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◯◯ちゃんママから抜け出せた日


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:青木りえ(ライティング・ゼミ平日コース)
 
 
私には、小学生の子供が二人います。
子供が生まれてからの十年間、ずーっとお母さんでした。
 
今もお母さんであることには変わりないけれど、今はちゃんと自分自身なのです。
自分自身でありながらお母さんでもある、これが今のわたしです。
 
この『自分自身』というものが、ほんの一年ほど前まではほとんどありませんでした。
 
女性は子供が生まれるとお母さん業で大忙し。
“ワンオペ育児”なんていう言葉があるように、一人で頑張っている人もたくさんいると思います。とくに赤ちゃんを育てていると毎日があっという間にすぎていきます。
 
ただただお世話をする日々が過ぎて、子供が幼稚園に通い始めたころ、習い事もいくつか始めました。
 
そこで少しずつコミュニティが増え、だんだんと育児を楽しめるようになってきました。
子供の成長を見るのが楽しくて、それを一緒に見ながらママ友と喋れる時間が楽しくて。
その反面、子供の成果に対しても一喜一憂するようになっていました。
やはり我が子が何かを上手に出来たりすると嬉しいものです。
逆に出来ないことがあると、本人ではないのに凹んでしまったり。
 
ですがそんな日々も含めて、「あぁ。お母さんを楽しんでいるなぁ。すごく充実している。私の仕事はお母さんだ!」と感じていました。
 
そんな生活が何年も過ぎたころ、私はふと思ったのです。
もしも、この子たちがいなかったら……。
 
わたしって一体何者なんだろうか。
わたしの中に残っているものはなんなのだろうか。
そもそもなにか残っているのだろうか。
 
急に自分が空っぽなのではないかという感覚に陥ってしまいました。
今まで、これといって人に誇れるようなものなんて何もなく、ただただ平凡に生きてきたからです。
 
自分にしか出来ない何かをもっている人が本当にすごいと思いました。
私もそんなことをしてみたい!
 
漠然とそうは思っていたものの、実際身近にはそんな人はなく、夢のような憧れを遠くからほんの少しもっているだけでした。
 
それを一気に打ち砕いてくれたのが、昨年からの世界規模のパンデミックでした。
 
マスク分化が急激に加速し、ソーシャルディスタンスが浸透し、私の時間の大部分を占めていた『習い事』を通じてのコミュニティが、半ば強制的に解散となりました。
 
ですがすぐに代わりのものが入ってきたのです。
それは自分だけの時間という、これまでに味わったことのないかけがえのないものでした。
 
今まで、自分の時間が全くなかったわけではありません。
子供たちが幼稚園や小学校にいっている間に、パートに行ったりヨガに行ったり、友達とランチをしたり。
 
ですが子供たちの習い事の時間だけはどうしても手放せませんでした。
子供の成長を見ながら友達とお喋りをする、この時間に重きをおいてしまっていたのです。
それが突然なくなると、なんだか不思議な感覚がやってきました。
 
意外と平気だ。むしろ楽だ。
 
手に入ったのは時間だけでなく、いつもの友達と滅多に会わなくなったことで、新しい人脈がものすごい勢いで入ってきました。
 
やりたいと思えるお仕事の話も入ってきて、それに時間を費やしたいと思うようになったことでさらには、今のパートの仕事の時間さえももったいないと思うまでに変化していきました。
 
この時間・人・仕事の変化は、平凡な主婦・お母さんであった私にとっては、それこそ人生を変えるような大きな出来事だったのです。
今この課題に取り組んでいることもまさにそうで、自分から何かをやりたいと一歩を踏み出すことでさまざまなご縁が繋がり、今こうして約2000字という今までに書いたことのないような世界に足を踏み入れています。
 
自分って一体なんだろう、というスタートからだんだんとやりたいことに繋がっていき、それを広げる手段をあれこれやっていくうちに、『書くこと』に辿り着きました。
 
人生って本当に面白い。いつ、どこで、どんな出会いがあるかわからないし、何歳からでも、お母さんになってからでも何だってできる。
 
子供から学ぶこともたくさんあります。
 
子供って失敗してもまたすぐに同じことにチャレンジします。
できるまで、何度も何度も挑戦していきます。
 
だけど大人は、いつからか失敗を恐れてしまう。
やる前に、もしかしたら出来ないかもしれない、と挑戦すらしないこともあるかもしれません。できることなら傷つきたくないから。
 
だけど、一度きりの人生。確実に今が一番若いわけで。
やっぱり夢を叶えたいし、欲しいものは手にいれたい。
なりたい自分にだってなりたいですよね。
 
自分の人生に貪欲に。
これからも子供たちと一緒に、思いっきり楽しんでいきたいと思います。
 
 
 
 
***
 
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2021-03-13 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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