落ちた後にはエンジョイが待っている
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人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜
記事:後藤 修 (ライティング・ゼミ 日曜コース)
みなさんは何かの検定や資格を取るために、受験して落ちたらどう思うだろう?
ほとんどの人は「悔しい!」とか「なんで、あんなに頑張ったのに……」と思うだろう。
しかし、結果が出てから、冷静に勉強してきた過程や、落ちた時のもらえる評価をどのように
受け止めているだろうか?そして、どのように行動しているだろう?
僕は、1か月前、ある資格試験に落ちたが、その後、毎日の過ごし方に面白みが出てきた。
僕にとって、資格試験に落ちたことはおもちゃを手に入れることだった。
僕は去年の夏に、コーチングの資格を取得した。
僕がコーチングを取得したのは、自分の将来を切り開くきっかけにしたかったからだ。
コーチンスクールで定められたカリキュラムを終了してから、たくさんの練習を重ねて、
ついに合格!時間をかけて練習を積んだから、とても嬉しかった。
その後、コーチングをさらに学ぶために、授業を開いてくれた先生のもとで、補佐として15回にわたって、カリキュラムに参加した。これを経験する毎に、(コーチングの魅力をたくさんの人に伝えていけるようになれたらいいな)という強い思いが芽生えてきた。ちょうどその時に、先生から「コーチング体験セミナーの講師になるための授業を受けてみない?その後、試験に受かれば、体験セミナーの講師ができるから」と誘われたのだ。
僕は迷わず、「はい!受けさせていただきます!」と答えた。
試験を受けるためには、決められた10時間の授業を受けなければならない。
その授業は11月の下旬、3日間にわたって、オンラインで開催された。
参加したメンバーは6人。そして、授業が始まったのである。
例えば、どのような人に受けてほしいか、どのような場所で開催したほうがよいか、どのように
運営したら、受講者は関心を向けるかなど、たくさんの事を教えていただいた。
授業が終わり、先生が言った。
「はい。ではこれから3か月間が課題を提出する期限なので、頑張って課題を出してくださいね」
その課題とは、講座で話す決められた部分のセリフを暗記して、youtubeにアップして、それを事務局に送ることだった。僕は、youtubeに自分の講義風景をアップするとは想像していなかったので、かなり驚いた。
しかし、コーチングを伝えていく一歩として、体験講座のセミナー講師を務めることが必要と考えていたので、授業が終わった数日後に、家の近くの公民館を借りて、決められたセリフを2時間読み上げた。その日は、僕は練習できたことに満足し、(この調子で練習を頑張るぞ)と胸を高鳴らせ終えた。
ところが、この後、2か月ほど練習ができない日が続いた。それは仕事や他の用事で疲れがたまり、練習する気力もなかったり、練習する時間もなかなかか持つことが出来なかったのである。
そして、いつの間にか期限まで1か月を切ってしまったある日、僕のお尻に火が付いた。
その日を境に、毎日の通勤電車の中で、マスクを着けていることを利用して、セリフをブツブツとで呪文のように話し続けた。そして、家では自分がセリフを読み上げた声をICレコーダーに録音して、リラックスしている時を中心にセリフを聞き続けた。
提出期限が残り1週間切れる頃に、ようやく課題になっていたセリフを覚えきり、録画できる状態になった。僕はできる限り努力して練習したので、思い切りその成果を出そうと思い
練習場所として使った公民館で自分の講義を録画して、事務局に送った。
僕は課題を提出した安心感でひとつの達成を感じた。
その数日後、事務局から結果が届いた。
「あなたは再検定です」
(ガーン!あんなに頑張ったのに。悲しすぎる)しばらく、固まってしまった。
そして、ショックが少し和らいだ時に、いいところと改善点と記載されたところを見た。
すると、特に目を引くところがあった。
‘身振り手振りが少ないです。もっと身振り手振りをすれば、緊張がほぐれてにこやかに話せます’
僕は目から鱗だった。まさか、身振り手振りにそんな効果があるのかと。かなりインパクトがあった。これは僕に足りていない部分だと強く認識した。
僕は翌日から試してみた。僕は電話で顧客に説明したり、案内をする係だ。誰かが見るわけではないが、意識的に身振り手振りを入れながら話をした。傍目から見ると、「何やってるの、この人?」と思うようなシーンだ。
しかし、僕は構わず、しばらくやり続けた。そうすると、
(すげー、楽しい。そして、体がほぐれてエネルギーが湧いてくるようだ)こんな風に思えた。
その日から、仕事をする時に身振り手振りを入れて続けると、電話で話す時間を‘緊張する時間’と頭が認識していた時間が‘適度に緊張し、楽しい時間’に変化したのだ!
僕は資格の試験には落ちた。しかし、苦手な時間を適度に楽しい時間を過ごす手段を得られたのだ。僕はこの資格を取るために、再度課題を出さなけれならない。しかし、以前のように、勉強時間が‘努力する必死な時間’でなく、‘面白おかしく過ごせる時間’として過ごすことが自信がある。
資格試験に落ちると、‘資格は取得しなければ意味がない’とか‘またお金がかかる’などの否定的に自分を責めてしまうところはあるかもしれない。
だけど、その学んだ過程や評価にはあなたの気持ちを変化させてくれるものが必ずあるのだ。
試験に落ちて、ショックを受けても自分が努力してきたこと、試験の評価に意識を向けてみよう。
あなたが毎日過ごす時間がおもちゃで遊ぶような時間に変わるヒントを得られるかもしれない。
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