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英語を話せるもう一人の自分を作る


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記事:櫻井和博(ライティング・ゼミ平日コース)
 
「英語が話せるようになると人生変わるよ」
 
この言葉、何度言われたことだろう。いい加減、聞き飽きた。人生変わる系のポジティブな言い方もあれば、「英語が話せないと将来仕事がなくなるよ」のようなネガティブなアプローチで迫ってくるやつもいる。
 
僕は英語がしゃべれない。社会人になって10年、確かに英語が話せたらよかった場面は何度かあった。たしかに、英語を話すことができたら今よりも幅広い仕事ができていたのかもしれない。でも、「このままじゃ仕事がなくなる」とまで思ったことはない。会社でも上の下くらいの評価はもらっているし、なんだかんだ定年まで仕事は続けられるのだろう。スマホの同時通訳もかなりのレベルまできているし、海外旅行で困ることもないだろう。
 
緊急ではないが、重要。それが僕にとっての英語だ。だから、仮面舞踏会風の赤いめがねの占い師の本でも、「カメレオン」と分類されたくらい影響されやすい僕は、人から,
あるいは本から、英語学習の誘いを受けるたびに、揺れる。今回もそうだった。
 
今回は、僕にとってのサードプレイスからのお誘いだった。ファーストプレイス(自宅)でもなく、セカンドプレイス(職場)でもなく、自発的に参加しているサードプレイスからのお誘いだから、お誘いといってもメルマガで紹介されてくらいで、個人的に勧誘されたわけではない。
 
毎週木曜日の朝6時30分からウォーミングアップ、7時00分から第1部、7時45分から第2部が始まる。全部参加すると約2時間の英会話教室だ。教室と言っても、リアルではなくオンライン。テレワークが一般的になる前だったら参加できなかったが、いまなら参加できる。僕自身はテレワークではなく、電車通勤から車通勤に変わったから参加できるわけだが、細かいことはまあいい。
 
いつもより少し早起きするだけで参加できる。サードプレイス内のクラブ活動で、参加費用もゼロだ。そしてなにより、面白そうだ。その教室の中では、本名は使わない。本名は使わないといっても、仮面舞踏会風のめがねをするわけではなく、しっかりと顔を見せる。本名ではなく、英語名でコミュニケーションするのだ。教室に参加すると、Denis、Iris、Dominic、Miranda、Rachel、Marcといった、それっぽい名前を授けられる。講師は、Richardだ。
 
僕は、Denis、Iris、Dominic、Miranda、Rachel、Marcのヒトトナリ知っている。理由は簡単。サードプレイス内の別のクラブ活動の読書会や朝会などのイベントで会ったことがあるから。僕のイメージの中にあるヒトトナリと、みんなの英語名が妙にしっくりくるから面白い。
 
なぜ、英語名でコミュニケーションするのか、Richardの考えはこうだ。
「子どものころに、ままごとで誰かになりきって話したりすることがあるでしょう。あのとき、頭の中ではものすごくいろいろなことをイメージして考えて言葉を発している。それは英語を習得する経験に近いんだ」
事実、教室内では英語名だけでなく、出身地、職業、趣味も実世界とは全く違うものを設定される。英会話教室では、パリ、ニューヨーク、エジプト、ブラジル、と世界中から人が集まっている。実際はみんな日本にいるのだが、オンラインだから、本当に世界中が繋がっているのではないかと勘違いしてしまうくらいだ。
 
Richardはさらに続ける。
「まずは英語を話すこと。発音を意識して話すこと。そうやって、まず、音の器を作る。器ができてからそこに意味を入れていくんだ」
なるほど、だからか。メインとなる第1部では、何度もグループ分けされて、数人で会話の稽古がある。誰かが何かを話したら、必ずみんなで拍手をしていた。応援していた。笑顔だった。温かかった。
 
この感覚は、いままでの英語学習にはなかった。英会話教室に通ったことはないけれど、スピードラーニングもやったし、英語学習の本も何冊も読んだし、スカイプ英会話もやった。でも、継続しなかった。
 
僕の英語学習に足りなかったもの。それはともに学び成長する仲間だったのだと思う。なにかの本に書いてあった。
「仲間が欲しかったら、まず、自己開示してください」
分かってけど、なかなかできないよね。でも、この英会話教室ならできる。だって、自己紹介するのは本当の自分じゃないから。子どものころに思い描いていた自分になればいい。考えられなくても大丈夫。仲間がキャラ設定してくれるから。
 
ちなみに僕は、Anthony。Denisが名づけてくれた。愛称はTony。Dominicがそう呼んでくれた。出身はシアトル、職業はパイロット、趣味はサーフィンとダーツ。どれもいまの自分からは考えられない自分。教室には、バーテンダー、スパイ、投資家、科学者、ギタリストもいる。ここなら居心地がいいし、続けられそうだ。
 
「英語が話せるようになると人生変わるよ」
 
僕の人生はいま、Anthonyというもう一人の自分と出会い、変わり始めている。あなたには英語名はありますか。あなたも一緒に変わりませんか。
 
 
 
 
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2021-03-19 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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