作業効率も上がり、
精神衛生上もポジティブに働かせる。
 
その一方で、やらない言い訳を作り、グズグズして
気がついたら時間だけが経っている。
そして仕事の先送りをした
罪悪感と戦いながら渋々作業を始める。
 
それぞれこのスタンスが
毎日続いていけば、雲泥の差が
出てくるのではないだろうか。
 
人は急には変われない。
いきなり「できる人」にはなれない。
 
でもたったひとつの「心がけ」を
継続することがいつか大きな成果を生むことがある。
 
これはと思える手法を常にアンテナをはり、
トライ&エラーを繰り返す。
ドーパミンの力を借りながら、楽しく仕事ができる
そんなスタイルを確立していこう。
 
 
 
 
***

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2021-03-03 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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