メディアグランプリ

夢を叶える1冊


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人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:棚橋 愛(ライティング・ゼミ日曜コース)
 
 
皆さんは、外出する時のカバンの中には何を入れているだろうか。
スマホ、財布、家の鍵、ハンカチにティッシュ。今のご時世なら携帯用消毒スプレーやマスクのスペアを持ち歩く人もいるだろう。
私の場合、これらに加えて手帳とペンも必需品である。
スマホでスケジュールやTo Do、買い物リストを管理して手帳を持ち歩く人もいるが、私は紙の手帳を手放すことができない。
スマホのアプリを要領よく使いこなせないことも理由の一つだが、「書く」ことが好きだから紙の手帳にこだわっているのだ。
「書く」という行為はスマホフリック入力やパソコンのキーボードでの入力と比べて内容が頭に入りやすいといわれており、自分の手で書かれた文字は決して達筆ではないが愛着がわく。
同じような思いを持つ人は少なくないようで、文具店や量販店の手帳コーナーには毎年秋になると大量の手帳が並ぶ。
 
私が初めて使った手帳は、高校生の時に雑貨店でノベルティとしてもらったバーバパパの小さな手帳だった。それは、手のひらに乗るくらいの小さなサイズで、中身は月間カレンダーだけのものだった。しかし、特に書くこともなかったので数か月で放棄されてしまった。
次に手帳を手にしたのは大学生になってから。
それは、偶然立ち寄った店でひとめぼれした真っ赤な革のシステム手帳だった。1万円を超えるものだったので躊躇したが、どうしてもこれを使いたい! という思いが強く、アルバイトで貯めたお金を使って迎え入れた。
今度は毎日せっせとスケジュールを書き留めて、空いたスペースにプリクラで撮った写真を並べて貼った。
社会人になってからもやはり、手帳を使い続けた。赤のシステム手帳がボロボロになってお役御免となってからは綴じ手帳を使うようになり、毎年年末になると文具店に何度も通って翌年に使う手帳を吟味した。
そんな中、世の中では新しい手帳のムーブメントが起こるようになった。「ほぼ日手帳」のような自由度の高い手帳を皮切りに、これまでの常識を打ち破るユニークなフォーマットの手帳が数多く世に放たれた。手帳はスケジュールを管理するだけでなく、自分自身の世界観を表現するツールとしても使われるようになっていった。
私もその波に乗ろうとして、ほぼ日手帳を手に取った。しかし、それは且つてのバーバパパの手帳と同じ運命を辿ることになった。
理由は同じく、書くことがなかったからだ。
文庫本と同じA6サイズで、1日1ページのフォーマットだったので書くスペースがたっぷりあったのだが、私はそのスペースを持て余してしまった。
Webでは使用例が多く掲載されていたが、いたって平凡な生活を送っていた私は特に書くこともなく、逆に「与えられたスペースを埋めなければならない」というプレッシャーを背負うことになってしまった。そしていつの間にか手帳は本棚の隅っこに追いやられ、そのまま眠ってしまった。
 
ほぼ日手帳を挫折して以降は、またコンパクトな手帳を使うようになったが私はそれで十分に満足していた。しかし、友達のSNSを通じてまた、ユニークな手帳と出会ってしまった。
それは、ある女性起業家が考案した手帳だった。一見、従来からよく見かけるフォーマットの手帳だが、決定的に違うところがあった。何が違うのかというと、この手帳は単なるスケジュール帳ではなく、「夢を叶える」ことを目的とした手帳なのだということだ。なんか面白そう! と興味を持った私はすぐにその手帳を迎え入れた。
「夢を叶える」ための手帳が他とは違う点は、毎月の目標を設定するページがついていること。月初に1か月の目標を設定し、それを達成するためにどのようなアクションを起こせば良いのかを細かく書きこむ仕様になっているのだ。
例えば、ダイエットするという目標を立てたらそれに向けて毎日30分ウォーキングする、プロテインを飲む、といった細かいアクションも書く、というように。
そして、そのアクションを日々のスケジュールに落とし込んでいくことで、習慣化して目標達成を引き寄せるという仕組みになっているのだ。
そんな簡単に夢が叶うなんてあり得ないと思いつつ、とりあえずやってみようという軽い気持ちで手帳を開き、目標とアクションを書き込んだ。
そうすると、書いたことで自分にエンジンがかかり、自発的にやろうという気持ちが湧いてくるのだ。頭の中でぼんやりと浮かんでいたことを手帳に書いて可視化させることで、自分自身に暗示がかかって勝手にやる気スイッチがONになるような感覚、とでも言えようか。
私が毎週、このライティング・ゼミの課題を欠かさず提出できているのもきっと、手帳に「自分の書いた文章をたくさんの人に読んでもらって、感動を与える」と書いているからに違いない。まだ夢を完全に叶えたわけではないけれど、この調子でいけば、きっと夢は現実になると確信している。
 
もし、将来の夢が頭の中にぼんやりと浮かんでいる人がいるのであれば、すぐに手元の紙に書きだしてほしい。きっとそこから、夢への道が開かれるはずだから。
 
 
 
 
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2021-03-12 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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