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電気ってエコノミー?


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:濱田 英樹(ライティング・ゼミ日曜コース)
 
 
チッ、チッ……。
私が、スーパーへ買い物に行こうと車に乗り込んだ時でした。。
エンジンスタートのスイッチを何度押しても車のエンジンはかからず、車内にはかすかに乾いた音が、静かな車内に響くだけでした。
5度目のスイッチを押した時、私は悟りました。
車のバッテリーが死んでしまっていることを。
 
ふー、とため息をついた後、私はダッシュボードを開き、保険会社の番号を探し出し、携帯電話でロードサービスを申し込みました。
コールセンターの女性に状況を伝えると、保険についているロードサービスは年に1度しか使えないというアテンションがありましたが、私は迷うことなく、ロードサービスを依頼しました。
 
30分ほどすると、オートバイに乗ったロードサービスの職員が到着しました。
てっきり車で来ると思っていたので少々意外でしたが、後で聞いてみるとバッテリー上がりなどに対応するには、機動力のあるオートバイの方が良いそうです。
 
バッテリーチェッカーで、電圧を測り、サービススタッフが補助電源を使って充電の後、エンジンをかけると1度はかかりますが、一旦エンジンを切ると、やはりかかりません。充電しても電圧が上がらず、やはりバッテリーが寿命を迎えていました。
 
「最近、多いんですよ。」
ロードサービスのスタッフはそう言いました。
「昔の車よりも今の車は、たくさん電気で動く部分が多くて、バッテリーが上がりやすいんです。そして、最近のバッテリーって性能がいいから、寿命ギリギリまでめいっぱい使えるんですが、突然にダメになるんです。」
「とりあえず、お客さんのバッテリーはダメですので、早急に交換しないといけません」
 
私は車のエンジンをかけたまま、ロードサービスのスタッフにお礼を言いました。そして私は車を走らせると、近所のカー用品店へ向かいました。
駐車場へ到着すると、私は少々気が引けましたが、エンジンをかけたまま駐車し、レジへ駆け込みました。バッテリーを交換してほしい旨を伝えると、女性のスタッフが私の車に適合するバッテリーをすぐに探してくれました。
 
「お客さん、在庫、1個だけありました!」
私は、ほっと胸をなでおろしたのもつかの間、彼女はこう言いました。
 
「お値段は、5万円と消費税です。」
 
…… ご、ご…… ごまん!???……。
嘘だろうと、思いました。さいごにバッテリーを交換したのは、これに乗り換える前の車でしたが、その時は2万円くらいで、それを5年間使っていたのです。
 
私が驚いた顔を察してか、そのスタッフは申し訳なさそうにこう言いました。
「お客様の車は、アイドリングストップの機能が付いた車なので、バッテリーが大きくて性能が良いものがついているんです。その分価格も高いんですよ。」
 
とは言え、今の私には…… エンジンを一旦止めたら動かない車には。交換以外の選択肢なんてないのです。
私は、自分の置かれた状況と必然性を理解し、交換を依頼しました。
交換は、およそ1時間で終了し、車を受け取りました。
 
帰りの道中、予想外で手痛い出費のショックを引きずりながら私は考えていました。
果たして、アイドリングストップとは何なのか?その意味が果たしてあるのか??
 
アイドリングストップとは、車が信号などで停車したときに自動的にエンジンをストップさせる機能です。停車時にガソリンを消費せず燃費に貢献し、環境にやさしい。つまりエコロジーという事で、最近は多くの車に搭載されている機能です。
しかし、私はかんがえました。それはお財布には優しいのか? つまりエコノミーなのかと。
 
家に帰った私は、早速自分なりに計算してみました。
バッテリー代の差額や燃費を計算してみると、
1キロあたりのガソリン代 12.5円
1キロあたりのバッテリー代0.75円
つまり、アイドリングストップによって6%以上の燃費向上が得られれば、アイドリングストップ機能は有効だという事になります。
 
後日、アイドリングストップのオンとオフの状態で燃費を比較してみました。
アイドリングストップあり・・・1リッターあたり12km
アイドリングストップ無し・・・1リッターあたり11.2km
結果はマイナス6.6%。
確かに、数値上は燃費・コストは向上していました。
ですが、あまりにも…… あまりにも微妙な数値。
差が、たった0.6%です。全くの同一条件ではない為、誤差レベル、ほぼ同じと言ってもいいかもしれません。
 
私は、少なくとも私が利用する範囲においては、アイドリングストップを使おうが使うまいが、掛かるコストはほぼ変わらないと結論付けました。
では、どうするか?
消去法で、私はショックが大きい選択肢をなるべく遠ざけることにしました。
つまり、アイドリングストップを使わない方法です。
 
車には、アイドリングストップをオフにするスイッチが付いていました。
当初は信号で停車し、発車の度にエンジンが発生する大きな音と振動が不快な人もいるんだと思っていましたが、自分なりに検証してみると、どうもそれだけではないようです。
 
それから少し経ったある晩、父親から電話がありました。何気ない雑談の中で車の事を話すと、父も先日、3年前に買ったハイブリッド車のバッテリーがダメになって、高い費用を払ったと言いました。
「原因は、あまり乗らなかったことだってさ……」
 
アイドリングストップにハイブリッド車。
新しく魅力的な車が増えていますが、先ずは自分の使用状況を鑑みる必要がありそうです。そうしないと、むしろ高い買い物になるからです。
新しい技術や機能は、必ずしもすべての人にとって万能ではないのかもしれません。
 
 
 
 
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2021-03-26 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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